Appleを騙るフィッシング詐欺メールが届いた!
まるで本物のようなメール
先日、不審なmailが私に送られてきました。
メールのタイトルは「支払いの問題でApple IDがロックされました。【警告】」というものです。
このメールはもっともらしく、慌てて更新手続きをして騙される人がいるのではないかと心配になり、今回、詐欺メールを公開することにしました。
送られてきたメールですが、「Apple ID(●●●)」の部分には、私のメールアドレスが記入されていました。
しかも、Apple Storeのアイコンまで入っているのですから、フィッシング詐欺を知らない人は騙されてしまう恐れがあります。
私の名前は書かれていない点が怪しい
文章の内容は、App Storeについて、”料金の支払い同期に失敗していることが判明した”としてています。
次に、”このサービスのアクセスができなくなることを避けるために、再度、支払い方法を更新してください”と、脅しを交えて更新を促しています。
仮に、うっかり、支払い方法を更新した場合、Apple IDやクレジットカード番号など個人情報が盗まれる恐れがあります。
このため、フィッシング詐欺の被害を防止するために注意喚起の記事を配信することにしました。
では、なぜ、フィッシング詐欺だと直感したのか?
フィッシング詐欺とは? 電子メールや Web サイト等の電子的な技術を用いて、オンラインバンク、クレジットカード会社、ソーシャルネットワークサービス、オンラインゲーム、決済代行サービス、e – コマースなどの企業名 (ブランド) やサービスを装い、住所、氏名、銀行口座番号、クレジットカード番号、ログイン ID やパスワードなどの個人情報を詐取する行為のことを指します。(出典:フィッシング詐欺対策協議会)
フィッシング詐欺メールには共通点がある
なぜ、怪しいと思ったのか?
メールに書かれていたApple IDメールアドレスは、確かに私のアドレスでした。
しかし、そのメールアドレスは私がApple IDに使用しているアドレスではありませんでした。
そこでまず、怪しいと感じたわけです。
次に、決定的だったのは私の名前が書かれていなかったという点です。
詐欺メールの共通点は、これです。
犯罪集団はアドレスを集めているものの、名前が分からなかったり、メールアドレスと名前の紐付けができていません。
ですから、相手の名前を書かずにメールアドレスだけを記入しているのです。
さらに、最後の部分のコピーライトは「Copyright © 2019 iTunes〒106-6140 東京都港区六本木6丁目10番1号六本木ヒルズAll rights reserved.」となっています。
確かに、「〒106-6140 東京都港区六本木6丁目10番1号六本木ヒルズ」は、Apple Japan本社の住所です、
しかし、Appleの本来のコピーライトは「Copyright © 2019 Apple Inc. All rights reserved.」となっており、微妙に異なりました。
そもそも、この不審メールは、Yahoo!メールの迷惑メールに入っていました。
怪しいメールはタイトルをググれば注意喚起が見つかる
念のために、私は、メールのタイトルに書かれていた「支払いの問題でApple IDがロックされました。【警告】」をGoogleで検索しました。
すると、3月ごろから注意喚起を促す記事が配信されていました。
まさに、同じタイトルのメールが送られていたようです。
また、Appleのコミュニティでも、このメールは本当なのか質問が書き込まれています。(ご参考)
実は、私がAppleになりすましたフィッシング詐欺メールを受け取ったのは2度目になります。
世の中は、騙す側と騙される側に大別されます。
騙す側にも、世論誘導によって騙す人と錯誤によって騙す人に分けられます。
前者は権力者に多く、後者は犯罪集団に多い人たちです。フィッシング詐欺は明らかに後者の犯罪集団です。
決して騙す側に入りたいとは思いませんが、しかし、騙される側にもなりたくないものです。
フィッシング詐欺には、くれぐれも、ご注意ください。