「職人の店」ワークマンが「みんなの店」に脱皮した!
ワークマンの国内店舗数がユニクロを超えた!
作業服など「職人の店」として有名なのがワークマンです。
そのワークマンの国内店舗数が2019年4月現在、839店に達してユニクロを超えたと経済誌ダイヤモンドオンラインが報じました。
国内店舗数が839店(2019年4月現在)と“ユニクロ超え“を果たし、25年には1000店の目標を掲げるワークマン。出店増を支えているのが、店舗の約9割に当たるフランチャイズ(FC)契約店だ。FC契約の初回継続率はほぼ100%。店の売り上げ1億2000万円(平均)の約1割がオーナーの収入になるといい、「ホワイト」フランチャイズだとオーナー希望者が殺到している。(出典:DIAMOND ONLINE)
ワークマンは私にとって気になる存在でした。
というのも、子供達も成長したので、ソロキャンプを始めようと、キャンプ用品を買い始めているのですが、ワークマンのキャンプ用品は1000円以下ばかりで圧倒的に低価格・高品質です。
ですから、キャンプ用品はワークマンでも調達しようと考えていたところでした。
低価格・高機能のワークマンプラスも登場
私はワークマンの無骨なウエアなども嫌いではありませんが、最近は「ワークマンプラス」という「高機能と低価格のアウトドア・スポーツ・レインウェアの専門店」と銘打った店舗も登場しました。
ワークマンの凄いところは、1980円で売れるような商品でも値付けは980円にこだわっているという点です。
この点について、開発者は「1980円で売れるとしても、ヒットを出すには980円でないといけない。そこで1980円で売ってはいけないのです」と語っています。(参考:「ワークマンが大ブレイク、低価格高品質でも利益が出せる3つの秘訣)
その安さに初心者から上級者までキャンパーが注目しているので、近い将来、ワークマンはとかく高価なアウトドアメーカーを凌駕するのではないかとも予感しています。
同じような気持ちを抱いている人が多いのか、最近、脱サラ組などの人たちがワークマンのフランチャイズ(FC)のオーナーになりたいと殺到しているそうです。
ダヤモンドオンラインによると、ワークマンは2025年に1000店の目標を掲げていて、その約9割がFC契約店です。
1店舗の平均売り上げ1億2000万円のうち、約1割がオーナーの収入(平均1200万円)になるため、FCオーナーになりたいと希望者が殺到しているのだとか。
しかし、フランチャイズ店舗というと、セブンイレブンなどコンビニオーナーのブラックな労働実態が社会問題になったばかりです。
ですから、フランチャイズのオーナーという言葉には休みが取れず、本部の言いなりに長時間労働に従事せざるをえないブラックなイメージが先行します。
では、ワークマンのFCはコンビニと何が違うのでしょうか?
ワークマンの労働条件は本当にホワイトなのか
ワークマンは定休日があって営業時間が短い
ワークマンがコンビニと最も大きく異なるのは営業時間の短さです。
コンビニは年中無休・24時間営業が基本コンセプトですが、ワークマンは朝7時に開店し、夜20時には閉店という13時間営業です。しかも定休日もあります。
開店時間が早いのは、もともと職人さんを相手に商売していたためとみられます。
職人の店というと、もっと過酷なイメージがありますが、コンビニに比べたら、はるかに短時間労働といえます。
もうひとつ、コンビニは本部の方針で儲かりそうな地域には同系列の店舗がタケノコのように新規出店し、売り上げが激減したFCも少なくありませんでした。
しかし、ワークマンは基本的に人口10万人に1店舗と決めているので、本部に商圏を荒らされることはなさそうです。
こうした話を知って、ワークマンに羨望の眼差しを向けるコンビニオーナーも少なくないと思います。
オーナーは地元の人でなければNG
おそらく、企業のリストラが相次ぎ、不本意にも早期退職せざるを得なくなった人には、平均年収が1000万円というワークマンFCは魅力的に映るかもしれません。
しかも、1日の営業時間が13時間なので、バイトを雇わなくても夫婦で仲良く仕事ができる点も魅力的です。
では、FCオーナーになるには、どんな条件があるのでしょうか?
- 25歳以上55歳未満(健康診断書の提出が必要)
- 契約は個人が対象(法人は契約できない)
- 契約者本人が専任で本舗運営に当たれる人(副業・兼業はダメ)
- 店舗近くに住んでいる地元の人(通勤40分以内が目安)
- 夫婦または親族で参加可能な人(単身参加の場合はパート2人以上採用できる人)
詳しくは、ワークマンのHPを見て欲しいのですが、特徴的なのは地元の人でなければ、オーナーに慣れないということです。(参考:ワークマンの詳しい加盟条件)
横浜に住んでいる人が埼玉の店舗でオーナー募集があったとしても、それは採用不可となってしまいます。
しかも、ワークマンはオーナー次第で売り上げに大きな影響が出ると見ていて、採用面接は複数回、念入りに行っているようです。
低価格で高機能な商品開発で、いまや若い人から高齢者にも人気のワークマンですが、最近のキャンプブームがその人気をさらにもう1段階押し上げているのが実態です。
ですから、キャンプブームが下火となれば、売り上げがどう変化するのか分かりません。
具体的にオーナー募集に応募する際には、そうした不確定要因も考える必要があります。
ただ、私のように、日頃からキャンブグッズやウェアなど興味のある者には、とても魅力的に感じたので、今回、ご紹介しました。