海外旅行で想定外の散財にならないために必要なこと
海外旅行前に傷害保険に加入するのは基本中の基本
すでに夏休み日程が決まって海外旅行を計画している人も多いのではないでしょうか。
長期休暇は数少ないチャンスですから、ぜひ、人生の思い出づくりを楽しんでほしいと思います。
私も海外には何度も家族旅行に行きました。子供が成長するにつれ、彼らが幼い頃の海外旅行の写真や動画は貴重な宝物になるものです。
当時、私たちが海外旅行に出発する際、空港で搭乗前に必ずやっていたことがあります。
それは掛け捨ての傷害保険加入です。
海外では日本の健康保険は利用できないため、万が一、病気や怪我で治療を受けたら、海外の病院では数十万円から数百万円の治療費が必要になると聞いていたからです。
海外の治療費は現在でも高額です。ハワイ・ホノルルの場合、盲腸でたった2日入院した場合でも治療費は250万円以上覚悟しなければいけません。(参考:トリップアドバイザー「世界の救急医療事情」)
当時、掛け捨ての傷害保険は保険料が6000円くらいだったと記憶していますが、これさえ入っていれば、旅行中の治療費はカバーできますし、旅先での心の安心感が違います。
ですから、海外旅行のたびに保険料を支払い、おそらくトータルでは10万円近くになっているはずです。
海外保険が年会費無料のクレジットカードに自動付帯する時代
しかし、最近は海外旅行に出発する前に掛け捨ての傷害保険に入る必要はなくなりました。
それは海外保険が自動付帯されるクレジットカードに加入しているからです。
私が保有しているのはEPOSカードです。
このカードは年会費無料にも関わらず、傷害保険が自動付帯されるが最大の特徴です。
旅費をカード決済すれば、傷害保険が付与されるカードは他にもありますが、EPOSカードは保有しているだけで保険が自動付帯される珍しいサービスです。
しかも、年会費は無料。保有して損のないカードです。
そのEPOSカードによって保障される内容は次の通りです。
保険の種類 | EPOSカード |
傷害死亡・後遺障害 | 最高500万円 |
傷害治療費用 | 200万円 |
疫病治療費用 | 270万円 |
賠償責任(免責なし) | 2000万円 |
救援者費用 | 100万円 |
携行品損害(免責3000円) | 20万円 |
このくらい保障されれば、海外旅行での怪我や病気は心配ないと思います。
海外で病気や怪我をして国内のオペレーターに国際電話した場合の通信費もカバーしてくれます。
EPOSカードは丸井グループのVISAカードで、買い物200円につき1円のポイントが付与され、通販だとポイント倍率がさらにアップされる特典もあります。
複数のカードで海外保険を万全にする方法!
名ばかり保険のクレカに注意!楽天プレミアムカードなら万全
「私は海外保険付帯のクレカを持っているから大丈夫!」
こう思っている人は少なくないと思います。
しかし、一度、そのクレジットカードの条件を確認することをお勧めします。
先ほど少し触れましたが、カードで旅券やホテル代を決済していないと海外保険が使えないクレジットカードが多いからです。
そうした条件つきの保険は「自動付帯」ではなく「利用付帯」といいます。
文字通り、クレジットカードで旅費を決済することが傷害保険の条件ということです。
たとえば、多くの人が持っている年会費無料の楽天カード。楽天ポイントがどんどん溜まって利便性の高いカードで、海外保険も付帯しています。
しかし、海外で傷害保険を利用するには、事前に楽天カードで旅費などを決済していなければ、傷害保険が下りない「利用付帯」なのです。
私も当初、年会費無料なので楽天カードを保有していましたが、ポイント還元率の優遇だけでなく、傷害保険が「自動付帯」されることから、楽天プレミアムカードにグレードアップしました。
年会費は10,800円(税込)ですが、ポイントが数倍還元されるため、元は取れるどころか、むしろ多額の利益が発生しています。
プレミアムカードは年会費が税込み10,800円ですが、楽天市場で買い物すると、ポイントが最大5倍になるほか、誕生月はポイント3倍。ポイントが高倍率のため、我が家では1ヵ月の買い物年会費分は回収しています。
さらに、プレミアムカードに加入すると、900カ所以上の海外空港ラウンジで使える「プライオリティ・パス」を無料でもらえます。
プライオリティ・パスは通常、年会費が4万円近くします。しかし、プレミアムカードの加入者はこのパスをもらえるので無料で豪華な空港ラウンジを利用することができます。(出典:東京リタイア生活)
なお、楽天カードと楽天プレミアムカードの保障内容が次のように異なります。(詳しい内容は公式サイトで確認してください)
保険の種類 | 楽天カード | 楽天プレミアムカード |
傷害死亡・後遺障害 | 最高2000万円 | 最高5000万円 |
傷害治療費用 | 200万円 | 300万円 |
疫病治療費用 | 200万円 | 300万円 |
賠償責任(免責なし) | 2000万円 | 3000万円 |
救援者費用 | 200万円 | 200万円 |
携行品損害(免責3000円) | 20万円 | 50万円 |
傷害保険は複数のカードで保険金を合算できる
というわけで、私が保有している海外保険が自動付帯しているカードは、楽天プレミアムカードとEPOSカードの2枚です。
ただ、海外保険が自動付帯するカードを2枚保有するのには、もうひとつ理由があります。
それは、海外旅行の傷害保険が、傷害死亡・後遺障害補償と疾病死亡補償を除いて、その他すべての項目を合算することが可能になるためです。
楽天プレミアムカードとEPOSカードの保障内容は次の通りです。
保険の種類 | EPOSカード | 楽天プレミアムカード |
傷害死亡・後遺障害 | 最高500万円 | 最高5000万円 |
傷害治療費用 | 200万円 | 300万円 |
疫病治療費用 | 270万円 | 300万円 |
賠償責任(免責なし) | 2000万円 | 3000万円 |
救援者費用 | 100万円 | 200万円 |
携行品損害(免責3000円) | 20万円 | 50万円 |
赤字の部分が合算が可能な保障内容です。
海外で突然、盲腸や食中毒で治療を受ける場合、EPOSカードの保障270万円と楽天プレミアムカードの保障300万円を合算した570万円までは、病院から高額な治療費を請求されても負担はゼロになるということです。
「家族旅行で子供が病気で病院に駆け込み、貯金やボーナスが治療費に消えた!」
こんな辛い旅行を未然に防ぐためにも傷害保険が自動付帯されるクレジットカードを準備しておくことが賢明です。