高齢まで働く人生は幸せなのか?
70歳まで働き年金を多くもらう人生の落とし穴
50代で早期退職すると、人生は年齢に応じた価値観や目標が変化することを改めて実感することがあります。
40代までは家庭を維持し、子供達を育てることに軸足がありました。一方で、老後の蓄えも徐々に始める時期でした。
50代になると、子供達の教育費も見通しがつき、老後の人生に向けて金融資産の形成を本格化しました。
老後の準備も終えて早期退職したいまは、お金以上に時間が大切になっています。
しかし、年金政策に失敗した政府は、人生の大切な時間を老後も働いて生活費を工面しなさいという方向で動いています。
具体的には、企業に65歳まで再雇用するだけでなく、さらに70歳まで雇用するよう奨励し、年金制度も長く働けば有利になる方向で制度改定が進みそうです。
人生を政府事情で左右されるのが、我々庶民の宿命なのかもしれません。
しかし、政府は個々の人生を最後まで面倒見てくれるわけではありません。あくまで自己責任で老後の準備を進めて、その補助をするのが政府なのです。
ですから、金融庁が「年金だけでは老後2000万円足りない」という報告書を発表して、大騒ぎになること自体、本来はおかしな話です。
むしろ、国民の多くはそんなことは薄々感じていて「やっぱり、そうか」「いや、もっと貯蓄は必要なのではないか」と思っているはずです。
50代を過ぎるとお金より時間が大切になる
先ほど申し上げたように、50代になると、お金も大切ですが、それ以上に時間が大切になってきます。
ですから、無駄な飲み会やセールス目的と見られる無料セミナーなど余計なことに時間を割かれたくないという気持ちが強まります。
一方で、仕事に費やす時間もリストラしたいと考えるものです。
もちろん、生活のための仕事ではなく、生きがいを感じる仕事ならば、時間の無駄とは感じません。
会社の利益のために働く時間よりも、ワクワクする時間や幸福感を感じる時間、学習欲を満たしてくれる時間に残された時間を使いたいという心からの欲求が強まってきます。
仮に、1日8時間睡眠だとして、残された時間は16時間です。
サラリーマンは、このうち会社に10時間消化し、残った6時間が自由な時間です。
55歳で早期退職した人は、70歳まで会社勤めの人より、自由になる時間が5万4750時間多いということになります。
日数に換算すると2281日。6年2ヵ月余りの差になるのです。
いかに賃金と引き換えに、最も大切な時間を会社に捧げているか、その巨大さが分かってきます。
自分の人生のオーナーは会社ではないはずです。
自分自身が人生のオーナーになることが最大の幸福だと思うようになったのです。
自分が人生のオーナーになるために最低限必要なこと
人生のオーナーになるためには30〜40代の生き方が大切
時間や働く場所を会社に束縛されているようでは人生のオーナーとは言えません。
人生のオーナーは給料と引き換えに自分の時間を支配している会社なのです。
いくら時短など働き方改革が進もうとも、やはり会社中心の生活には変わりありません。
その状況からジャンプするためには、綿密な準備と努力が必要です。
会社に支配されているということは、給料、つまりはお金に支配されていることと同じです。
ですから、お金を手にすればいいのです。
人生の後半をお金が第一の人生にするのか、それとも生きがいを感じる生活や時間を大切にする人生にするのか。
それを決定づけるのは、30〜40代から準備したのかどうかという点が分岐点になります。
準備もせずに、自由な生活を夢見るばかりでは、上司の顔色を伺い、気の進まない仕事や部署に回される人生を続けるしかありません。
「一度しかない人生。そんな生活を高齢者になるまで続けるのは嫌だ」と思うのであれば、何も難しいことを考える必要はありません。
すぐにできそうな副業を始めて給料以外の収入を獲得し、金融資産や収入源を増やせばいいだけです。
自由な人生を獲得するには、手段としてのお金を増やすことが唯一の道だと考えています。
すぐに実行できる副業は意外に少ない
自由な人生を実現する方法は、シンプルです。
金融資産や新たな収入源を増やすことだけです。
ただ、このシンプルな方法に着手できない人が多いのもまた事実です。
なぜなら、副業などで収入を増やすのは簡単ではなさそうだからです。
しかし、自宅で空いた時間に始められる副業なら、簡単に取りかかれます。
では、自宅で簡単に可能な副業はどれだけあるのか?
私もいろいろ実践してみましたが、意外に少ないものです。
- ブログやYouTubeの広告収入
- 株式投資やFX
- ネット上で顧客を見つけて記事を書くクラウドワーク
こんなところでしょうか。
この中で、株式投資やFXはお金さえあれば、証券口座を解説して誰でもすぐに始めることができます。
ただし、逆に損失を被って金融資産を減らす可能性があるということを覚悟しなければいけません。
「ブログやサイトの記事を書いて欲しい」という顧客をネット上で受注しライティングする副業は、確実にお金を稼ぐ方法のひとつです。
ただ、仕事が不規則だったり、納期を守る自信がない人には不向きかもしれません。
消去法で会社員に最適なのはブログの広告収入
自分のペースに合わせて作業ができて、たとえ作業を休んでも誰から文句を言われることのない気楽な副業は、ブログしかありません。
ブログを随時更新し、記事に貼った広告の収入が徐々に増えるのを楽しみに待つ。
これだけの作業です。
面倒な営業も顧客との打ち合わせもなし。ブログはすべてマイペースで取り組める在宅作業です。
稼げるかどうかは自己責任。それゆえ、たとえ稼げなくても誰にも文句を言われることもありません。
しかし、ブレイクすると、私のように年収1800万円超になる可能性も秘めています。
ブロガーの中でには、月収100万円どころか月収1000万円という人も少なからず存在します。
さらに、ブログの最大の利点は投資のように損失を被ることがないということです。
サラリーマンはフリーランスと違って夏休みが取れます。
早めにレンタルサーバーと独自ドメインを取得しておけば、今年の夏休みはブログというコンテンツ資産づくりの第一歩を踏み出すことができます。