震災の備えは「そのうち」では遅い!
全国でM6クラスの地震は発生する恐れがある
最近、日本列島で地震が相次いでいます。
6月後半だけでも、6月24日午前、千葉県南東沖を震源とする最大震度4(M5.5)の地震が発生し、東京都内や川崎市、千葉県館山市などで震度4を観測しました。
その6日前は、山形県沖を震源とする最大震度6弱(M6.7)の地震が発生、新潟県や山形県、秋田県などで多くの負傷者や住宅が被害を受けました。
日本列島は大きなプレートの上に位置するため、地震とは、うまく共生する必要があります。
とくに心配されるのは、南海トラフ巨大地震で、今後30年以内の発生確率は70~80%、最悪の場合、死者32万3千人、経済損失は1410兆円に上ると試算されています。
気象庁は様々な事前予測を研究していますが、日本に住む以上、役所頼みではなく、まずは自分の身は自分で守る備えが大切です。
私が購入した防災用品の基本的な考え方
今年、私が最も力を入れているのは、防災用品の充実です。
もともと防災バックは家族の人数分を購入し、定期的に水や保存用の食料を入れ替えてきました。
どの家庭でも基本的な行動として実践していることだと思います。
ただ、人口が密集する東京の場合、公園や体育館などが避難場所になっても過密状態になることが予想されます。
ですから、自宅前でも簡単に設営できる自立型テントをはじめ、ガスバーナーや調理器具があれば、自分たちのプライバシーを守る形で休息することができます。
とくに、避難所では他人のいびきや声で睡眠不足になって体調を崩す恐れがあります。混乱の中では行政に過度な期待はできませんから、日頃から自分で対策を考えておくことが重要です。
ただ、防災用具を購入しても、長い間、利用しない可能性もあります。
ですから、私はキャンプ兼用で使える防災用具を購入することにしました。
幸いなことに、最近は第2次キャンプブームで、いろいろなメーカーから便利グッズが販売されています。
物欲を満たしながら、大震災に備えているわけです。
震災で電気・ガスなど生活インフラがストップした場合の対応
防災は生活インフラの確保から始める
記録的大震災が発生した場合、まず想定されるのが電気・ガス、水道など生活インフラの停止です。
とくに、電気がなければ、スマホやLEDランタン、ラジオが使えなくなる可能性があります。
しかし、いまは電力がストップしても太陽光発電が可能です。
しかも、キャンプでも使えるポータブルな太陽光発電パネルや、発生した電力を充電できる装置が比較的安く手に入ります。
いろいろな商品を調べた結果、私が選んだのは折りたためて持ち運びが容易なsuaokiの100Wのソーラーパネルです。
決め手となたのは、以下の点です。
- USBポートとDCポートが搭載しているので、ノートパソコンに電源供給しながら、スマートフォンなどにも充電できる。
- 高品質ソーラーパネルを採用し高い変換効率で発電する。
- 折り畳むことができて簡単に持ち運べる。
これがあれば、基本的な電力を作り出すことができます。
太陽光パネルとセットで揃えたい充電できる電源
太陽光発電の最大の弱点は夜は発電することができない点です。
しかし、昼間、太陽光で発電し、その電力を充電できるシステムがあれば、夜でも自家発電した電力を使ってLEDランタンやパソコン、ラジオなど電化製品を利用することができます。
このため、私は太陽光発電パネルと同じメーカー・suaokiのポータブル電源G500も購入し、電力を蓄電できるようにしました。
suaokiのポータブル電源G500は、137700mAh/500Whと大容量ですが、サイズは横28㎝、奥行き19㎝、高さ21㎝で、重さは6.8kg。持ち運ぶには許容範囲のサイズでした。
充電は、太陽光だけでなく、家庭のコンセントや車のシガーソケットで充電できるため、普段、キャンプに持ち込むのも手間がかかりません。
この充電器があれば、スマホやパソコン、テレビ、ポータブル冷蔵庫などに電力を供給できるので、災害時でもキャンプでも重宝するはずだと考えました。
電力が確保できたら次は冷凍冷蔵庫と灯油ストーブ
真夏の被災は冷凍冷蔵庫で食物の腐敗を防ぐ対策
夏場に被災した場合、不安なのは食料品の腐敗です。
一般的にキャンプで利用されているクーラーボックスは1泊程度なら冷蔵効果が持続しますが、2泊以上は高性能なクーラーボックスでも厳しくなります。
大地震など災害でインフラが破壊された場合、1日や2日で電気・ガスが復旧することは期待できません。
ですから、インフラの復旧が長期化したことを念頭に備えておく必要があります。
そのため、私が購入したのは、バッテリー内蔵型の冷凍冷蔵庫サンコー CLBOX30Lです。充電電力で冷蔵だけでなく冷凍機能もある優れものです。
先ほど紹介したsuaokiのソーラーパネルや充電用のポータブル電源G500と組み合わせたら、何日間でも長期戦に備えることができると考えました。
このバッテリー内蔵型の冷凍冷蔵庫サンコー CLBOX30Lは30Lの大容量で。最大マイナス20度まで設定が可能です。
サイズは幅560x高さ360x奥行365(mm)、重さ10.2kg。取っ手と車が付いているので引っ張って持ち運べる冷凍冷蔵庫です。
電源はシガーケーブルやACアダプタ、ACケーブルと、自宅でも車でも充電することができます。
猛暑の日は濡れたタオルを冷やしておけば、熱中症対策も期待できるうえに、真夏のキャンプの際には車に常備するなど普段使いにも重宝しています。
高性能なクーラーボックスは、冷凍冷蔵機能もないのに、驚くほど値段が高いものです。
ですから、費用対効果を考えると、充電できる冷凍冷蔵庫を購入するのが得策だと考えました。
冬の災害は灯油ストーブで寒さ対策が重要
一方、冬場の災害は、寒さ対策が最も重要です。
生活インフラがストップした場合、電気・ガスを利用する暖房器具は利用できないからです。
焚き火で暖をとる方法もありますが、人口や住宅が密集する東京では火災という二次災害の原因にもなりかねません。
ですから、暖かい灯油ストーブがあれば、冬場の寒さをしのぐことができます。灯油は手に入れやすい燃料なので、ガソリンスタンドで購入して普段から保管しておけば、一層、安心です。
1990年代のキャンプブームと、最近のキャンプブームの大きな違いは、冬場のキャンプを楽しむ人が増えたという点です。
このため、キャンプ用も兼ねたオシャレな灯油ストーブが各メーカーから販売され、驚くほど売れています。
私が購入したのは、トヨトミの対流形石油ストーブ。もちろん、キャンプで利用することも念頭に選びました。
トヨトミを選んだのは、次のような点を評価したからです。
- 他のメーカーにはない洗練されたフォルム
- ライターやマッチがなくても電子点火できる
- ニオイセーブ消火 や対震自動消火装置を備えている
- 日本のメーカーが製造した商品である
- 日本製のためか手頃な価格設定
キャンパーに人気の灯油ストーブは、ほかにもアルパカやフジカなど様々な商品が販売されています。
その中で、上記の点などを考慮に選びましたが、火を扱う商品だけに日本企業が製造・販売するものを選択しました。
サイズは高さ約48センチ×幅約39センチ×奥行き約39センチと小ぶりです。重さも約6.2Kgなので、持ち運びも苦にはなりません。
暖房の目安はマンションなどコンクリート住宅が9畳、木造の戸建は7畳となっていて、 家族使用なら、ちょうど良い暖かさです。
「そのうち準備しよう」では遅いかもしれない
私は防災用品について比較的呑気に構えていました。
「そのうち準備しよう」と思ってはいたのですが、ずるずると後回しになり、とうとう、早期リタイアしたあと、本格的に準備を始めました。
大地震は必ず来ると言われています。
被災し家族を失ってから「準備しておけば良かった」と後悔したくないと考えて、今年から本格的な準備に入りました。
幸い、久しぶりにキャンプを再開しようとも思っていたので、「防災とキャンプ兼用」ということで、大蔵大臣(妻)の許可も得られ、一気呵成に購入した次第です。
常日頃、私は悠々自適な早期リタイアを実現するには早めに副業に着手することが重要だと申し上げてきました。
しかし、よくよく考えてみると、災害の備えも副業と同様に一気に実行することが大切だと考えています。
なぜなら、「そのうちにやろう」と思っていると、ずるずると、後回しになるからです。