石橋を叩くと同時に実行する重要性
私は石橋を叩きつつも必ず実行してきた!
早期退職を目指すサラリーマンが何か副業を検討する際、石橋を叩くことはとても重要です。
慎重に注意を払いながら物事を進めていくことが成功するための第一ステップだからです。
しかし、石橋を叩いてばかりいて、何も副業を実行しない、あるいは実行できない人もまた多いものです。
極端に薄給なサラリーマンでない限り、副業で稼がなくても生活できるわけですから、なかなか第一歩を踏み出せないというのは、とても理解できます。
ただ、「いまの会社は辛すぎる。きっと将来は早期退職するだろうな」と予感している人や「人生を会社に全て捧げたくない。早く自由な人生を実現したい」と願っている人は、副業によって稼ぐ力をつけない限り、将来の展望は見えてきません。
私自身、将来の早期退職を予感した瞬間から、あらゆる副業を考えました。
その中から取捨選択したものは石橋を叩いたあとは、必ず、実行することを自己ルールにしました。
なぜなら、やりもせずに、自分で勝手に判断したくなかったことと、実行することによって学べることがあると思ったからです。
実行しなければ分からない事ばかりだった
私が早期退職を目指して新たに実行したことは2つありました。
ひとつはサイトやブログ。もうひとつは株式投資でした。不動産投資に関しては、すでに、それ以前に始めていて、事業としても収益が安定していました。
まず、サイトやブログですが、始めてみると、分からないことばかりでした。
もちろん、書店にはノウハウ本も売られているので、数冊購入して参考にしましたが、知識と実践は全く別物。経験しないと体得できないものだと痛感したものです。
しかし、理解が進んで軌道に乗ると、サラリーアン生活では経験しなかったことばかりなので、むしろ、新たな世界を知る喜びに変化していました。
もう一つの株式投資ですが、まずは銘柄研究からスタートしたわけですが、関係書籍を購入し、勉強するうちに、あらゆる銘柄が有望に見えたものです。
しかも、実際、株式投資を始めると、早めに購入したくなり、どんどん買い集めるうちに急落相場に直面し、3ヶ月ほどで100万円の含み損を抱えてしまいました。
ただ、「上ったものは必ず下がるし、下がったものは必ず上がる」という市場の原理を経験し、気にせず、急落時を選んで買い進むうちに、数年後には逆に含み益が1000万円を超えていました。
株式投資もまた、実際に経験して初めて体感するものだと学んだのです。
副業の大原則は実行しながら学ぶということ
石橋を叩いて実行しないリスクは何か?
ノウハウ本やネットで知識を得てから副業を実行するのは決して悪いことではありません。
ただ、そうして得た知識を鵜呑みにして「やっぱり稼ぐのは難しい」と早合点したり、「自分には無理」と決めつけて、何も実行しないのであれば、石橋を叩いた行為はマイナスでしかないと思います。
なぜなら、副業の難易度や稼ぎ方は経験して初めて分かるものだからです。
その人の琴線に触れる面白さがあって、熱中できるがゆえに、ハードルが高い副業でも乗り越えてしまうことがあります。
私の場合は、一からサイトを作成した時が、まさにそうでした。それで自信がつき、ブログもスタートし、副業を始めて5年目には年収1800万円を超えることができたわけです。
何事にも簡単に稼げるものは存在しません。
ただ、熱中して取り組んでいるうちに想像しなかった収入に達しているのが副業の魅力だと考えています。
もしも、「私がサイトやブログで稼ぐのは無理だ」と決めつけて、副業に取り組んでいなかったら、いまでも早期退職できず、人生の時間を会社に奪われていたと思います。
定年退職でも早期退職でも等しく副業が重要な時代
政府は70歳まで雇用するように企業に働きかける方針です。
しかし、雇用期間が長期化すればするほど、企業は新卒で雇用した社員を40代でリストラし、他の企業でお世話になるように仕向けるようになるでしょう。
実際、中西経団連会長やトヨタ社長が「終身雇用は難しい」と発言し、経済界は一気に終身雇用をやめて雇用の流動化を図る勢いです。
ですから、働き方改革と同時に、サラリーマンは早晩、生き方改革を迫られることになります。
複数の会社に雇用され続けるのか?
それとも雇用される働き方はほどほどにして、中高年になったら自分で稼いで自由に生きる人生を選択するのか?
これは、それぞれの人生観によって異なると思いますが、複数の企業を渡り歩く人生は、高齢になるに従って徐々に給料が引き下げられていく危険性があります。
ですから、定年退職であろうと、早期退職であろうと、副業によって収入の複数化を図ることは重要な時代になりました。
サラリーマンはフリーランスと違って副業に有利な立場でもあります。
失敗しても生活できなくなるわけではないのです。しかも、ブログなどコンテンツ資産を構築する副業は失敗したとしても経済的な損失はわずかなものです。
副業のリスクを心配する前に、副業しないリスクを考えることがはるかに重要で前向きな生き方だと思っています。