早期リタイアを目指すサラリーマンの副業はメリットと同時に大きな落とし穴がある!

リタイア準備
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副業に従事する人の所得は二極化の傾向!

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早期退職してフリーランスで生きるのは素晴らしいことだが・・・

私は早期退職を実現し、自分で好きな仕事を選んでフリーランスで生きていけたら理想的だと考えています。

一方で、せっかく就活で手に入れた会社員という立場を安易に捨てて自由に生きようとすることにも思慮深い行動を求めてきました。

昨年、政府はサラリーマンの副業の推奨に舵を切りましたが、国民の多くは生活苦から副業しなければ生活が成り立たないというのが実態です。

厚生労働省の資料によると、副業に従事している人の7割は本業の所得が299万円以下となっています。(参考・厚労省「複数就業者への労災保険給付について」)

出典:厚生労働省労働基準局「副業・兼業の現状」

副業に従事する人は、正社員、非正規社員、パートなど、その立場は様々ですが、副業従事者の割合を見ると、本業の所得が199万円以下の人たちと1000万円以上の人が多く、2極化しています。

生活に余裕のない人と高所得者層が副業に従事し、中所得者層が副業割合が低いというのは、何を意味するのでしょうか。考察していきたいと思います。

副業で「スキルが高まった」「視野が広くなった」

副業に従事した結果、本業にどのような影響があると感じているのでしょうか。

最も多いのは「スキルが高まった」という回答で、「視野が広くなった」「多様なアイデアが出る」が続きました。

一方で、「労働時間がなくなり、本業に専念できない」というデメリットも指摘しています。

出典:厚生労働省労働基準局「副業・兼業の現状」

私も会社員時代に副業に取り組みましたが、会社で学んだこと以外に、様々なビジネスモデルや新たなIT技術が誕生していることを知ることができました。

確かに、深夜まで副業に取り組んだので睡眠不足にはなりましたが、自分の楽しめる副業を選んでいたので、不思議と疲労感はなく、むしろ新鮮な気持ちで会社に通った記憶があります。

何よりも、視野が広がり、将来を展望する視点が養われたのは間違いありません。

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サラリーマンは副業の落とし穴に注意が必要!

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早期リタイアや転職に向けて会社員が副業に取り組む意義は大きい

将来の早期退職や転職を考えて副業に取り組むサラリーマンは少なくないと思います。

会社に依存せず、自分主導で自分の人生を築きたいというのは、誰もが抱く自然な気持ちだからです。

特に副業による収入が本業と同じくらいにまで成長したら、早期退職して自由に生きていきたいと思うはずです。

会社に不満やストレスを感じているサラリーマンならば、なおさらです。

副業の収入が本業と同じくらいになるような人は自分の好きなことを副業にしている人が多いでしょうから、早期リタイア後の人生はストレスも少なく、バラ色に思えるのは無理もありません。

しかし、そのとき立ち止まってよく考える必要があります。

果たして、いまの副業で年金が支給される65歳まで食べていけるのか?ということです。

もちろん、副業収入だけで生活できなくてもいいと思います。しかし、そういう人は長年の生活費を補填できるだけの金融資産を蓄えておくことが必要になります。

早期退職は3段階で考えることが重要

サラリーマンが早期退職して自由に生きることは、副業で何らかの収入源を確保しなければ、現実的に不可能なことです。

特に、最近の45歳以上の社員は会社にとって不要という風潮が強まる中で、若い社員から冷笑されながら会社にしがみつきたくないという人も少なくないと思います。

そんな人は、早い段階から早期退職に向けた戦略を考える必要があります。

私は、3段階の戦略が必要だと考えています。

  1. 出来るだけ早く副業を初めて本業と同等の収入を目指す
  2. 退職後に副業の収入が減少した場合の保険として貯蓄に努める
  3. 貯蓄と副業が目標額に達したら、年金や退職金を考えて退職年齢を決める

この3ステップをクリアして初めて経済的な不安感のないリタイア生活が可能になります。

会社に嫌気が指していると、こうした段階を踏むのも嫌になるものですが、この程度の人生のコントロールもできなければ、退職後の生活をコントロールすることはできません。

むしろ、転落人生の入り口に立つようなものです。

冒頭の厚生労働省の資料で、副業に取り組んでいる人の7割が年収299万円以下の人たちでした。早期退職し自由人になるのは、年収299万円以下の所得層に仲間入りするということです。

準備不足のまま早期退職を焦ると、自由な生活どころか、仕事を複数抱えて、一層、不自由な生活になる恐れがあることを忘れてはいけません。

サラリーマンの副業はネットビジネス以外はありえない!【副業ランキング】
副業と言っても働きながらできる仕事は限られている 政府が推奨する副業のすすめの理想と現実 2018年は政府が副業を推奨し、「副業元年」と言われました。 少子高齢化による人手不足を解消する方策として浮上した副業のすすめですが、働く側の視点に立つと、別の現実が見えてきます。 現在雇われている会社以外に、別の会社で働く副業というのは、ふたつの会社の指示に従う生活になるわけです。 他人に雇用されて働く生活は、大変なストレスです。ましてや、2つの会社に雇用され、指示をされて働くことは、二重のストレスに耐える生活を意味します。 人間はロボットではありません。 仕事は体力的苦痛よりも精神的苦痛の方がつらいものです。 いま雇われている会社の給料が少なすぎて、別の会社でもバイトしない限り生活できないという人でない限りは、2つの会社に雇用される生活は避けたいというのが普通のサラリーマンの感覚です。 他人に雇用...
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