早期退職しても住宅ローンを全額返済しなかった3つの理由【アーリーリタイア】

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あえて住宅ローンを半分残した戦略的な理由

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リタイア時に住宅ローンを全額返済するのは正解なのか

リタイアする前から考えていたことですが、先日、残っていた住宅ローン約4000万円のうち半分2000万円を返済しました。

ということは、まだ2000万円、住宅ローンは残っていることになります。

全額返済しようと思えばできるのですが、あえて半分を残しました。

ファイナンシャルプランナーの人たちは、リタイアする前に退職金などを使って住宅ローンを全額返済し、月々の固定支出を減らすのが望ましいと提案しているのを時々目にします。

確かに、それもひとつの考え方ではあります。

しかし、私は全額返済せず、半分は残しました。これまでボーナス返済はゼロにして毎月約20万円を返済していましたが、今後は毎月10万円ほど返済し続けることになります。

どうして、私が住宅ローンを全額返済しなかったのか?

これから説明したいと思います。

住宅ローン金利はかつてない超低金利水準

実は、当初、全く返済しないことも考えました。

というのも、私の住宅ローン金利は固定で年率1%を下回る超低金利水準になっています。かりに4000万円を借りたままにしても、年間40万円足らずの金利負担です。

私はかつて年率4%だった時代も知っています。もしも、ローン金利が4%ならば、年間の金利負担は160万円ですから、早めに返済した方がいいという考え方になったと思います。

しかし、40万円足らずなら負担感はありません。

むしろ、今後、アパートを購入したり、事業を展開するようなことがあった場合、少しでも手元資金を残しておいた方が得策だと考えました。

とくに、今後は地価が暴落したり、株価が急落する可能性があります。

「一寸先は闇」なので現金を手にして入れば、機動的に動くことができます。

何と言ってもキャッシュが一番力があります。

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住宅ローンは生命保険の代役でもあると考えた

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掛け捨ての生命保険は解約し住宅ローンを残す戦略

住宅ローンを残すことを考えた、もう一つの大きな理由は、住宅ローンに付帯する団体信用生命保険があるからです。

団体信用生命保険は、私が死んでもローンの残額を肩代わりする住宅ローン専用の保険です。私に万が一のことが起こっても、残された家族が住宅ローンの返済に苦しむことはありません。ですから、私は生命保険の一種だと考えています。

この団体信用生命保険があるため、大手生保の生命保険は、数年前に解約しました。その生命保険は遺族が2500万円受け取れる掛け捨て保険でしたが、保険料は毎月3万円以上と高額でした。

私の生命保険はすでに支払いが終わっている死亡時500万円の終身保険と、死亡時800万円の都民共済(実質保険料は年間2万9242円)の二つだけとなっています。

また、夫婦で月額保険料4000円余りのがん保険にも入っていますが、今年中に解約する予定です。月々4000円の保険料でも年間ベースだと5万円ほどになります。

そもそも貯蓄があれば、保険は最小限に抑えるのが賢明だと考えています。

都民共済は最強か?保険見直しは最強の節約
誰もがリタイアしても豊かな生活をしたいと願っています。 豊かな生活を実現するためには、2つのことを念頭に置く必要があります。 一つは貯蓄と副収入、もう一つは浪費を避け、適度な節約を心がけることです。 今回は節約について、私が実践して良かったことをエントリーしたいと思います。 毎月の義務的経費を見直そう 不安経費と生活経費にメスを入れる 毎月、口座から天引きされる経費は洗い出すと結構な金額になります。 「電気ガス・水道」、「スマホなど電話・通信費」、「生命保険や医療保険」、「セコムなど保安経費」、「新聞代」、借家の場合には「家賃」、「駐車場代」など。 これを大別すると、生活を便利にするために支払う経費と、不安を解消するために支払う経費に分ける事ができます。 ・生活利便経費→「電気ガス・水道」「スマホなど電話・通信費」「新聞代」「家賃」「駐車場代」 ・不安解消経費→「生命保険や医療保険」「セコ...

住宅ローンと保険スリム化で年間の支払いはどうなったのか?

住宅ローンは半額の2000万円を残し、生命保険など各種保険をスリム化した結果、私が死亡時、次のような保障が家族に残る計算になります。

  • 住宅ローンの団体信用生命保険で2000万円のローンは完済
  • 支払いの終了した終身の生命保険500万円
  • 都民共済の死亡保険(2口)65歳まで800万円、それ以降は400万円

合計すると、3300万円となりました。我が家の場合は、これだけあれば十分な保障です。

では、住宅ローン金利や保険料の負担はいくらになるのか?

  • 住宅ローンの金利分が年間20万円
  • 都民共済の保険料が年間2万9242円

合計すると、22万9242円ということになります。

年間約23万円の負担で3300万円の死亡保障というのは、経済合理性から見ても悪くない選択だったと考えています。

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住宅ローンを半分残した最も大きな理由

在宅ワークで稼ぐモチベーションになる

住宅ローンを全額返済しなかった最も大きな理由は、貯蓄を切り崩しながら、年金で逃げ切るといった守りの人生に入りたくはなかったためです。

人生の時間を誰にも束縛されず、好きなことをして稼ぐというのが、私の理想とする生活です。

ただ、私の場合、妻の役員報酬があるため、生活に困ることはありません。生活に困ることがなければ、稼ぐ目標もなく、ダラダラしがちです。

しかし、住宅ローンを残しておけば、その毎月の支払い額が目標値となります。

とくに、ブログなどネットで稼ぐ場合、毎日の地道な作業と長い無収入の日々が続きます。

ですから、敵は自分自身なのです。自分のモチベーションを維持するためには、ある程度の金額的な目標も必要です。

自分のモチベーションを維持するのは難しい

私は10年以上前、運営したブログが大人気となって年間1800万円以上稼いだことがありました。

しかし、年間1800万円に到達すると、「このくらい稼いだら、もう、いいか」とモチベーションが低下し、仕事の忙しさも手伝って、その後、努力を怠ってしまいました。

人間というのは難しいもので、どれだけ稼いでいても、稼ぐ目標を失うと、モチベーションが低下してしまうものなのです。

これはブロガーによくある話なんだそうです。

久しぶりにブログを再開した現在、まずは目標値を設定し、その目標を目指して走るためには、住宅ローンが絶好のツールになると考えました。

まずは、在宅ワークで月間10万円の収入が目標です。この額はもちろん住宅ローンの返済額と同額です。

果たして、その金額にたどり着くことができるのか?

モチベーションを維持して努力するしかありません。

努力は決して自分を裏切りません。

早期退職時に住宅ローンを一括返済すべきか?
住宅ローンの一括返済が最善とは限らない 退職金で住宅ローンを一括返済するという常識 サラリーマンが会社を退職するとき、退職金で住宅ローンを一括返済して借金ゼロでリタイア生活を送ることが最善とされています。 借金ゼロだと楽ですし、精神的にもリラックスできます。 何よりも、住宅ローンは金利分を銀行に支払っているわけですから、余計な出費がなくなるという意味では一括返済が常識化しているのは分からないではありません。 しかし、それは住宅ローン金利が4%や5%時代の感覚なのではないかと思うのです。 いまは日銀の異次元金融緩和で、住宅ローン金利は1%を割り込んでいます。 私も住宅ローンを借り換えたおかげで、今後、金利が上昇しても、65歳過ぎまで年率0.9%の固定金利でヘッジされています。 この低金利を活かすことができないのか、リタイアを前に考え続けています。 考えれば考える程、この一括返済か否かというテ...

コメント

  1. こんばんは。
    面白いというか大胆な考え方ですね。凡人には出来ない決断だと思います。普通は退職時に住宅ローンが残っていたら退職金で一括返済しそうなものですが、そうではなく、あえて半分はローンを残すのですね。とはいうものの、残債2000万円の完済前に死亡すれば確かに団信からの補てんでローンは消えますが、長生きすればしっかりローンを返済し続けなければなりません。奥様が役員として少なからず稼いでいらっしゃることが家計の財政的な安心感となって、そのような考え方が出来るのだとも思えます。それにしても、一時ブログ収入が年間1800万円もあったというお話には驚きました。凄いですね。頑張って下さい。

  2. パルタ7さん、コメントありがとうございました。
    住宅ローンを一括返済して得する部分は金利分です。その金利分を生命保険の保険料に置き換えて考えた場合、果たして、一括返済するのが本当に得かどうか比較検討しました。
    一方で、一括返済しない場合、得する部分はキャッシュが手元に残っているということです。今後、消費増税が控えており、景気が下振れすると、デフレが再び進行する可能性があります。
    デフレ時、最も強いのは現金です。株価や不動産が下落した際にも現金が力を持ちます。
    こんなことを総合的に考え、最終的には住宅ローンの一括返済は半分にしました。
    私は世の中で常識化されていることを疑う性分なので、今回の住宅ローンも私の天邪鬼な部分が先行した判断だったかもしれませんね。
    今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。

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