報酬に上限のない仕事は身近に存在する
仕事探しは「安定」か「上限なし」の2択
若い人から「どんな仕事や職種がいいですか?」と聞かれたら、多くの人は「給料が高くて安定した仕事がいいよ」と答えると思います。
しかし、「安定」とはなんでしょうか?
企業は産声を上げ、元気な創業期を経て安定期を迎え、いつしか衰退期に入ります。
いまや、大手企業といえども、生き残りに苦悩している会社は少なくありません。
老舗ブランドの企業に就職が決まり、若い頃は羨望の眼差しで周囲から祝福されても、中年になってリストラの嵐に巻き込まれた人も多いと思います。
また、「給料が高い」といっても、サラリーマンでいる限り、報酬には上限があります。
もちろん、最高年収は会長・社長なのでしょうけど、その他の多くは50代で関連会社に出向・転籍となり、年収も下がるのが普通です。
「一度しかない人生だから、報酬に上限のない世界を目指したい」
大リーグやテニス、ボクシングなどプロスポーツの世界には、上限のない報酬や富に夢を描いて飛び込んだ選手も少なくないと思います。
しかし、プロスポーツの世界で富を掴むには相当な才能と勇気が必要です。
ところが、今年6月にNPO法人・アフリエイトマーケティング協会が発表した調査結果を見て、報酬に上限のない世界が、意外に、身近にあるように感じました。
アフィリエイターの15%は月収50万円以上
この調査は、アフィリエイター(回答者2450人)を対象にしたもので、「1ヶ月の収入はどの程度ですか?」という質問項目もありました。
その回答結果は、以下の通りです。
- 100万円以上…9.9%
- 50万円以上100万円未満…5.2%
- 20万円以上50万円未満…8.4%
- 10万円以上20万円未満…5.6%
- 5万円以上10万円未満…4.9%
- 3万円以上5万円未満…4.6%
- 1万円以上3万円未満…8.7%
- 5000円以上1万円未満…6.2%
- 1000円以上5000円未満…8.8%
- 1000円未満…14.5%
- 収入ゼロ…23.3%
驚いたのは、1割のアフィリエイターが月収100万円以上も稼いでいるということです。
高額所得のアフィリエイターが存在することは知っていましたが、これほどの確率で月収100万円を実現しているとは思ってもいませんでした。
もちろん、月に1万円も稼げないアフィリエイターは52.8%もいて、半数以上はアフィリエイトで生活できないという厳しい結果でもありますが、どんな世界にも稼げない人はいるものです。
そこから這い上がれるかどうかが、スポーツ選手やアフィエイターのような個人事業主の勝負どころです。
アフィリエイターの1割が月収100万円以上、50万円以上だと15%にも上るという数字は、私にとって、かなり刺激的な調査結果でした。
アフィリエイトは「努力と継続は力なり」の世界
政府が推進する副業時代の中心はネット収入か
政府は、長年、サラリーマンの副業には後ろ向きでしたが、少子高齢化による人手不足の対策として副業容認に転じました。
企業が副業を禁じる根拠となっていたのは、厚生労働省が策定した「モデル就業規則」です。
このなかに、原則的に副業を禁じることが明示されていたからです。
しかし、政府はこの禁止事項を見直す方向で検討に入っています。
ただ、副業を容認するといっても、多くの人は出社して他人の命令のもとで働くような副業はやりたくないと思っているのではないでしょうか?
副業解禁によって、在宅でも自由に働けるネットワーカーが増えると予測しています。
甘くはないアフィリエイト収入の世界
10人に1人が月収100万円以上という夢のある結果を教えてくれたアフリエイトマーケティング協会の調査ですが、一方でアフィリエイトで稼ぐ厳しさも垣間見えてきます。
この調査では、同時に、アフィリエイトを始めてからの経過年数も質問していて、アフィリエイトを始めてから2年未満の人は53.6%に上りました。
一方で、10年以上継続しているアフィリエイターは10.3%にとどまっています。
この結果から読み取れるのは、多くは成果の出ない年月に耐えきれずに数年で挫折したり、諦めているということです。
おそらく月収100万円以上のアフィリエイターは、成果の出ない時期も耐え忍んで、努力を継続した人たちだと思われます。
その意味では、スポーツの世界もアフィリエイトの世界も、辛い時期を耐えて努力を積み重ねた人が最後に富を手にするという点では同じなのかもしれません。