新型iPad Proは何が進化したのか?
iPad Proは万能のデバイス
アップルが30日に、新型のiPad Proを発表しました。
大きさは11インチと12,9インチの2機種で、iPhoneXシリーズ同様にホームボタンをなくして顔認証(Face ID)を採用し、旧型よりも15%程度薄くして軽量化を図っています。
新型11” |
10.5” | 新型12.9” | 12.9” | ||
縦(mm) |
247.6 | 250.6 | 280,6 | 305.7 | |
幅(mm) |
178.5 | 174.1 | 214,9 | 220.6 | |
厚さ(mm) |
5.9 | 6.1 | 5.9 | 6.9 | |
重量 |
WiFi |
468g |
469g |
631g | 677 |
Cellular |
468g |
477g | 633g | 692 |
頭脳は新チップのA12X Bionicを搭載し、一層賢くなったほか、アップルペンシルも本体にくっつき自動充電する方式です。
地味ながら最もユーザーに恩恵をもたらしそうなのが、Lightning端子の消滅です。
外部端子にUSB Type-Cを採用し、カメラや外部モニターとの接続が楽になり、汎用性が広がりました。
私もiPadを使っていますが、単なるタブレットにとどまらず、携帯性ナンバーワンのパソコンといっても過言ではありません。
アップルのティム・クックCEOが30日の発表会で「iPadは一番人気のコンピューターでもある」と胸を張ったのも分かる気がします。
新型iPad Proは買うべきなのか?
私は先日、iPhoneXSが発売された際、1万円ほど安くなったiPhone8を購入しました。
顔認証が好きになれないうえに、iPhone8でも写真やメールなど普段遣いには十分なパフォーマンスだと考えているからです。
しかし、新旧iPad Proの値段を見てどちらを買うべきなのか悩んでいます。
私が欲しいのは、モバイルWiFiを購入したので11インチか10.5インチの「WiFiモデル」。ストレージは「256GB」で十分だと考えています。
比較表をつくってみたのですが、両者の値段の差は2万円です。
iPad Pro |
WiFi |
WiFi+Cellular | |
新型11” | 64GB:8万9800円 256GB:10万6800円 512GB:12万8800円 1TB:17万2800円 |
64GB:10万6800円 256GB:12万3800円 512GB:14万5800円 1TB:18万9800円 |
|
旧型10.5” |
64GB:6万9800円 256GB:8万6800円 512GB:10万8800円 |
64GB:8万4800円 256GB:10万1800円 512GB:12万3800円 |
|
新型12.9” | 64GB:11万1800円 256GB:12万8800円 512GB:15万0800円 1TB:19万4800円 |
64GB:12万8800円 256GB:14万5800円 512GB:16万7800円 1TB:21万1800円 |
|
旧型12.9” |
64GB:8万6800円 256GB:10万3800円 512GB:12万5800円 |
64GB:10万1800円 256GB:11万8800円 512GB:14万0800円 |
新型iPad Proを購入したとすると、新しくなったアップルペンシル(約1万5000円)も欲しくなりそうです。
さて、どちらにするべきなのか?
新型iPad Proの新機能は私に必要なのだろうか?
新旧iPad Proの価格差2万円は小さい気がする
おそらく私のように迷っている人は多いのではないでしょうか?
今回、新旧どちらを買おうか迷っているのは、以下のような理由からです。
- 今後5年くらいを展望すると2万円の価格差は小さい感じがすること
- 旧型でも私には十分なスペックだと感じる
- 先日iPhone8も買ったばかりなので出費を抑制しようという心理が働く
こんな感じですが、私はリタイア生活にiPad Proはと必要だと考えています。
携帯性に優れ、公園や喫茶店で読書できますし、ちょっとしたブログの執筆も可能です。
調べ物をするにも、iPad Proを立ち上げてググれば、疑問はすぐに解消されます。
写真を撮ったら大きな画面で確認できるし、写真の編集や整理も楽です。
iPad ProのカメラはF値が低く暗所に強い優れものでもあります。
新旧どちらかのiPad Proは購入したいと考えています。
新型iPad Proはプロのクリエイター向きではないのか?
iPad Proといえども、世界的なタブレットの売上減の流れに抗し切れていないのが実情です。
今回のアップルの発表会で強く感じたのは、アップルは原点回帰を考えたのではないかということです。
アップルはAdobeと連携を深め、新型iPad ProとPhotoshopの親和性を高めます。
Photoshopは撮影した写真を加工・編集して思い通りに仕上げたり、ウェブページやバナーなどをデザインしたり、デジタルで水彩画や油絵のような手描きのタッチを表現する、クリエイターには欠かせないツールです。
新型iPad Proは新しいアップルペンシルを使ってクリエイターがより作品を制作し易くする機能を向上させていて、その方向性は一般ユーザーからは遠い世界にも見えてしまうのです。
しかし、よくよく考えてみると、アップルの草創期を支えたのはクリエイターの人たちでした。
ビジネスの世界ではWindowsが主流だったし、その傾向は変わっていません。
ビジネスのWindows、クリエイターのApple。
アップルは原点回帰し、将来の方向性を模索しているようにも感じました。
その方向性で考えると、新型iPad Proに追加された機能は、いまの自分に必要なのだろうか?という疑問も湧いてきます。
新旧どちらのiPad Proにせよ、お金さえあれば、いつでも買えます。
慌てず、もう少し、沈思黙考したいと思います。