副業は一気に稼ごうと思わない人が成功する
小さな収入源を複数所有することが重要な理由
金融庁が人生100年時代は年金だけでは足りないと宣言したことによって、副業ブームがさらに加速しそうです。
しかし、会社一筋で生きてきた人が「何もしないでいると将来は大変だ」と言われても、どんな副業から手をつけたらいいのか、困惑するばかりだと思います。
逆に、「よし、副業を頑張るぞ!」と張り切るあまりに肩に力が入っている人も少なくないと思います。
ただ、副業で稼ぐと言っても、簡単にそれほど多くのお金を稼げないものです。
大きな副収入を狙って不動産投資に走って多額の借金を背負ったり、株式投資やFXで思わぬ損失を抱え、結局は「何もしなかった方が良かった」ということにもなりかねません。
私は、副業で成功するには原則があると思っています。
それはひとつの副業で多額のお金を稼ごうとしないということです。
つまり、小さな収入源を可能な限り複数つくることでもあります。
この原則を覚えていれば、リスクを最小化しながら長期的な資産形成が可能になると考えています。
小さな収入源を複数つくる具体的効果とは?
私の経験上、小さな収入源が複数あれば、あらゆる変動要因に大きく影響されない収入構造をつくることができます。
株式投資では「分散投資をせよ」ということが言われます。
ひとつのカゴに卵を全部入れていると、大変動があれば、すべての卵が割れてしまいます。ですから、いくつかのカゴに分けておくと、一部の損失で済むいうリスク回避の鉄則です。
実は、副業も同じです。
いままで稼げていた副業がいきなり稼げなくなるということは少なくありません。
毎月数百万を稼いでいるユーチューバーが、ある日、突然、YouTubeからアカウントを停止されて1円も稼げなく事態が頻繁に発生しています。
しかし、異なる副業を並行していれば、ひとつ稼げなくなった副業が現れても、他の収入で急場はしのげます。
小さな収入源を複数もつ効果は、もうひとつあります。
それは、副業の中から、ある日、急成長する分野が出現する可能性があるということです。
どんな副業が急成長するのか、先々のことは誰にも予測できません。
しかし、いくつかの副業を並行していると、急成長する分野が現れ、思わぬ増収につながることがあります。
そのためにも小さな副業を複数持って継続することが重要なのです。
私が実践した小さな収入源を複数つくる方法とは?
異なる種類の副収入を複数つくった実践例
私が早期退職を目指し始めた時、まずは金融資産の拡大が必要だと考えました。
そのためには給料以外に副業で収入を増やすしか方法はありません。
ただ、副業と言っても様々なものがありますから、その中から在宅でも可能な副業や副収入をピックアップし、すべて挑戦しました。
そして、実際に挑戦したのは以下の分野です。
- ブログ収入 約5000万円(実績)
- ポイント収入 約1000万円(実績)
- 株式の売買益&配当収入 約800万円(実績)
- 不動産収入(昨年売却し現金化) ほぼ±0円(実績)
合計すると7000万円近い金額になりました。
最も収益が多かったのはブログのアフィリエイトで累計5000万円ほど。次にポイント収入、3番目が株式投資でした。
「リスクと収益は比例する」とも言われますが、私の場合は、リスクが全くないブログのアフィリエイトとポイント収入が好調で、リスクのある株式投資は投資額の約2倍、不動産はイーブンという成績でした。
ただ、いずれも、どれだけ稼げるのか分かりませんでしたが、経験すれば、学べることがあると考え、始めたものばかりでした。
評判を気にせず自分で実践して確かめることが大切
小さな副業を経験してみて、いろいろなことを体得することができました。
とくに意外だったのは、ポイント収入は稼げるということでした。
ネット上では「ポイント収入は単価が低いので稼げない」という人もいたので、私自身、半信半疑で始めました。
しかし、累計約1000万円になったので、評判はあてにならないと思ったものです。
というか、本当に稼げるかどうかの答え合わせは10年後に分かるという気持ちで取り組まないとダメですね。
もうひとつ驚いたのは、ブログの可能性です。
ブログを始めて4年目に収入が1800万円ほどまで増えたのですが、正直なところ、そんなに稼げるとは思っていませんでした。
小さな収入源を複数確保したことで、ブログ収益の急増を経験できたのだと思います。
実践する前から稼げるかどうか頭の中で計算しすぎず、どれもゲーム感覚で愚直に継続したことが功を奏したのだと思います。
しかし、副業のおかげで金融資産が増えたのは間違いありません。
ですから、サラリーマン時代に小さな副業を複数所有することは重要なのです。