リタイア生活にはお金以上に大切なことがある
お金持ちであっても人生の幸福感を感じない理由とは?
金融庁が「年金だけでは老後2000万円不足だ」とする報告書を発表して以来、各地の投資セミナーが盛況だったり、実際に税制が優遇されるNISA口座の申し込みが増えています。
以前にも増して、国民の多くが老後に不安を抱き、お金がなければ、幸せな老後は実現できないと再認識している証左でもあります。
確かに、ある程度、お金がなければ、不安な日々を送ることになるので、経済的な基盤が重要であることは否定しません。
しかし、金融資産が豊富にあるからといって、リタイア生活が幸福なものになるかといえば、それはノーだと感じています。
私も早期リタイアして、10ヶ月以上になりましたが、お金は水や電気と同じで、生きるためのインフラだとは思いますが、幸福感を産んでくれるものだとは思えないのです。
他人よりも、高級な商品やサービスを購入し、ファーストクラスで海外旅行したとしても、その時は満足感を得られるかもしれませんが、心の底から持続的な幸せを感じるものではありません。
最近、リタイア生活には、お金以上に大切なことがあるように感じています。
では、幸せの正体とは、一体、何なのでしょうか?
サラリーマン時代もリタイア後も楽しめることが重要
人間が何に幸せを感じるのか、人それぞれだとは思います。
しかし、誰にも共通することがあります。
それは、いま、好きなことがやれているか否かだと思います。
たとえ、サラリーマン時代であっても、会社の仕事が楽しい人は生き生きしているものです。
それが将来も幸せなことなのかどうかは別として、「私は仕事が趣味」といってはばからない人がいるのも事実です。
人間というのは、熱中できること、真剣になれること、時間を忘れて取り組めることがあれば、生活に張り合いがあって充実感や幸福感を感じるものです。
それが仕事なのか、趣味なのか、あるいはボランティアなのか、人それぞれだと思います。
いずれにしても、それはお金では買えないものです。幸せは心の問題ですから、自分と対話し、自分で実行するしかありません。
さらに、最近は政府がサラリーマンの副業を推奨していることもあって、副業・兼業を禁じていた企業も次第に副業を容認するようになっています。
ただ、副業を選択する際に、忘れてならないことがあります。
それは楽しめること、自分が好きなこと、ライフワークにできる副業を選ぶということです。
幸福の正体は好きなことで生きているか否か
お金に支配されない人生とはどんな人生か?
サラリーマンが好きでもない仕事を生活のために続けることは、とりもなおさず、お金に支配されている生活です。
せめて定年退職後はお金のために会社に通う生活から解放されたいと願ったとしても、貯蓄が乏しければ、生活のために雇用してくれる職場を探して、再び、お金に支配される生活がスタートしてしまいます
お金に支配される人生とは、お金儲けだけに邁進する富裕層も、生活のために雇われ人生を続けるサラリーマンも本質的には同じことなのです。
ただ、お金儲けに邁進する富裕層は、お金儲けがゲーム感覚的に楽しい人もいないわけではありません。
人が幸福感を感じるのは好きなことで生きているからです。幸福感の正体は、好きなことはあって、それをいまやれているかどうかだと感じています。
もし、私が早期退職後に、ブログなど趣味がなかったら、抜け殻のような生活を送っていたかもしれません。
しかし、好きなことがあって、それを実行できているからこそ、日々の生活に張り合いと生きがいが生まれています。
人生の生きがい探しという感覚で副業を選ぶことが大切だ
私は退職後も趣味として取り組めることが理想的な副業です。
ですから、コンビニの時給アルバイトは簡単にお金を手にすることができるかもしれませんが、長い目で見たら副業としては決して賢明な選択ではないと考えています。
理想的なのは趣味が副業になること。以前、「副業するならカメラマン」というノウハウ本が人気だと紹介しましたが、これは趣味の延長線上が収入を生む一つの実例でもあります。
例えば、株式のトレードが好きな人はサラリーマン時代にノウハウや相場観を養い、リタイア後にトレード三昧の生活を実現している人もいます。
自然が好きな人が山里にキャンプ場を経営したり、子供が好きな人が幼稚園を経営したり、不動産好きな人が不動産投資家になっている例も決して珍しいことではありません。
好きなことが副業なら、決して副業を「労働」と感じないはずです。
もっと手軽に好きなことを手にする方法として、私は自分の好きなジャンルをテーマにしたブログを立ち上げ、好きなことを書き、ブログが少しでも収益を生み出せば、趣味と実益が両立すると考えています。
サラリーマンの副業にブログが適していると感じるのは、そのためです。
どんな副業でも構わないと思います。
重要なことは「好きなことで生きる人生」を意識して副業を選ぶということです。