不労所得で生きるのは無理ゲーな理由
不動産資産やブログ収益も不労所得ではない
おそらく、どんな人でも早期退職し不労所得で自由に生きる生活に憧れていると思います。
親から巨万の富を相続したり、数億円の宝くじや油田を掘り当てた人ではない限り、全く働かずに自由に生きることは実際には不可能です。
しかし、世の中には不労所得で自由に生きていける方法をうたって怪しげな情報商材を数十万円で売っている人も少なくありません。
しかも、そうした情報商材を有名ブロガーやユチューバーが販売すると、信憑性を感じて、最後は養分となる人はあとを絶ちません。
私は現在、所有する会社やブログなどの収入で生活を送っていますが、不労所得なんて存在しないと実感しています。
所有する会社の収益は社長である妻の労働によって支えられています。ブログなどネット収入も時々メンテナンスをしなければいけません。
趣味でスタートした当ブログは毎日更新を継続中です。これも立派な労働です。
最近まで不動産投資もやっていましたが、他人に物件を貸すのは、退去や新規募集の際にリフォームなどの作業が発生します。
不動産投資は投資ではなく、サービス事業だとつくづく感じたものです。
不労所得を夢見る人は多いと思いますが、厳密には存在しないと考えるべきです。
ただ、不労所得は存在しなくても、不労所得に近い労働はあるものです。
自分から積極的に取り組める労働なら不労所得に近い
私は労働には奴隷的な労働と不労所得に近い労働があると考えています。
他人から指示されて体を動かす労働と、自分が自発的に動きたくなる労働とでは、精神的な健康度合いは大きく異なります。
指示されて働くことには何らかのストレスを感じるものです。
ストレスは上司の指示の仕方だったり、指示された仕事の内容だったり、個々人の性格や生きてきた過程によって感じ方は異なるかもしれません。
しかし、そうしたストレスは徐々にボディーブローのように心に傷を残し、心身を病む原因ともなりかねません。
一方、自分が自発的に動きたくなる労働は、例えば、お父さんが自宅で取り組むDIYやドライブ、キャンプ、カメラ撮影、レザークラフト、動画撮影など、いろいろな労働があります。
一般的に、こうした作業は労働ではなく趣味に分類されますが、世の中には趣味のような労働を生業(なりわい)としている人は少なくありません。
楽しめる労働の対価は不労所得のようなものだ
人気の副業本「1日2時間の仕事で年収1000万円!」
それは小椋 翔(おぐら・しょう)さんという会社社長が書いた副業のノウハウ本「副業するならカメラマン」です。
アマゾンの紹介ページには「カメラ歴0日でも大丈夫! 1日2時間の仕事で、テクニックもセンスも不要で、月収100万円」と魅力的な書かれています。
小椋さんは稼ぐ副業カメラマンを輩出しているカメラマン養成所の代表で、本人もカメラ歴ゼロからスタートして1億円以上稼ぎ出しているということです。
とかくカメラマンというと、撮影テクニックやカメラやレンズの知識、そしてセンスが必要だと思われがちです。
しかし、そうした”一般常識”をひっくり返して、「実はテクニックもセンスも不要です」と言い切っています。
ど素人カメラマンでもなぜ稼げるのか?
その理由は「昔に比べてカメラの性能が劇的に向上しているから」といいます。
私もカメラが好きなので感じていることですが、最近のカメラは極端な話、絞りや露出など基本的な知識がなくても全オートでプロカメラマンに負けない素晴らしい写真を描き出してくれます。
この本は、どんな副業にも必要な集客やリピーターづくり、売上アップの秘策などカメラマンのノウハウを公開しているので、何万円もの怪しげな情報商材を買うよりもコストパフォーマンスが優れているはずです。
著者の経歴も掲載しておきます。
小椋 翔(おぐら・しょう)
カメラマン養成所「カメラマン全力授業」代表。株式会社コトノ葉代表取締役。1983年、大阪府八尾市生まれ。2001年、近畿大学文芸学部芸術学科演劇・芸能専攻コース入学。2010年、株式会社コトノ葉設立。世界中を旅する3児のパパ。
バンド「コトネイロ」でデビュー(現在もカラオケに入っている)。貿易業務の会社を起業するも、納品物の瑕疵によって数千万円を請求される。連帯保証人契約により、自分が死んでも請求が家族にいってしまい「死ぬに死ねない状態」を経験する。そのとき、わが子を撮影するために購入した3万円のカメラ1台で、そのまま写真館をオープンし、その後に出張撮影を開始。全国どこにでも出張する撮影サービスとして好評を呼ぶ。そこからフィットネスクラブ、飲食店を開業し従業員を多い時に30人以上まで増やす。2017年、カメラマンを育成する「カメラマン全力授業」を全国で開始。たちまち人気講座となり、受講生の中には月に100万円以上を稼ぐカメラマンも多数輩出している。(出典:アマゾン)