他人に支配される人生をいつ断ち切るのか?
自由になることで見える幸せがある
早期退職して実感することがあります。
それはサラリーマンという職業は精神労働だということです。
上司の顔色をうかがい、部下に気配りして、クライアントに頭を下げる。
普段は普通にこなせている基本動作なのかもしれませんが、どこかで自分の心に負荷をかけ続けているものです。
とくに、尊敬できない上司やパワハラ気味の上司、あるいは話の通じない部下や要求ばかりする部下、クレイマー一歩手前のようなクライアントと向き合っていると、いくらお金のためとはいえ、人生を無駄遣いしていると思うものです。
「こんなはずではなかった」
若い頃、夢と希望を描いて入社した会社であっても、30〜40代をすぎると、理想と現実のギャップどころか、自分の心が追いついていけない人が増えてきます。
人によってはうつ状態に陥ったり、心の衰弱から体の不調に陥り、お金では買えない健康を失う恐れさえあります。
私は50代半ばで早期退職して、現在は自適に生活していますが、正直言って、もっと早く早期退職したら良かったと思うことがあります。
そのくらい、現在の生活は想像以上に快適で気楽です。
「もっと体力があるうちに会社をやめていたら、もっと積極的に新しいことに取り組めていたかもしれない」と思うことが少なくありません。
小説を執筆するにしても舞台となる現地に足を運んで取材する必要があります。
弱った体に鞭を打って走り回っていますが、40代であれば、「取材→執筆」のスピードがもっと早く作品を量産できたかもしれないと思うのです。
70歳まで酷使される人生から解放される方法
現在、私は学生の頃から夢だった物書きの生活に入っています。
誰にも束縛されずに、自分のペースで自由に生活し、執筆できる生活は何物にも代えがたいものです。
会社の中で「ホー・レン・ソー(報告・連絡・相談)」は遅いか否かといった無意味なことで議論し、心をすり減らす人生に比べたら、はるかに意義深い生活を手に入れたとも考えています。
政府は「最近の高齢者は元気」とおだてて、本当にサラリーマンを70歳まで働かせようとしているのか疑問に思うことがあります。
70歳まで会社にしがみつかれたら雇う側の会社は迷惑だし、雇われるサラリーマンだって若手から煙たがれてプライドもズタズタ、地獄のような人生です。
おそらく、政府は国民をいつまでも納税者や保険料納付者として働いてもらおうと機械的に見ているのかもしれません。
しかし、国民の一人一人には心があり、職場の空気の違いがあり、体力の個人差もあります。
少なくとも自分の人生を大切にしたいサラリーマンは「60歳を超えたら自由に生きたい」と考えているはずです。
ただ、10年ほど前なら笑い話のような70歳雇用がいまでは現実味を増すほど、政府も企業も個人も経済的余裕をなくしているのは間違いありません。
そんななかでサラリーマンが奴隷状態から脱して自由を獲得するためには、何が必要なのでしょうか?
自由はお金で買える!いやお金でしか買えない!
「お金だけが人生じゃない」という人ほどお金を必要とするものだ
「お金だけが人生じゃない」と言う人がいます。
私もそう思います。
少ない収入であっても家族みんなが仲良く幸せに暮らしていけたら、それでいいではないかとも思います。
しかし、高齢になって誰も無料で面倒は見てくれません。病気になって病院に駆け込んでも医療費は必要です。
子供に孫が誕生して学費が足りないと無心に来るかもしれません。
隣人が生活に困って途方にくれているかもしれません。
そんなときに「お金だけが人生じゃないよ」といえるでしょうか?
現実問題、いまを乗り切るためにはお金を必要が必要になることがあります。
私は「お金だけが人生じゃないよ」と言える人は、お金の不安がほど金融資産を貯めた人や不労所得のある人だと思います。
言い訳や妬みとしての「お金だけが人生じゃないよ」というセリフと、すでに経済的不安もなく心の充実を求めている人が発する「お金だけが人生じゃないよ」というセリフは、ことばは同じでも中身は天と地の違いがあります。
少なくとも、人生の後半くらいはに自由に生きたいと考えるサラリーマンは、後者に近づこうと努力しなければ、退職後も不安の日々に陥る恐れがあります。
せめてゴールデンウィーク前に副業の準備が重要だ
現在、私の自由な生活を支えているのは、事業収入と株式配当とブログ収入です。
いずれも会社員だった40代に着手し、50代半ばに早期退職するまで15年以上育てた副収入です。
会社の給料から貯蓄を貯めても高が知れています。
10年以上にわたって年収2000万円以上のサラリーマンなら話は別ですが、一般の会社員は金融庁が世の中を騒がせた「2000万円」も貯蓄できたら御の字です。
子供の教育費や住宅ローン、その他、海外旅行や日々の生活費に、給料は消えていきます。
ただ、サラリーマンが恵まれているのは、会社が倒産したり、リストラされない限り、給料が保証されている点です。
その意味では腰を据えて副業に取り組む環境にあります。
実践した副業が期待したほど稼げなくても給料があるので生活に困ることはありません。
ひとつ失敗しても別の副業を模索できる副業貴族なのです。
ただ、副業を考える際、サラリーマンが最も陥りやすい落とし穴があります。
それは「そのうちやろう」です。
「そのうち」と思うだけで着手できず、定年やリストラが目の前に迫っから「あの時、副業に取り組んでおくべきだった」と後悔する人は少なくありません。
ですから、副業に着手するには、着手する期限を設ける必要があります。
副業選びより重要なこととは?
会社員は会社から追放されたら自力で稼げない人がほとんどです。
ですから、サラリーマンが副業にちゃくすることは、自力で稼ぐ職業訓練のようなものです。自力で稼ぐノウハウや経験は一生身につき、人的資産ともなります。
ですから、副業を経験した人と会社一筋の人では、いざ会社から離れた際に生命力の差となるものです。
ですから、「思い立ったらすぐやる精神」はとても大切です。
私の場合、新たな副業に着する際、長期休暇前までに環境づくりを終えておこうと常に考えました。
例えば、ブログの場合、長期休暇前までにブログのタイトルやスタイルを整えておいて、長期休暇に入ったら、すぐに記事を書ける状態にしました。
ブログの準備が後ろにずれると、長期休暇は準備で終始してブログのコンテンツ作り(記事執筆)という最も重要な点が疎かになってしまいます。
ですから、長期休暇前に準備を完了することが何よりも重要です。
もうひとつ心がけるべきことがあります。
それは、どんな副業が稼げそうか副業選びに時間をかけるのではなく、まずは実践して確かめる姿勢が重要だということです。
Aさんは株式投資で1億円以上の資産を形成するかも知れませんし、Bさんは株式投資では失敗したものの、ブログで年収2000万円以上の収入を退職するまで継続できるかもしれません。
副業の成否は個人差があり、まずは実践することでしか、どの副業が稼げるのか分かりません。
しかし、サラリーマンは給料で生活を守られています。ですから、投資詐欺さえ気を付けたら、あとは副業選びに神経質になる必要はありません。
副業は自力で稼ぐという新たな経験ですから、ワクワクする貴重な経験になるはずです。