安月給を国や社会の責任にしても決して収入は増えない
自分の人生は自分でなければ変えられない
前回は、ツイッター上で「#手取り14万円」が話題になっている件を取り上げました。
就職した会社が無能な経営者だったり、業績が上向く可能性もなく、何年勤続しても安月給のままの場合、早めに転職することが重要だと申し上げました。
まずは働く環境を変えて再出発することが人生を変えるきっかけになるはずです。
では、低賃金の理由が、どう考えても自分の能力に原因がある場合はどうしたらいいのでしょうか?
その問題を考える前に、低賃金のサラリーマンや従業員が陥りがちな罠に言及したいと思います。
前回、twitter上で話題になった「#手取り14万円」のアラフォー社員は、12年勤続でも手取り14万円では「贅沢もできない」と嘆き、「日本終わってますよね?」と投稿しました。
満足できない状態に直面している人が抱きがちな感情として、責任の所在を他に求めることがあります。
「親が悪い」「上司が悪い」「社会が悪い」「日本が悪い」といった具合に、自分の能力や努力ではなく、不遇な現状は他に責任を求めようとします。
しかし、それは自分自身を一時的に納得させる気休めにはなっても、決して問題解決にはなりません。
なぜなら、他の責任を言い募っても決して収入が増える訳ではないからです。
他人や社会の責任を追求している暇があったら、まずは自分の収入が増える努力をスタートすることが問題解決の近道です。
自分の人生は自分でしか切り開けないものです。
安月給の原因が自分なら会社に居座るのが賢明
では、今回の本題に入ります。
自分の能力が低いために低賃金が続いている人や、自分の能力や性格では転職は無理と思っている人は、どうしたらいいのでしょうか?
経営者は社員が稼いでくれた対価として給料を支払っています。多くの経営者は慈善活動として社員を雇っているわけではありません。
ですから、雇用したものの期待外れだったり、ポテンシャルも低かった場合、低賃金に据え置きながら本人が自発的に退職するのをじっと待っているものです。
ブラック企業の場合は、パワハラや嫌がらせで退職に追い込むのかもしれませんが、労基署の目もありますから、普通の会社は違法にならない形で自発的な退職に誘導します。
その手段のひとつが、低賃金に据え置きです。
ですから、会社の業績が悪くはないのに低賃金に据え置かれ続けている人は戦力外と見なされて自発的に辞めてほしいと思われていると考えて間違いないと思います。
では、どうするべきか?
そういう人は他の会社に転職したとして大変身できるものではありません。
低賃金でもパワハラもなく働ける職場ならば、むしろ開き直って居座るという選択が賢明かもしれません。
なぜ、居座るのが賢明なのでしょうか?
安月給でも人生を変える方法はある!気楽な職場は悪くない
無能な社員でも安月給で雇う会社は悪い会社なのか?
経営者的な視点では、無能な社員でもパワハラで追い出すようなことをせず、じっと自発的な退職を待つような会社は決して悪い会社ではないと思います。
多くの経営者には批判されるかもしれませんが、無能で戦力外でも居心地が悪くなければ、会社に居座るのは悪い選択ではありません。
むしろ感情的になって退職し、フリーランスで生きていこうとしたら、手取り14万円分の収入を得ることがどれだけ大変なことか分かるはずです。
もっとも危険な選択は、先の見通しもないまま退職してフリーター生活に入ることです。
これまでも「脱社畜」という言葉に踊らされてフリーランスを選択する危険性を紹介しました。
安月給に腹を立ててフリーになったあと、さらに貧困生活に転落する人が後を絶ちません。
ただ、安月給のまま会社に居座るだけでは人生を変えることはできません。
貧困老人への道を着実に歩み続けることになってしまいます。
会社員の優位性を生かして副収入にパワーシフトが賢い
安月給でも毎月の収入が保証されているサラリーマンは実に恵まれた立場です。
会社員時代は自分が恵まれた立場であることを忘れがちですが、早期退職後に後悔する人はサラリーマンの価値を軽視していたり、忘れていた人が多いものです。
毎月収入が振り込まれる身分を維持しながら、副業で給料以外の副収入を増やすことが人生逆転の道なのです。
会社員として評価されていない自分が副業で稼げるだろうか?
そう考えるサラリーマンも少なくないと思います。
しかし、多くの文学者や音楽家、さらには現代でいえば大物ブロガーや有名ユーチューバーが優秀なサラリーマンだったでしょうか?
むしろ、組織人として失格の烙印を押された人も少なくないはずです。
自分には熱中できる趣味があるのか?
ゲームや音楽、カメラ、家事・料理、何でもいいのです。
熱中できる趣味さえ見つけたら、あとはブログでもユーチューブでも自分のメディアを持って配信し続けるだけで人生は変えられます。
その際に心がけることは「継続」だけです。
稼げなくてもサラリーマンなのですから生活に困ることはありません。
むしろ、好きなことに出会れば、安月給でも心豊かな人生が存在することを知ることができるのです。