本当に好きな事を仕事にして生きて行けるのか?
好きな事を仕事にして生きて行ける人は幸せだ
よくネット上で「あなたも好きなことで生きていきたいと思いませんか?」といった誘い文句を見かけることがあります。
確かに好きなことを仕事にして生きていけたら幸せです。一見、とても魅力的な響きがありますが、その多くは詐欺的な広告が多いものです。
では、本当に好きなことで生きていけるのでしょうか?
答えは「イエス&ノー」だと思っています。
確かに、世の中には好きなことだけをやって楽しそうに生きている人がいます。
世の中の楽しみ方を発信する情報基地「世田谷ベース」を主宰しているタレントの所ジョージさんや元大リーガーのイチローさん、有名ユーチューバーのヒカキンさん、フリーカメラマンや演奏家、フリーエンジニアやブロガー・・・・
こうした人たちは好きなことで生きている人たちかもしれません。
しかし、そうした人たちは最初から好きなことを仕事にしていたのでしょうか?
現実には好きな事だけで生きていけない人は多い
好きなことで生活している人の多くは元々、会社員だったり、別の仕事をしながら、徐々に好きな仕事にシフトした人が少なくありません。
年収数億円と言われるヒカキンさんも、元々はスーパーの従業員でした。好きなジャンルを執筆して生活するフリーライターやブロガーも会社員だった人ばかりです。
しかし、好きなことで生きていくということは、好きなことを仕事にする、つまりプロフェッショナルになるということです。
好きなことでもプロフェッショナルになるのは容易ではありません。むしろ途中で挫折し、世間体や生活のために好きでもない仕事に就いている人がほとんどだと思います。
ただ、好きなことを仕事にして生きていくのは無理でも、嫌ではない仕事に就いて生きていくのは比較的容易です。
何よりも嫌ではない仕事なら選択肢が広がります。
嫌ではない仕事を選んで幸福になる人生がある
嫌いな仕事でなければストレスや苦痛は少ない
サラリーマンが心を壊すのは、好きでもない仕事を無理に続け、さらには対人関係で悩むからです。
「やりたくもない仕事なのに、何でこんなに怒られるのか」「あんな人と一緒に仕事をやっていけない」「今の仕事はどうしても自分の性格には合わない」
こんな思いを心の中に抱いているだけで、相当なストレスになっているはずです。ストレスは早めに取り除かないと、最悪の場合、命に関わる危険なものです。
対人関係を築くのが苦手だったり、人に頭を下げるのが苦手な人が営業畑に回されたら、毎日がストレスの連続です。
好きでもない、むしろ嫌いな仕事ですから、営業成績も上がりません。営業成績が悪ければ、他人の目が気になり、ますます、その仕事が嫌になり、悪循環に陥ります。
そんな人はむしろ一人でコツコツやる職人的な仕事が向いていたりします。
自分でも気づいてはいますが、具体的にどんな仕事が自分に向いているのか分からないことが多いものです。
自分に向いている仕事や嫌いではない仕事を探すには、どうしたらいいのでしょうか?
嫌ではない仕事を探すための5つのステップ
幸せな人生の実現には、自分自身の心と正直に向き合うことが大切です。
自分の好きな仕事は何か?
好きな仕事に就くのが無理なら嫌いではない仕事は何か?
自問自答して、まずは嫌いではない仕事から始めてみることが、幸福な人生の入り口であったりします。
肝心なのは、いまの仕事から逃げたいが余りに焦らないということです。次の5つのステップを念頭におけば、自分に合致した仕事や生き方を探すことができるはずです。
- 現在の嫌いな仕事や会社を辞めずにリタイア資金を貯める
- 勤務のない週末や夜に可能な副業を始めてみる
- 多くの副業を経験し自分に合っていそうな副業を絞り込む
- 自分に合う副業が見つかったら努力を継続して副業収入を増やす
- 副業の収入が本業(給料)を超えたら早期退職のタイミングを探る
嫌いでない副業から収入を得る目処が立てば、ストレスは緩和するものです。
なぜなら、いつ会社を辞めても生きていける自信がつくからです。
好きなことで生きる道はあせらずゆっくり探したい
ただ、「自分が本当にやりたい仕事や一番好きなことが見つからない」という人は多いはずです。
しかし、やりたい仕事が簡単に見つからないのは当然のことです。やってみなければ、自分がやりたい仕事かどうか分からないからです。
まずは嫌ではない仕事にシフトしたあとに、自分が好きな仕事探しをしても遅くはありません。
私自身、50歳を過ぎてから、自分が本当にやりたいことが鮮明になってきました。いまは、副業で小遣いを稼ぎをしながら、本格的に好きなことに取り組もうと考えています。
大切なことは、嫌ではない仕事を早く見つけて、ストレスのない経済的基盤を固めるということです。
生活基盤さえ固まれば、残りの人生は好きなことを探す時間なのです。