なぜフリーターや非正規労働者はGW10連休を喜べないのか?
フリーターは10連休を喜べないという調査結果
今年のゴールデンウィーク(GW)は、天皇陛下の即位などで10連休となります。
さぞかし喜んでいる人が多いのではないかと思っていましたが、旅行サイト大手エクスペディア・ジャパンの調査によると、10連休を「うれしくない」と答えた人は46%とほぼ半数だったそうです。
「嬉しい」という答えが多かった職業は「公務員」「会社員」などの方々。「家族で出かける計画をしているから楽しみ」や「旅行にも行けるし ゆっくり休める」、「普段できないことや、行けないところへ出かけるチャンス」など、喜びのコメントが続きました。
一方で、「嬉しくない」と答えが多かった職業には「専門家(医師・弁護士・会計士など)」 「主婦(夫)」 「パート・アルバイト」が並びました。(出典:エクスペディア)
仕事を休んでもきちんと給料がもらえる公務員やサラリーマンにとって、今年の10連休はまさに「恵みの休暇」です。海外旅行に出かける人たちが例年になく多いということです。
しかし、10連休が決定して以来、フリーター(フリーランス)やパート、アルバイトの人たちからは「10連休なんていらない」といった声や記事が相次いでいます。
エクスペディアの調査でも、フリーな職業の人が「嬉しくない」と数多く答えたということです。つまり、正社員とは対極にある人たちです。
フリーランスに有給休暇はない!
以前、フリーランス生活のYouTuberがサラリーマンは恵まれていると力説した動画を紹介しました。
印象深かったのは、フリーランスは土日も休めない、あるいは休んでいると不安に襲われるという話でした。
フリーランスにとって休日は無収入を意味するからです。
ですから、ゴールデンウィークの10連休を素直に喜べない人たちの実情を知るにしたがって、「なるほど。やはりそうか」という気持ちと同時に深く考えさせられました。
長年、サラリーマンをやっていると、会社を休んでも給料をもらうのは当たり前の話に思えます。
しかし、それは労使間で決めた有給休暇という制度があるためで、フリーは「仕事を取ってなんぼ」の働き方ですから、お金のために、毎日、自転車のべダルを漕ぎ続けなければいけません。
サラリーマンは会社での人間関係が鬱陶しいというデメリットがありますが、フリーランスは常に仕事をもらっていないと生活できなくなるというプレッシャーと日々戦っているわけです。
ですから、サラリーマンは辛くて、フリーランスは気楽だという単純な話ではないのです。
会社員やフリーといった立場に関係なく不労所得が重要だ
いずれはサラリーマンもフリーターになる
なぜ、フリーターの人たちが大型連休に悲鳴をあげているのでしょうか?
それは「時給」で働いている人が多いからです。
しかし、ごく少数を除けば、いずれ、ほとんどのサラリーマンはフリーターになります。
ですから、10連休で悲鳴をあげているフリーターらの声は決して人ごとではなく、その話から学び対策を練ることが大切です。
いずれ会社を辞めるサラリーマンにとって、必死に働かなくても収入が入ってくる生活を構築できるように、会社員時代から対策を練ってことが重要なのです。
退職後、フリーターと同じ境遇になることを見越して対策を練っていた人と、会社一筋で退職した人では、その後の人生に大きな質的な格差が生じます。
それは、どんな格差なのでしょうか?
会社員時代に不労所得を構築した人は精神的な自由を手にできる
会社員時代にフリーと同じ境遇になることを見越して副業に取り組む人は少なくありません。
副業は、政府も推奨しているので、今後、ますます増えると思われます。
すでに、クラウドソーシングでライティングの仕事を処理し、自分のスコアを高めている人がいます。
さらには、スコアを高めて仕事の単価を引き上げたり、仕事自体を外注化して中間マージンをもらって会社の給料以上の月収を目指している人もいます。
また、自分のブログをつくって可能な限り更新し、コンテンツ資産を構築している人はとても増えいています。成功すれば、将来はほぼ不労所得化が可能だからです。
いずれにしても、退職後に、毎日、あくせく稼ぐ必要のない、あるいは時給で働く必要のない環境を整備するための取り組みです。
不労所得と言っても、何も不動産の家賃収入や株式の配当収入ばかりではありません。
むしろ、ブログなどのコンテンツ資産は資金のない人でも悠々自適な生活を手にできる可能性がある副業といえます。
あなたは早期退職派?それとも定年退職派?
一方で、何もせずに不労所得を得ることを考えている人たちもいます。
それは、65歳の定年まで働き、退職と同時に年金と貯蓄の切り崩しだけで生活しようと考えているサラリーマンです。
ただ、こうした生き方は、会社の人間関係や理不尽を我慢することと、トレードオフの関係になります。
さらに、早期退職はまだ体が若いうちから人生を楽しめるのに対し、65歳退職だと残された人生は短いかもしれません。
会社員や公務員が選ぶべき道は大別すると、次の2つしかありません。
- 不労所得を構築して早期退職し自由な人生を手にする
- 65歳定年まで働き、年金と貯蓄の切り崩しで暮らす
どちらも優劣をつける話ではないと思います。人生観は人それぞれ異なるからです。
ただ、私は会社員時代に不労所得を構築し、早期退職しました。その経験から前者の生き方を選択して良かったと思っています。