買えば買うほど貧乏になる投資をしていませんか?初心者が陥る投資信託の罠

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毎月分配金型の投資信託「グロソブ」が教えてくれる教訓

「グロソブ」の毎月分配金を頼りに早期退職した先輩の話

10年ほど前、私の先輩Tさんが50歳を機に会社を早期退職しました。

しばらくたって、先輩Tさんから「一緒に飲みませんか?」という連絡があり、東京・恵比寿の居酒屋で会いました。

Tさんは、米国を中心に海外勤務も経験した国際派。常々、私もいろいろな知見を教えていただいていた人でした。

30代半ばに郊外に一戸建ての住宅を購入し、倹約に倹約を重ねて10年ほどで住宅ローンを完済。まだ高校生と中学生のお子さんがいましたが、今後の生活費などを計算したら何とか生き延びられると読んで、早期退職に踏み切ったということでした。

特に、転職もせず、大学講師などして会社員時代の経験や知識を若い人に教えながら生活を楽しみたいとも話していました。

ただ、私にはひとつ疑問がありました。

それはいくら住宅ローンを完済して貯蓄があるとはいえ、50歳の早期退職、しかもお子さんたちはまだ小さい、これから学費など負担が増える時期です。

ある程度、毎月の収入がなければ、破綻する危険性だってあります。

その疑問を遠慮なく聞いたところ、彼は毎月分配金が振り込まれる投資信託「グロソブ」に6000万円ほど投資しているという話でした。

当時は1口(基準価格約1万円)につき、分配金は50円ほどでしたから、毎月30万円が分配される計算です。

大学講師の手当ては驚くほど少額なため、Tさんは日々の生活費は投資信託の分配金を頼りにしているようでした。

毎月分配金が支払われる投資信託の問題点とは?

私も個別株を保有していますから、投資は趣味のひとつです。

しかし、Tさんが期待する毎月分配金の投資信託「グロソブ」には疑問がありました。

当時、グロソブは毎月分配金が支払われるため、年金のようなイメージで、中高年を中心に大人気の金融商品でした。2008年のピーク時には資産残高が5兆7000億円を超え、この記録は現在も破られていないほどです。

ただ、私はグロソブには手を出しませんでした。

なぜなら、分配金型は毎月資金を外部流出する投資ということであり、私には悪手に思えたからです。むしろ、私は投資利益を内部留保し再投資する金融商品が好みでした。

というのも、投資の神様・バフェットも配当がなくても、むしろ利益を先行投資する企業を評価していました。

さらに重要なことは、毎月分配金を支払うということは、毎月税金も支払うということです。ファンドが分配金と納税の双方に資金を流出しているようなもので、長期的には危険な金融商品にも映りました。

「グロソブ」の分配金は最盛期の5分の1、価格も半値以下

その後、グロソブは年々資金が流出し、最盛期の5兆7000億円だった資産残高は5000億円を下回りました。

このため、基準価格も当初は1口1万円でスタートしましたが、いまでは5000円を割り込んでいます。さらに、1口50円だった分配金は10円に激減しました。

Tさんが現在もグロソブを保有していたら、投資した6000万円は3000万円以下に縮小し、毎月30万円の分配金が6万円になっている計算です。

では、なぜ、毎月分配型のグロゾブがあれほど売れたのか?

当時、グロソフは証券会社の経営を支える屋台骨だったからです。

証券会社が受け取る手数料は、株式投資だと売買手数料だけです。しかし、投資信託は販売時に手数料をもらえ、しかも、預かり残高に応じて、毎年信託報酬という収入も発生します。

ですから、金融機関は必死に販売しました。

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買えば買うほど金融資産が目減りする投資とは?

手数料の高さに損切りした私の失敗談

私も投資信託(ファンド)で失敗した経験があります。

10数年前、「これからはインドや東南アジアの株価が上がるかもしれない」と考え、ボラティリティー(変動幅)の大きそうなタイ株の投資信託を購入したことがありました。

タイ株の投資信託は販売した会社に支払う販売手数料が1%、資金運用した会社や資金管理会社に支払う信託報酬が約2%だったと記憶しています。

まだ株式市場が始まったばかりの途上国で運用するのですから、多少のコスト高は目をつぶろうと思っていました。

しかし、1年目は「販売手数料+信託報酬」で3%、2年目からは毎年2%の信託報酬が差し引かれました。

当初は、株価が上昇すれば、このくらいのコストはカバーできると踏んでいましたが、毎年のように差し引かれる信託報酬がボディーブローのように投資利回りを毀損していました。

冷静に考えれば、当然です。信託報酬が年間2%ということは、10年間で20%もの支払いになるわけです。それ以上の株価上昇が必要なわけですがら追いつくのは大変でした。

最終的には5%のロスで損切りしましたが、手数料という負の威力を思い知ったものです。

ただ、この時の失敗があったからこそ、銀行や証券会社から投資信託をすすめられても断り続け、個別株投資で1000万円近い利益を計上することができたと考えることにしています。

まさに「人生に無駄なし」です。

株式取引や投資信託は手数料だけでなく税率も大きい

どんな投資でも手数料などコストを度外視しては、高いパフォーマンスは得られないと確信しています。

特に、投資信託は次の2点に注意する必要があります。

  • 販売手数料がゼロの「ノーロード投資信託」から選ぶこと
  • 信託報酬や信託財産保留額は合わせて0.5%前後が理想的

また、信託報酬は運用会社に支払うお金ですから、安すぎるのも心配なものです。私の感覚では0.5%なら許せるという感じがしています。

もうひとつ重要なのは税金です。

株式投資の税率は、売買益に課税される「譲渡益課税」と配当金に課税される「配当課税」があり、どちらも税率は20.315%(所得税15.315%+住民税5%)。およそ20%ということになります。

100万円利益が出たら20万円課税されるわけですから、決して小さくない金額です。

賢者は非課税口座で投資する?

証券会社には手数料や信託報酬を天引きされ、売買益や配当(分配金)には2割の課税。株式投資や投資信託の取引コストは決して小さくはありません。

しかし、いくら儲けても税金を払う必要がない方法があります。

それは金融庁が主導して推進する「NISA口座(ニーサ:少額投資非課税制度)」を利用する方法です。

「NISA」は、株や投資信託の売買益や配当金(分配金)に課税される税金が最長5年間ゼロになる制度で、年間の投資額が120万円(5年で600万円)以内であれば、いくら儲けても非課税になります。

私は楽天証券にNISA口座を開設しましたが、まだNISA口座を開いていない人は準備することをおすすめします。

普段、問答無用で税金を天引きされているサラリーマンは、税制上のメリットを最大限利用しましょう。

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リタイア生活にNISAが最適と考える理由 2019年はNISAで株式投資を楽しむ年にしたい 2018年も残りわずかとなりました。 今年は早期リタイアを実現し、収入を気にすることなく悠々自適な生活に入ることができました。 しかし、目標がなければ、リタイア生活も張りがありません。 2年ほど前にリタイア生活を想定して、賃貸用のマンションを売却し、現在、私が取り組んでいる投資といえば、海外株を中心とした株式投資だけになりました。 不動産は売却できなければ、最終的に資金を回収できないので、売却できてホッとしています。 ある程度、余剰資金もあるので、来たる2019年は、5年間、売却益や株式配当が非課税となるNISA(ニーサ)に取り組みたいと考えています。 このNISAという制度は、正直なところ、あまり関心がなかったのですが、調べれば調べるほど、お得な制度であることが分かりました。 ...
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