ツイッターで話題の「#手取り14万円」の会社員は安月給で不幸なのか?経営者視点で考えてみた!

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ホリエモンも参戦した”手取り14万円”の本質とは?

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「#手取り14万円」は「日本が終わっている」証しか?

私は現在、会社経営を妻に委ね、いわゆる”会社顧問”として自由な生活を送っています。

日々の実務には関与していませんが、新事業拡大やトラブル、そして新入社員の採用のときには相談に乗っています。

最近、ツイッター上で「#手取り14万円」が話題になっています。

事の顛末を整理すると、発端はネット掲示板「Girls Channel」に書き込まれた次の投稿でした。

アラフォーの会社員が9月29日に、東京都内の企業に12年間勤務して役職もついているのに、手取り月給が14万円、「贅沢もできない生活」と嘆いて「日本終わってますよね?」と投稿しました。

この投稿に共感するコメントが相次ぎましたが、ツイッターで「ホリエモン」こと堀江貴文氏が10月7日、「日本がおわってんじゃなくて『お前』がおわってんだよwww」とつぶやき、このつぶやきをめぐってツイッターが盛り上がったというわけです。

この「国が終わっているのか」「お前が終わっているのか」論争は、突き詰めると、稼げない本人の器量に問題があるのか、それとも低賃金で働かなければいけない日本という国に問題があるかというのが論点です。

社員一人雇うのは手取りの1.5倍から2倍の人件費

今回のような論争は経営者にとって気になるものです。

私の会社は基本的に新卒採用です。

ですから、入社当初は、手取り20万円を割り込んでいます。

おそらく、手取り14万円のアラフォー会社員は厚生年金や健康保険、介護保険、労災保険といった保険料が2万5000円程度天引きされていると思います。

しかし、会社はさらに2万5000円に上乗せして、5万円を国に支払っているわけです。会社員以上に、経営者は社会保険料の負担感を感じているはずです。

ですから、経営者は社員1人雇うことによって、社会保険料やボーナス、さらにはパソコンやスマホ購入費や通信費など経費で手取りの1.5倍から2倍の人件費を覚悟しなければいけません。

私の会社の場合、社員の水準を落としたくないので採用にはとても慎重です。その代わり、採用した社員には業界でも最高水準の給料を支払うことにしています。

なぜなら、他社に転職してほしくないからです。

最近5年間では、ひとり最大手の広告代理店に転職した社員がいましたが、そのほかに辞めた社員が一人もいないので、心の中ではホッとしている次第です。

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長年にわたって低賃金が続く理由と対策とは?

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低賃金の原因は経営者が無能か?それとも社員が無能か?

私は会社の発展と安定を強固にしたいと願っています。

ですから、未来の成長力を感じて新卒採用し、手塩にかけて育てた社員を手放したくありません。

そのためには恥ずかしくない給料と残業時間ゼロの努力、そして、何よりもパワハラの存在しないアットホームで柔らかい職場の空気が大切だと考えています。

では、勤続12年でも手取り14万円のアラフォー会社員は、どう考えるべきなのでしょうか?

低賃金の原因は大きく2つの原因が考えられます。

  • 経営者が無能で給料を上げるほど売り上げがない
  • 社員が無能なので転職してほしいと思われている

要するに、社長が無能か、社員が無能かのどちらかです。

確かに、公的負担という点では、各種保険料負担だけでなく、法人税や消費税も納めなくればいけませんから、経営者は国に対する負担感を感じているのも事実です。

ただ、今回、発端になったケースは、会社の内容も本人の能力も全くわかりませんから、なんとも言えませんが、低賃金の原因は、国の責任以前に、まずは経営者か社員自身の問題だと思います。

低賃金が続いた場合の対処法とは?

ツイッター上には賃金が安い会社はブラック企業だとして即刻、退職すべきだというアドバイスも見受けられます。

話をややこしくしているのは、毎日拘束されて月収15万円程度ならば、会社を辞めて稼げる仕組みをつくれば、遊んで暮らせる的なツイートもあるからです。

おそらくMLM(マルチ)商法への勧誘だと思われます。

海外のリゾート地で若い人たちがリア充な様子を撮った写真もアップされたりしていますが、この人たちは、どんな中高年になるのかと思うことがあります。

それ以上に、心が疲れている低賃金社員がマルチの誘いに乗るのではないかと心配です。

では、低賃金が続いた場合、どうするべきなのか?

経営者が無能か、会社に問題があって、低収入が続いている人は転職を考えるべきです。

特に、若い人ほど市場価値があります。

社員を粗末にする経営者や稼げない経営者のもとでじっと我慢していると、あっという間に30代、40代に到達してしまいます。

時間との勝負だと考えて動くのが賢明です。

なかなか早期退職を言い出せない、退職願いを提出する勇気がない人でも、最近は退職代行というサービスもあります。

退職代行サービスは5万円前後の料金が必要ですが、たった数万円で人生を変えられると考えるべきです。

将来に関わることですから、多少のコストを気にしてはいけません。

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では、自分の能力が低いために低賃金が続いている人や、転職活動をしても採用されるのは厳しいと思っている人は、どうしたらいいのでしょうか?

ホリエモンに「お前が終わっている」と分類されかねない人たちです。

次回は、低賃金でも転職が厳しい会社員が人生を変える方法を考えたいと思います。

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