不幸になる節約がある!お金持ちになる浪費とは?
お金の使い方は3つに分類される
いつの間にか、私が意識するようになったお金の使い方があります。
その原則を意識することによって、それ以前よりも金融資産が増えるようになったと実感しています。
お金の原理原則を考えると当然のことなのかもしれません。
お金の使い方には、次の3つがあります。
- 消費 日常生活に欠かせない必要経費
- 浪費 なくても生活に困らないもの、あるいは役に立たないものを購入すること
- 投資 将来の値上がりやインカムゲインを期待して購入すること
この中で、主にファイナンシャルプランナーが節約を指南するのが消費と浪費です。
しかし、私は人間の心を無視した節約指南には疑問を抱いています。
卓上の計算で「経費がこんなに減ります」というアドバイスは数字遊びであって、人間が毎日を意欲的に楽しく生きる道筋にはなっていないと思うからです。
消費や浪費は節約しすぎると、人生の幸福感を低下させ、稼ぐ意欲を低下させ、生きる喜びを奪う恐れがあります。
では、どうするべきなのか?
快適に生きる源泉は日常の消費が基本だ
節約の程度にもミニマリストのような極端な例もありますが、ときどき、次のような過酷な節約も少なくありません。
電気代を節約するために極寒の日に暖房を消して厚着で我慢したり、猛暑日でも冷房をストップして過ごす人がいます。
しかし、風邪を引いたり、熱中症になっていたのでは、逆に医療費がかさんで何のための節約か、わけが分からなくなります。
これは極端な例かもしれませんが、日常生活を快適にしたり、朗らかに生活する経費をケチって、日々、不足感を感じながら生活するのはつまらない人生です。
しかも、不足感はストレスを高め、「自分へのご褒美」として、ストレス解消のための浪費に走る原因にもなります。
ですから、日常生活のための消費は頑張って節約する必要はないと考えています。
ただ、節約するとしたら、日々の生活に支障を及ぼさない節約に限ることが重要です。
たとえば、以前、紹介しましたが、私の場合は、不要な生命保険や医療保険を格安の共済保険に切り替えました。
また、海外旅行先での病気や怪我で何百万円という医療費を請求されても大丈夫なように、海外旅行の傷害保険が自動付帯しているクレジットカードを取得しました。
さらには、スマホの通信料金も3大キャリアから格安SIMに変更し、毎月8000円のスマホ代が毎月1000円に大幅削減することができました。
これらは、日常生活の質を1ミリも低下させない節約なので実行べき節約だと考えています。
お金の使い方で重要なのは浪費の仕分け方
見境のない生活費の節約は人生を不幸にする恐れがあると申し上げましたが、それ以上に重要なのは浪費の仕分け方だと考えています。
浪費の中で最も取り上げられるのは趣味や遊びに費やす費用です。
「将来のために貯蓄しなければいけない」と思うあまりに、趣味や遊びの予算をすべて削除するのは妥当なことなのでしょうか?
私の答えは、即座に「ノー」です。
では、どんな浪費なら好ましいのでしょうか?
それは、次の3原則に当てはまる浪費です。
- 将来、収益を生む可能性がある浪費(将来収益の可能性)
- やる気を高めて自分を前向きにする浪費(精神的な有効性)
- 自分の自由時間を作り出す浪費(自由時間の創出可能性)
この3つのポイントに合致する支出は浪費ではなく、投資とも言える支出だと考えています。
例えば、毎日、パチンコで1万円すっているような人は、将来の収益可能性が低い上に自由時間を奪っているので、投資ではなく浪費と言わざるを得ません。
浪費と投資の違いについて、もう少し、掘り下げてみましょう。
収入を増やして自分を幸福にする「お金の使い方」とは?
株式や不動産だけが投資の対象ではない
投資というと、誰もが思い浮かべるのは株式投資や不動産投資です。
しかし、投資というのは、市場や天災、政治、システムなど様々なリスクがあり、収益があてにならない部分もあります。
一方、楽器やカメラ、パソコン、筋トレなどに出費するのは、一見、浪費に見なされるものです。
しかし、この中には、投資的浪費の3原則に当てはまるものがあるはずです。
- 将来、収益を生む可能性がある浪費(将来収益の可能性)
- やる気を高めて自分を前向きにする浪費(精神的な有効性)
- 自分の自由時間を作り出す浪費(自由時間の創出可能性)
例えば、楽器やカメラといった趣味への出費があります。
最近は、知識・スキルの販売サイト【ココナラ】 などネット上で自分のスキルを売れるマーケットが存在します。
ネットで楽曲を販売したり、楽器の弾き方を教えたり、写真を販売したり、様々な無形のハンドメイド商品や技術を売って収益を得ることが可能になりました。
ですから、将来的に収益を見据えた出費になるのかどうか精査すれば、趣味に出費するのも浪費か否か、仕分けできるようになります。
ブログで商品を紹介することで消費者から販売側に立場が逆転する
スキルだけでなく、購入した商品をコンテンツにして収益を得ることもできます。
例えば、ブログを運営していれば、購入した商品を紹介し、共感した人がその商品を購入してくれたら収益化することもできます。
いわゆる「アフィリエイト」という手法ですが、アフィリエイトで月収100万円以上稼いでいる人も決して少なくはありません。
カメラやパソコン、楽器など人気の商品を購入し紹介することによって報酬を獲得するのは、自分自身をコンシューマー(消費者)から提供者側に変えることでもあります。
いつまでもコンシューマー(消費者)として搾取され続けるのではなく、優れた商品を紹介できれば、人生が変わるきっかけになるかもしれません。
そのためには、やはり、自分自身のメディアを立ち上げ、育てることは必要不可欠です。
自分を幸せにする浪費か否かを考える
人間が最も幸せを感じるのは、人生の時間を自由にできることを実感した時だと言われます。
私は早期リタイアを実現したわけですが、確かに、自分でコントロールできる自由な時間はお金にも代え難い価値があると感じています。
その自由な時間を生み出すのは経済的な基盤であり、無駄だと思われがちな浪費の中にその収益機会が潜んでいる可能性があるものです。
私はかつてパソコンが好きで、新スペックのパソコンに買い換えるたびに妻には怒られていましたが、パソコンへの浪費は収益を生むブログに繋がりました。
数十万円のパソコン代が6000万円の収益を産んだわけですから、投資利回りは100倍前後という見方もできます。
たとえ、一見、生活に直接関係がないという理由だけで無駄な浪費と決めつけ、その出費を削ってしまうのは、将来の可能性の芽を摘むことでもあります。
価値ある浪費なのか、それとも無駄遣いとなる浪費なのか?
- 将来、収益を生む可能性がある浪費か(将来収益の可能性)
- やる気を高めて自分を前向きにする浪費か(精神的な有効性)
- 自分の自由時間を作り出す浪費か(自由時間の創出可能性)
上記の3原則に合致しているか、その都度、浪費の中身を吟味することが大切です。
その中で、将来、浪費が収益を生み、自由な時間に満たされた幸せな人生を築けることを願っています。