早期退職はサラリーマンの理想なのか?
アーリーリタイアと違って早期退職の響きが暗いのはなぜ?
私は10年以上前からアーリーリタイアを目指して準備を進めて来ました。
おそらくアーリーリタイアした人の中では準備期間が長いほうだと思っています。
ですから、早期退職も特別なことだと考えていないし、ましてや妻以外、誰にも相談することなく辞表を出しました。
おかしなもので、アーリーリタイアという言葉には、米国の成功者たちをイメージさせるのか、明るいイメージがあります。
しかし、早期退職という言葉になると、脱落者のイメージ、どこか暗い響きが漂っています。
会社員というマラソンレースから途中棄権するわけですから、リタイアは好ましくないというのが日本では一般な印象なのかもしれません。
しかし、早期退職して感じるのは、リタイア後にやりたいことがある人にとっては、天国のような人生だということです。
自分の人生観は自分だけのもの
私は現在、早期リタイアしたあとも、比較的、忙しい日々を送っています。
夢だった執筆活動に入っているので、就寝は深夜12時を遥かに超えます。
その合間に当ブログも執筆しているのですが、自分で独自ドメインを取得し、レンタルサーバーとWordPressという未知のツールでブログ記事を書く作業は、実に奥深く新鮮な世界でした。
本格的にSEO(検索エンジン最適化)の勉強もしていますが、知れば知るほど、童心に帰ったようなワクワク感を感じています。
そんなこんなでリタイア生活を満喫しているわけですが、いまは過去に味わったことのない自由な気分です。
好きなことに熱中すると余計なことを考えないものです。
それが精神衛生上も好ましいのか、体調もすこぶる良好です。
ですから、アーリーリタイア、別名、早期退職は本当に素晴らしいことだと実感しています。
しかし、決して他人に勧めようとは思いません。
働く辛さや喜びを知ってこそ分かるリタイアの喜び
早期退職はスキルと資産を身に着けてからでも遅くない
リタイアに至る事情は人それぞれです。
上司のパワハラで心の病に陥った人もいるでしょう。
労災型のリタイアは別として、その多くはちょっとした会社や上司への不満からリタイアを考えていると思います。
しかし、会社や上司への不満や不快感をいなすのもサラリーマンの仕事のひとつだと思って、私は長年勤めてきました。
一時の感情から退職願を叩きつけて早期退職するのは、自分から自分を苦難の道に追いやる危険な行為です。
ただし、例外があります。
退職しても、生活できるスキルや資産をつくった人は、我慢ばかりの会社員生活を捨てて新たな人生にチャレンジするのは、とても有意義な生き方です。
しかし、貯蓄もない、スキルもない、忍耐力もないような人が、一時の感情からリタイアしても、その先の人生は想像がつきます。
晴々と早期退職するなら、力強く生きていけるスキルや経験、ちょとした資産を身につけてからでも遅くはありません。
リタイアの勧めに踊らされてはいけない
サラリーマン生活を送りながらブログのスキルを身につけ、アーリーリタイア後も年収1億円以上稼いでいるブロガーもいます。
株式トレードで数億円の資産を獲得し、富裕層の仲間入りした人もいます。
しかし、そうした人たちは皿ローマン時代から、普通の人には想像できないような努力を積み重ねているものです。
たとえば、年収億単位の稼ぎがあるブロガーは1万記事は書いていると公言しています。あなたに、それだけの記事を書く自信がありますか?
単なる個人日記では誰も読んでくれませんし、少なくとも人様の役に立つ記事でなければ、ネット空間を支配するGoogle検索は評価をしてくれません。
しかし、会社員時代にスキルや経験を身につけていれば、人生は180度変えることができるのです。
会社員と副業というダブルワークが苦しくとも「人生に無駄なし」です。その苦労が、将来、きっと、形を変えて花咲くはずです。
少なくとも、私はサラリーマン時代、副業に取り組んでいなければ、いまだにサラリーマンを続け、政府が推奨する70歳まで労働者のままだったかもしれません。
自分に自信が持てた時、そのとき初めて具体的に早期退職を決断してもいいのかもしれません。
しかし、会社に残って出世することにまだ燃えているのなら、その気持ちに素直に従えばいいのです。
なぜなら、早期リタイアを考えた時のあなたは、一時的な心の風邪をこじらせただけかもしれないからです。
ただ、これだけは言えます。
真剣にアーリーリタイアを考えている人は、いくら出世しようとも、自分が設定した目標年齢に達したら、素早く退職願を会社に提出しているものです。