若手社員が自分で早期退職できない理由とは?退職代行のパイオニアEXITに依頼殺到の背景

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早期退職の通告は意外に難しいと実感した

簡単に言えなかった「早期退職します」の言葉

10年以上前から着々と早期退職の準備をしながら、最後に最も悩んだことがありました。

それは、いつ早期退職を申し出たら良いかということです。

退職願を提出する際に、私が想定したことがいくつかあります。

  • なぜ定年前に辞めるのかと根掘り葉掘り聞かれる
  • いま辞められたら業務上困ると慰留される
  • 他の社員に労務上迷惑がかかるから退職延期を懇願される
  • 上司が「いま辞めると言われても困る」とキレる
  • 同僚など周囲から「なぜ辞めるのか」と次々聞かれるのも鬱陶しい

いずれも、ほとんど、その通りになりました。

流石に上司がキレまくることはありませんでしたが、取りようによっては、キレていると受け取られる場面もありました。

早期退職は定年退職と違って精神的な負荷がある

私の場合、早期退職の際にたどった手順は次の通りでした。

  1. 上司に早期退職の意思を通告
  2. その上の上司にも通告
  3. 人事部に正式に退職を通告(ここまででいくつか面談)
  4. 上司らの了承印をもらって正式に人事部に退職願を提出
  5. 人事部から正式に早期退職の辞令を受ける

もちろん、このほかに退職金や労務的な手続きもありました。

定年退職は「卒業」なので気分的に楽かもしれませんが、早期退職は精神的な負荷があるものだと実感したものです。

特に所属長は、簡単に「はい、分かりました」とはいかないものです。これがブラック企業だったら、まるで辞める人間が罪を犯しているが如く罵倒されるわけです。

若い人が心を壊すまで、なかなか退職の踏ん切りがつかないのは分かるような気がします。

しかし、自分の人生は、勇気を持って自分が最後に責任を持つしかありません。

「早期退職は悪」という扱いを受ける会社もあると感じた

会社に身も心も支配されながら人生の時間を消費し、早期退職する時でも、なお会社の都合を配慮するのは、サラリーマンの悲しい性(さが)ではあります。

しかし、終身雇用が建前の日本では「途中で退職するのは悪いことだ」という文化が根強くあります。

早期リタイアが米国のように成功者の証(あか)しにならない背景には、日本独特の空気感もあるのではないかとさえ思います。

しかし、人生には、捨てることによって生まれるものがあるものです。

就職したものの、上司のパワハラや会社の企業風土がどうしても我慢できないという人は少なくないはずです。

それでも会社を早期退職しないのは、安定収入を失う恐怖感とともに、退職を言い出すこと自体、心が重いと感じるためです。

「早期退職を通告した際、上司や会社の反応を考えると、どうしても退職願を出せない」

こんな気分で毎日を過ごしていると、その間、新しい人生に踏み出そうにも踏み出せません。

まさに、宙ぶらりんな状態で、自分の人生を消耗しているわけです。

「辞めることは逃げではない」

そんな思いを持つ若者2人が退職代行というビジネスを立ち上げ、話題になっています。

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すでに累計2500人以上の退職を代行したパイオニア

退職代行業の創業者は小学校の同級生2人!いまでは業界最大手

少子高齢化で企業になかなか辞めさせてくれない風潮が強まっていた2017年、日本初の退職代行サービス「EXIT」がスタートしました。

マスメディアが「会社に退職を連絡してくれる代行サービスがある」と紹介すると、「EXIT」に利用者が殺到。同社はすでに累計2500人以上の退職を実現しました。

創業者は、1989年生まれの小学校の同級生。

岡崎雄一郎さんは、あの私立開成高校を卒業後、米州立大学に留学。その後中退して解体工や歌舞伎町勤務を経てEXIT代表になったユニークな経歴の持ち主です。

もう1人の新野俊幸さんは青山大学卒業後にソフトバンク入社。リクルートテクノロジーやサイバー・バズを経てEXIT代表になりました。

EXITは、顧問弁護士の指導を受けて代行サービスを行なっている会社で、これまで「退職代行で失敗したことがない」そうです。

早期退職は、民法で原則、退社日の2週間前までに退職届を出せば、退社できるとされているので、本来、法律上のハードルは低いものです。

しかし、2人は「退職は悪いことだという日本文化が心理的に早期退職を尻込みさせている」と分析しています。

退職代行「EXIT」は社会貢献がビジネスになった典型例

退職代行のパイオニアとなった岡崎さんと新野さんは、インタビューで、次のように述べています。(参考元:若者はなぜ自分で退職できないのか。月300件依頼殺到の退職代行創業者らが語る「辞める自由」

  • 「究極的には退職代行サービスが、なくなればいいと思っているんです」(新野さん)
  • 「ただ、ユーザーを増やしたいのではなくて『辞めること』がポジティブな社会をつくりたい。こんなサービスが不要な社会になれば、本望です」(岡崎さん)
  • 「辞めることがキャリアの傷にならない社会が目標です。僕たちはいざ辞めたいときのセーフティネットになれたらいい」(新野さん)

とはいっても、人間、霞を食べて生きていくことはできません。退職代行の費用を調べてみると、料金体系は極めてシンプルでした。

  • 正社員・契約社員 50,000円
  • アルバイト・パート 30,000円 

費用は初回の振り込み分のみで、退職完了まで「追加費用はいただきません」ということです。

EXITによると、退職代行サービスは20代男性の利用が多いそうですが、最近は30〜40代の男女も増えているということです。

以前、私は、社会に貢献すれば、お金はあとから付いてくるのが理想的なビジネスだと申し上げましたが、退職代行の「EXIT」はその一例かもしれません。

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