ブログには収入やスキルの向上以上に重要な恩恵がある
スキルだけでなく頭脳や精神面のメリット
前回は、広告収入以外にブログを書くメリットについて取り上げました。
主に、文章力や伝える力、パソコン知識など生きるための基本的スキルが手っ取り早く確実に向上するという内容でした。
- 論理的に相手に伝える力がつく
- パソコンのタイピング力が向上する
- パソコン知識が身につく
ただ、ブログの恩恵はスキルの向上にとどまりません。
スキル以上に重要なメリットがあります。
それは精神や頭脳に与える刺激や充実感だと感じています。
私自身の経験を交えながら説明したいと思います。
ブログを始める動機は様々です。
ただ、最も多いのは、ブログ運営で多少なりとも収入を得たいという動機だと思います。
ブログが読まれて収益化するためには、他人に役立つ内容でなければいけません。
アイドルや著名人であれば、「朝食は何を食べたか」といった些細な日常生活を綴ったとしても、それなりに読まれるかもしれません。
しかし、普通のサラリーマンでは、読者に「なるほど役立った」と思ってもらえる内容でなければ、アクセスも増えず、固定読者も獲得することはできません。
ブログが心の満足度を高める理由とは?
では、役立つ記事(コンテンツ)は、どうやって生み出したらいいのでしょうか?
その方法はシンプルです。
自分が困っていることや過去に悩んだこと、自分自身で役立ったと感じた商品やサービスを書いたらいいのです。
人生は選択の連続です。
毎日のように、右か左か選択を迫られながら生きているものです。
たとえば、食事にしてもカップ麺で済ませるべきか、コンビニの弁当か、自炊するか、毎回選択を迫られます。
商品選択を迫られる買い物から定年退職か早期退職かといった人生選択まで、すべて、人々は選択に悩んでいるものです。
そんな場面に直面したとき、自分はどんな選択をし、その選択は成功だったのか、失敗だったのか?
さらに、失敗したと感じたら、何が原因だったのか?
こうした選択の過程や結果は、すべてブログの立派なコンテンツです。
かならず自分と同じ選択で悩んでいる人がいるはずです。その選択の結果や失敗や成功の原因を紹介するだけでも立派な社会貢献だといえます。
常日頃、社会のためになるのか疑問に思うような商品やサービスを販売していると感じているサラリーマンは少なくありません。
それでも生活のためと割り切って人生の時間を切り売りして働いています。
しかし、自分のブログで社会貢献することは十分に可能です。
たとえ小さな社会貢献であっても心の充実感は格段に異なってくるはずです。
ブログが心と頭脳と健康に有効な理由とは?
自分のために書くことが社会貢献につながる
ブログは他人に役立つために書いているようで、実は自分のために書いているものです。
例えば、カメラの記事。自分が買おうかどうか迷っている機種のメリットとデメリットを書き出し、ライバイル機と比較する記事を書いていると、自分自身の選択が固まることもあります。
自分のために書いた記事が、同じことで悩んでいる人たちに役立つことは多々あるものです。
たとえば、以下のような記事です。
私がソニーの高級コンデジRX100M7を買おうかどうか迷っていることを書いただけですが、いつの間にか、グーグル検索で上位に表示されて圧倒的なアクセス数となっています。
自分が困っていることや悩んでいることをまとめた記事は、自分のために書いたわけですが、結果的に他人にとっても役立つ記事になっているのが、ブログの面白さでもあります。
知のスペシャリストになって深い思考の習慣がつく
ブログ記事を書く際に重要な手順があります。
テーマに関連する情報を調べ、自分独自の視点や切り口で書くということです。
様々な情報を調べるのはテーマに沿った素材を入手するだけでなく、間違った情報を流さないために絶対に必要なことでもあります。
ただ、情報収集によって様々な知識が身につくわけですから、仕事関係のスキルや情報収集に追われるサラリーマン生活とは一味違った知識を深めることができます。
しかも、単に情報収集するだけでなく、記事に書くわけですから、その後も忘れず、記憶に残っているものです。
ブログを書けば書くほど、日々、知のスペシャリストに成長しているともいえます。
情報収集だけでなく、分析して切り口も考えるわけですから、テレビ・新聞の情報や論説に流されず、深く物事を考える習慣にもなります。
早期リタイアに重要な生活のルーティーン化
今回はブログを書くことによって、広告収入など金銭面や伝達力などスキル面だけでなく、精神面や知的なメリットがあることを述べてきました。
まとめると、以下のようになります。
- ブログを書くことで自分の迷いや悩みの根幹を探究できる
- 他人に役立つ記事を書くことで小さな社会貢献が可能
- 情報収集や思考習慣によって知のスペシャリストに近づく
上記3点は、私が15年前にブログを始めて以来、実感している恩恵でもあります。
さらに、早期退職した現在は、もうひとつ大きな恩恵を感じています。
早期退職したあと、毎日が自由な生活です。
しかし、一歩間違うと、怠惰な生活に転落しかねません。
自由な生活のなかにブログ記事の執筆作業があるだけで、生活リズムが規則正しくなっているということです。
実際、早期退職以来、何もせずに1日が終わったとか、暇を持て余したという日は1日もなく、毎日、小さな達成感を味わうことができています。
毎日の決まり切った作業(ルーティンワーク)は心と体の健康のためにはとても大切なことだと実感しています。