楽天ポイントで投資信託を積み立てる会社社長
買い物で貯まったポイントを投資する人が増加している
「厚生年金だけでは老後に2000万円不足する」
金融庁が老後不安を指摘する報告書を発表してから、およそ1ヶ月になります。
その効果で、多くの人たちが非課税のNISA口座を申し込むなど、国民が投資に動き出しました。
そんな事態を意識したのか、日本経済新聞が約1000人を対象に、どんな投資をしているのか調査し、”自助”に動き出している個人投資家の素顔に迫った連載をスタートしました。
その第一回目「資産投資、スマホ世代はポイント投資」は「賢い投資方法だ」と感心しながら興味深く読みました。
なぜ、賢いと思ったのかは、後ほど詳述したいと思いますが、その記事には、次のような実践例が登場します。
「少ない単位から使えるので便利」。神奈川県の大学生、沢木武志さん(22)は語る。楽天カードでよく買い物をする沢木さんは、貯めた「楽天スーパーポイント」でせっせと買っているものがある。投資信託だ。相場の下落局面ほど購入金額も増えるという。
日本経済新聞が日経リサーチの協力を得て個人投資家を対象にアンケートを実施した。1025人からの回答で浮き彫りになったのがポイント投資の普及ぶりだ。この1年で投資を増やした資産を聞いたところ、20代の4割が「ポイント投資を増やした」と回答した。(出典:日本経済新聞「資産投資、スマホ世代はポイント投資」)
この記事に登場する「ポイント投資」とは、楽天市場の買い物などで得たポイントを消費だけでなく投資にも使える仕組みのことをいいます。
楽天は2017年8月からポイント投資をスタートし、20〜30代を中心に利用する人が増えているといいます。
では、ポイントの市場規模はどのくらいあるのか?
矢野経済研究所は、ポイント市場が20年度にも2兆円を超える見通しだと予測しています。
このため、日本経済新聞は「このうち5%が投資に回れば、1000億円規模になる」と試算し、ポイント投資が巨大な市場規模になる可能性にも言及しています。
会社社長の妻もポイント投資を実践していた!
このポイント投資は「どこかで聞いたことがあるな」と思っていたら、私の妻も楽天でポイント投資を実践していました。
彼女はポイント投資を始めて、すでに7ヵ月になるそうです。
私の妻は会社社長として、普段は大きなお金を動かしていますが、本人は「小さなお金の積み重ねが大きなお金を生むのよ」と得意げに仕組みを説明してくれました。
では、どんな投資をしているのか?
楽天の場合、楽天市場で買い物したり、楽天トラベルで旅行すると、ポイントが貯まります。
そのポイントから、自分が投資したい分だけ、毎月、自動的に投資信託を購入してくれる仕組みです。
楽天ポイントは、楽天カードや楽天モバイルなど楽天グループのサービスを利用するだけで、ポイントの倍率も上昇する特典を設定しています。
我が家の場合は、楽天プレミアムカートを契約し、楽天モバイルなども利用しているので、普段でも、ポイント倍率は11倍前後になります。
しかも、毎月1〜2回開催されるスーパーセールでは最大10倍まで倍率が加算されます。(1000円以上の買い物1回につき1倍)
ですから、スーパーセールの時にまとめ買いすることによって、20倍前後までポイント倍率をアップし、毎月約5万円分以上のポイントを獲得しています。(詳細は公式ページ「楽天ポイントの基本ルール」で確認してください)
買い物したオマケに得たポイントなので、妻は「たとえポイント投資で損をしても痛くはないのよ」と笑っていました。
しかし、無欲な人ほどお金が増えるもので、彼女のポイント投資は含み益が発生しているということです。
まさに、ポイント投資は買い物が生む錬金術なのです。
ポイント投資を始めるなら楽天証券が優れている理由
楽天ポイントで投資信託を始めるために必要なこと
ポイント投資は、楽天ポイントのほか、dポイントやTポイントでも可能ですが、私は楽天ポイントを利用するのが、いまのところ、最も賢明だと考えています。
というのは、楽天は楽天市場や楽天トラベル、楽天モバイルなど、あらゆる家計支出に対してポイントが加算されていきます。
ですから、ポイントが貯まる速さはダントツです。
しかも、楽天グループの各種サービスに契約すればするほどポイント倍率が高まる仕組みなので、我が家は一気に契約しました。
ちなみに、楽天ポイントで投資するために必要なサービスは次の通りです。
- 楽天カード(ポイント倍率を大幅にアップさせるのなら楽天プレミアムカード)
- 楽天証券
- 楽天銀行
- 楽天市場
上記のほか、楽天モバイルに加入すると、ポイント倍率がアップされます。
我が家の場合、楽天モバイルの通信料金が月額約1000円ですが、楽天モバイル加入によって毎月4000円以上のポイントが還元されているので、収支は逆に毎月3000円以上の黒字となっています。
毎月2万5000円運用で資産2080万円のシミュレーション
金融庁が「老後2000万円不足」という報告書を発表しましたが、ポイント投資で毎月いくら積み立てたら、その2000万円を貯めることができるのでしょうか?
楽天証券の「積み立てシミュレーション」によると、毎月2万5000円の投資信託を積み立てて、平均年率5%で運用すると、30年で2080万円の金融資産が形成できるということです。
汗水流した労働対価(給料)を投資して損失を被るのは気分が悪いものです。
しかし、生活必需品などを購入して得た楽天ポイントなら、万が一、投資成績がマイナスになっても気分的には楽なものです。
何と言っても、楽天ポイントは消費のオマケです。
投資で勝つために最も重要なことは心の余裕です。
少なくとも、ポイント投資の方が精神的に余裕があるのは間違いありません。
ですから、ポイント投資は賢者の投資法だと思うのです。