セミリタイアして幸福になるための基本的な考え方
アーリーリタイアもセミリタイアも最終的な目的は同じだ
私は現在、早期退職してリタイア生活に入っています。
自分の所有する会社の収入、つまり不労所得で生活しているので経済的に不自由はありません。
ただ、自分自身で稼ぐ所得はゼロに等しいなかで自分の好きなことだけに取り組んでいるので、自分の状況が完全リタイアなのか、セミリタイアなのか、定義できずにいます。
早期退職後に再開したブログやカメラなど趣味から収益が発生するようになれば、セミリタイアに近い生活かもしれません。
アーリーリタイアやセミリタイアの定義を調べても違いはよくわかりません。私なりに定義づけすると次のようになります。
- セミリタイア 定年前に仕事を辞めて自由な時間の中で収入を得て生きること
- アーリーリタイア 早期退職して金融資産を切り崩しながら自由な生活を謳歌すること
上記のように明確な線引きがあるとは思えません。むしろ、定義を調べるうちに、定義を考えるのはナンセンスだと思うようになりました。
時間や場所に縛られず、自分主導の人生を実現できれば、「アーリー」であろうが、「セミ」であろうが、どうでもいいことです。
重要なのは、サラリーマンを辞めたあと幸福感を感じる人生をどうすれば実現できるのかということです。
セミリタイアは大物芸能人の造語だった
「セミリタイア」という言葉は、テレビ司会者や放送作家などタレントとして活躍した大橋巨泉さんが、テレビの全番組を降板する際に使用した表現でした。
「セミリタイア」は巨泉が出演中の『ギミア・ぶれいく』以外の全番組を降板する際の記者会見で使った表現で、完全に芸能界・放送界と縁を切る「リタイア」ではないことを強調したものである。(出典:Wikipedia)
大橋巨泉さんは、56歳で芸能活動の一線からリタイアしたあとは、海外にギフトショップを経営し、数ヶ月ずつ、オーストラリアやニュージーランド、カナダを居住地にする生活を満喫していました。
巨泉さんは、その後、参院議員にも当選したので政治家として記憶している人もいるかもしれません。
大物司会者といえば、人気絶頂期に辞めた上岡龍太郎さんも完全にテレビから消えてリタイアを選択した芸能人として話題になりました。
長い年月をかけて「セミリタイア」は、早くから金融資産の蓄財に励み、仕事が順調なうちに辞め、悠々自適な生活と適度な仕事を楽しむライフスタイルを意味する言葉として定着しました。
大橋巨泉さんのセミリタイアを意識したことはありませんでしたが、結果的に、私が目指した早期退職は、まさに、このライフスタイルに近いものだったのかもしれません。
セミリタイアして幸福になるための3条件とは?
転職とセミリタイアは全く異なる生き方
サラリーマンが早期退職したあと、生活費を稼ぐために別の会社に雇用されたり、アルバイトで稼ぐのは、決して幸せなセミリタイアとは言えません。
なぜなら、経済的な事情のために自分主導の人生を手に入れたとは言えないからです。
大橋巨泉さんににしても、上岡龍太郎さんにしても、現役時代は全力で本業で稼ぎ、蓄財し、その蓄積をリタイア生活の基盤にしています。
サラリーマンは芸能人のように稼ぐことはできませんから、金融資産を増やすためには副業に取り組むしか方法はありません。
しかし、50代での早期リタイアを目指して、戦略的かつ計画的に副業で稼げば、誰でも幸せなセミリタイアを実現することは可能です。
一方で、早期リタイアを目指すくらいの気持ちで金融資産を構築しなければ、たとえ定年退職しても生活費稼ぎにあくせくする不自由な人生が待っているものです。
ですから、サラリーマン時代の姿勢が勝負となります。

幸せなセミリタイアの3条件とは?
生活費を心配するようなセミリタイアは真のセミリタイアとは言えません。
なぜなら、人生前半の果実を刈り取る時期がセミリタイアだからです。
しかし、後半人生を幸福なセミリタイアにするためには3つの条件があります。
- 死ぬまで生き延びることが可能な金融資産の構築
- 尊重しあい信頼できる伴侶or家族or友人の存在
- 自分が熱中し楽しめる趣味や副業の存在
この3つのうちの1つでも欠落したら、セミリタイアを実現しても欠落感が生じてしまうものです。
サラリーマン時代に副業で稼いで金融資産を構築することが最も重要ですが、並行して、家族や友人との良好な関係や、趣味や生きがいを意識することが大切です。
人間はとかく地位や物質的な価値を求めがちです。
しかし、どれも時間の経過とともに消え去りますが、信頼できる人や生きがいは半永久的に存在し続ける価値でもあります。
資産とヒトと趣味。この3条件が整えば、理想的な人生の果実を刈り取り時期を迎えることができると確信しています。