若手社員の5割が転職希望というのは驚きだ!退職代行サービスが繁盛する理由か?

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若手の5割が転職希望する理由は意外だった!

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入社1〜2年で47%が転職を希望している

正直言って、これほど若い人たちが転職を希望しているとは思っていませんでした。

日本経済新聞が複数の企業から内定をもらった経験のある入社1〜2年の若手社員を対象として、就職情報大手ディスコと共同で調査したところ、5割の社員が転職を希望していることを報じました。

就職活動を終え入社した1~2年目の若手社員の5割が、転職を希望している――。日本経済新聞社が就職情報大手ディスコ(東京・文京)と共同で実施した調査では、若手社員の転職志向が鮮明となった。思い描く理想と現実のギャップに悩み、将来のキャリアに不安を抱えている姿が浮かび上がる。(出典:日本経済新聞

日本経済新聞社によると、転職の意向について、次のような回答だったということです。

  • 「すぐにでも転職したい」4%
  • 「いずれは転職したい」41%
  • 「転職するつもりはない」50%

「すでに転職した」という人を加えると、転職希望は47%に上ったというのですから、驚きです。

私が新卒入社したころ、これほどの割合で転職を希望していなかったと思います。むしろ、入社数年で転職企業する社員は極々少なかったと思います。

昭和というのは、まさに終身雇用が当然という時代だったせいかもしれません。

しかし、いまや転職は珍しいことではなく、むしろ日常的な光景になっていることをうかがわせる調査結果でした。

仕事内容や社風に失望する若手社員

では、昭和と令和で、これほど若手社員の意識を変化させたのは何が原因だったのでしょうか?

日経の調査に対し、若手社員の65%が「入社前後で仕事や働き方のギャップがあった」と答えたということです。

では、若手社員が描いていた入社前の期待を下回った理由はなんだったのでしょうか?

最も多かったのは「仕事の内容」(56%)、次に「社風や体制など組織の特徴」(41%)が続いたということです。

インターンシップや内定期間中に描いた企業イメージと、実際に働いて感じた企業の現実に大きな隔たりを感じたとみられます。

今回の日経調査で、私が最も衝撃を受けたのは、定年に対する意識でした。

なんと、「定年まで同じ会社に勤めるべきだ」という回答は8%にとどまったと報じられています。

経団連会長やトヨタ社長が「終身雇用は厳しい」と発言して大きな話題になりましたが、そもそも若い社員たちは定年まで同じ会社で働くことを考えない時代になったと感じました。

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退職代行サービスは転職時代の徒花か?

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若手の転職希望が5割なら退職代行業が繁盛するもの理解できる

入社2年以内の若手社員の5割が転職を希望しているという報道を読んで、ふと頭の中をよぎったことがります。

それは先日、退職代行サービスが繁盛しているということです。

NHKなど大手メディアが取り上げた退職代行サービス「EXIT」は、1989年生まれの小学校の同級生が共同代表となって立ち上げた会社です。

一人は私立開成高校を卒業後、米州立大学に留学。その後中退して解体工や歌舞伎町勤務を経てEXIT代表になった岡崎雄一郎さん。

もう1人は青山大学卒業後にソフトバンク入社。リクルートテクノロジーやサイバー・バズを経てEXIT代表になった新野俊幸さんです。

会社の人事責任者に退職を伝える代行業というユニークなサービスを始めた草分け的な会社で、「退職を言い出しにくい」「引き止められたら迷いそうだ」といった若い人を中心に、すでに2500人以上の退職を代行したということです。

料金が正社員の場合は5万円、パートやアルバイトは3万円と、比較的手軽なため、依頼する人がいるのだと思います。

確かに、私も早期退職する際には会社に退職の意向を伝えるのに躊躇はありました。

ですから、退職願いを伝えるタイミングを数日間考えたのも事実です。

若い人なら、なおさら退職を言い出しにくいというのもわかるような気がします。

若手社員が自分で早期退職できない理由とは?退職代行のパイオニアEXITに依頼殺到の背景
早期退職の通告は意外に難しいと実感した 簡単に言えなかった「早期退職します」の言葉 10年以上前から着々と早期退職の準備をしながら、最後に最も悩んだことがありました。 それは、いつ早期退職を申し出たら良いかということです。 退職願を提出する際に、私が想定したことがいくつかあります。 なぜ定年前に辞めるのかと根掘り葉掘り聞かれる いま辞められたら業務上困ると慰留される 他の社員に労務上迷惑がかかるから退職延期を懇願される 上司が「いま辞めると言われても困る」とキレる 同僚など周囲から「なぜ辞めるのか」と次々聞かれるのも鬱陶しい いずれも、ほとんど、その通りになりました。 流石に上司がキレまくることはありませんでしたが、取りようによっては、キレていると受け取られる場面もありました。 早期退職は定年退職と違って精神的な負荷がある 私の場合、早期退職の際にたどった手順は次の通りでした。 上司に早期...

法律事務所も退職代行業に参入!

退職代行「EXIT」の成功をきっかけに、退職を代行するサービスが次々誕生するようになりました。

そして、ついに法律事務所の汐留パートナーズ法律事務所も参入し、今後は退職をめぐるサービスが激戦となる可能性があります。

費用は相談料が無料で、着手金が5万4000円。そのほかオプション費として成功報酬が経済的利益の20%となっています。退職代行のパイオニア「EXIT」より高めです。

ただ、弁護士が直接、退職を代行してくれる方が安心という人は、弁護士法人の汐留パートナーズ法律事務所に依頼するという選択肢も広がりました。

最後に、若い人の早期退職・転職について感じた私の卑近な話を記しておきたいと思います。

数年前、私の妻が経営する会社に大手企業に入社1年未満という早大卒の女性が入社試験を受けにきました。

彼女は自分の人生観に合う企業を探していたというだけあって入念に転職の準備もしていたのでしょう。入社試験の成績は優秀で、入社後の現在はエース格として活躍してくれています。

何よりも嬉しかったのは、彼女のお母さんが社長(妻)に「転職後、顔つきがまるで変わって明るくなった」と話していたということです。

私の若い頃は入社数年で転職は考えにくい時代でしたが、そんな話を聞くと、「転職して人生をリセットするのも悪くはないな」と思ったものです。

早期退職後に幸福な人と不幸な人の違いとは?リタイア格差の原因は会社員時代の姿勢にある!
早期退職した元会社員の市場価値は恐ろしく低い 幸せな早期リタイアになるかどうかは会社員時代に決まる 早期退職して半年を過ぎました。 毎日が楽しく、本当に早期退職して良かったと思っています。 なぜ、楽しく生活できているのか? それは経済的な不安が全くないからです。 もしも、お金の不安があったら、自由な生活を手に入れても、心の片隅に不安を抱え、気分の冴えない日々を送っていたと思います。 幸せな早期リタイアか否かの分かれ目は、早期退職したあとの生き方ではありません。 サラリーマン時代、現役時代に、リタイアに向けて、どれだけ準備に取り組んだのか、その努力の差だと考えています。 サラリーマン時代に副業にも自分の事業にも取り組まず、「リタイアしてから頑張ればいいや」と思う人は、いざ、リタイア生活に直面しても手遅れになる恐れがあります。 副業は、本業を効率的に済ませ、自分の時間をつくって積極的に取り組む...
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