50代の海外旅行は軽量コンパクトが神!
初のバンコク旅行で実感した体力の低下
この夏、初めてタイ・バンコクに妻と旅行しました。
定番なのかもしれませんが、到着翌日は世界遺産のアユタヤ遺跡を訪ね、3日目はバンコク市内の3大寺院を巡りました。
その道中、想定外だったのは「意外に歩く」ということです。
アユタヤ遺跡は日本語が話せる案内人がホテルに迎えに来てくれて、小型バスで1時間余り内陸側に向かうと現れてきます。
ただ、一箇所に集中している遺跡ではなく、合計6箇所の遺跡を巡るツアーだったので、降りては歩き、降りては歩くの連続。ホテルに帰ったときは、もうクタクタでした。
その翌日の寺院巡りは、それ以上だったかもしれません。
タクシーを使わず、水上バス(ボート)で三島由紀夫の小説「暁の寺」で知られる「ワット・アルン」に到着。次に、対岸にある古式タイマッサージの総本山「ワット・ポー(涅槃仏寺院)」に入って全長46メートルの巨大な寝釈迦仏を見学しました。
ここまでは良かったのですが、次の「ワット・プラケオ(王宮)」に向かう途中、道がわからなくなり、歩くこと30分、ようやく黄金の王宮に到着しました。
しかし、すでに、ふたりとも疲労困憊状態。観光どころではなくなっていました。
体力には自信がありましたが、もう若くはないと実感した観光でした。
コンデジ総崩れの中の生き残りカメラ
そんな疲労困憊の旅で、私を助けてくれたのが重さ300グラムほどのSONYのコンデジ「RX100M5」でした。
コンデジはスマホの普及とともに衰退しましたが、売り出し価格が10万円以上もした高級コンデジのRX100M5は生き残りました。
生き残っただけでなく、非常に売れているヒット商品なのです。しかも、最近、6代目にあたる「RX100M6」も登場し、妻が7月にビックカメラに買いに行ったときには売り切れていたというのですから驚きです。
なぜ、このカメラがそれほど人気なのか?
もちろん、他のコンデジよりも、もう一回り小さくポケットに入るような手のひらサイズということもあります。
同時に、撮影性能も魅力的です。
センサーサイズが1.0型と大きめ、F値1.8の明るいレンズのため、デジタル一眼に迫る高画質で撮影できます。
しかも、オートフォーカス(AF)が高速なため、カメラおまかせで綺麗な写真が撮れてしまいます。
さらには、動画も撮れ、フルHD(2K)はもちろん、4K動画も可能です。
まさに、写真にも動画にも強いコンデジなので、私は海外旅行には最強のカメラだと考えています。
RX100M6が登場!M5と何が違うのか?
RX100M5とRX100M6は甲乙つけがたいライバル
私が使っているソニーのRX100M5は、売り出し価格は10万円を超えていました。
しかし、6月に新型M6が発売されたため、実勢価格は現在8万円台まで下がっています。それでもコンデジとしては依然として高価です。
その新たに発売されたRX100M6ですが、いったい、M5と何が違うのでしょうか?
サイズは一緒。最も異なるのはズーム倍率です。
- RX100M5→焦点距離24〜70ミリ(F値1.8)
- RX100M6→焦点距離24〜200ミリ(F値2.8〜4.5)
M6の方が焦点距離が200ミリまで伸び、望遠に強いカメラとなりました。
しかし、M6はF値2.8〜4.5と暗くなり、一方のM5はF値が1.8と明るいレンズです。このため、M5の方が部屋の中の撮影など暗所に強いカメラといえそうです。
つまり、望遠のM6か、暗所性能のM5か、という選択になります。
なお、今日現在の価格は、価格ドットコムの最低価格だと、以下の通りです。
- RX100M5→約8万4000円
- RX100M6→約13万0000円
M6の価格を見て「コンデジなのに13万円!」と驚かれる人もいると思います。
私だったらM5とM6のどちらを選択するか
バンコク旅行でつくづく感じたのは、軽量コンパクトなコンデジの使いやすさでした。
フルサイズのミラーレスカメラだったら、その重さゆえに撮影枚数はもっと少なかったと思います。
どんなに高性能なミラーレスカメラを持っていても、旅の瞬間瞬間で俊敏にシャッターを押せなければ、意味がありません。
300グラムのRX100M5だったからこそ、疲れている中でも撮影する気になれたのだと思います。
もう一点重要なことは、コンデジはレンズ交換が必要ないということです。M5は焦点距離が24ミリから70ミリまでだったので、ある程度、どんな場面にも対応できました。
レンズ交換式だったら、バックからレンズを取り出すのも億劫になっていたと思います。
では、もし、私がRX100シリーズを1台も持っていなかったと仮定して、先代のM5と新型のM6のどちららを選ぶのか?
おそらく、24ミリの広角から200ミリの望遠まで幅広い場面で撮影できるM6を選択すると思います。
確かに、M5の方がレンズが明るく、多少、暗いところでも綺麗に撮影できます。
しかし、あの小ささで200ミリもの望遠が可能ならば、より撮影できる場面が広がるはずです。
まさに、ミラーレス一眼殺しのコンデジです。
でも、コンデジに13万円は高いかな。値段が下がるのを待ちたいですね。