新型iPhone発表に合わせて、旧型となって値下げされたiPhone8(SIMフリー)を購入。同時に楽天モバイルの格安SIMに契約しました。
現在、大手キャリア「auのiPhone7」と「楽天モバイルのiPhone8」の2台持ちとなりました。
果たして、音声通話や通信にどれだけ差があるのか?
格安SIMの人柱的ファースト・インプレッションです。
総合的に楽天モバイルのスーパーホーダイがお得
数ある格安SIMから楽天モバイルを選択した理由
格安SIMというのは、NTTドコモやKDDI、ソフトバンクの3大キャリアの通信インフラを借りて、月額1000以下など格安で提供されている通信サービスです。
その数ある格安SIMから、私は楽天モバイルのスーパーホーダイを選択しました。
楽天モバイルはNTTドコモの通信インフラを利用しています。
この楽天モバイル・スーパーホーダイの特徴は、以下の通りです。
- 契約した通信容量を使い切ったあとも最大1Mbpsで使い放題
- 余ったデータ通信量は翌月に繰り越し可能
- 10分以内なら国内通話はかけ放題
- 手続き手数料ゼロでプラン変更が可能
- 楽天会員やダイヤモンド会員には基本料金の割引特典
- 楽天市場での買い物には2倍のポイントが付与
この中で目を引いたのは、契約した容量を使い切ったあとも最大1Mbpsで使い放題という点です。1Mbpsならば、ユーチューブなどの動画視聴も問題はない水準です。
もう一点は、10分以内なら国内通話は何度かけても無料だということです。
私は長電話はしないタイプなので、誰とも10分以内の通話で済むはずだと考えました。
大手キャリアの半額で同条件のプランを選択
格安SIMを選ぶ際、重要なことは、まともな通信が可能なのかということと、格安スマホといえるような料金プランかどうかという点です。
「安かろう、悪かろう」では意味がありません。
「安かろう、良かろう」な格安SIMを見つければ、リタイア後、毎月の固定経費を大幅に削減できます。
まずは楽天モバイル・スーパーホーダイの料金表を見て見ましょう。
プランS | プランM | プランL | |
最速通信容量 | 2GB | 6GB | 14GB |
月額基本料 | 2980円 | 3980円 | 5980円 |
楽天会員 | 1480円 | 2480円 | 4480円 |
ダイヤモンド会員 | 980円 | 1980円 | 3980円 |
私は、この表の一番下段(ダイヤモンド会員)の料金が適用されます。
まずは通信容量ですが、毎日何時間もスマホで動画を見るわけでもないので、プランLの14GBは必要ありません。
普通は6GBもあれば十分でしょう。最速通信容量を使い切ったとしても、そのあと最大1Mbpsは使い放題です。
ですから、2GBのプランSも魅力的です。
プラン変更は手数料ゼロで可能
もしかしたら、2GBでも十分なのではないかと迷いましたが、あとから手数料なしでプラン変更も可能なので、真ん中のプランM(月額1980円)を選択しました。
さらに、楽天モバイルの通話SIMに契約すると、楽天市場で買い物したら、ポイントが2倍になります。
最近は楽天市場に楽天西友というネットスーパーも誕生し、日常の食料品もネットで調達することが増えました。
ですから、楽天市場で年間100万円買い物したとして、2万円のポイントバックという概算になります。
このポイントバックだけでも、楽天モバイルの1年目の通信料(2万3760円)に匹敵します。
通話料金だけでなく、楽天カードや楽天市場のポイントも含め、トータルで考え、楽天モバイルが最もお得だと判断しました。
格安SIMは大手キャリアに劣るのか?
申し込み2日後に格安SIMが到着
格安SIMは楽天モバイルと選択し、早速、ネットで契約を申し込みました。
2日後にはSIMが届き、その日のうちに格安SIMによるiPhone8生活がスタートしました。
ちなみに、Appleのサイトから注文したiPhone8も注文2日後には自宅に届きました。
楽天モバイルでは、iPhone8と格安SIMのセットで購入することはできません。購入できるのは、現時点ではiPhoneSEに限られています。
「自分はiPhoneSEで十分だ」という人はセットで考えてもいいかもしれません。
ちなみに、楽天モバイルだと、iPhoneSEの海外モデル16GBが税込み3万円ほどで買えてしまいます。64GBは約5万円(9月18日現在)となっています。
一方、私のように「iPhone8が欲しい」という人は、AppleStoreからSIMフリーのiPhone8を購入するのが安心です。
安いからといって大手キャリアが通信料とセットで売っているiPhone8を買ってしまうと、楽天モバイルの格安SIMは使えなくなります。
基本的なことですが、くれぐれも注意してくださいね。
大手キャリアと遜色ない速度感
iPhone8に楽天モバイルの格安SIMをセットして、最初に試したのはユーチューブ動画の視聴でした。
映像にカクカク感もなく、全く問題なし。auのiPhone7で見る動画と遜色ありませんでした。
次に、音声通話です。
これは注意が必要なのですが、AppleStoreなどから「楽天でんわ」という無料アプリを取得する必要があります。
この「楽天でんわ」アプリを使わないと、10分以内の国内通話がかけ放題になりません。
というわけで、アプリを取り込んで、まずは夫婦で自宅通話してみましたが、これも全く問題なし。
妻が会社に出かけたので、再び会社に通話しましたが、それも問題なし。auの通話と遜色ありませんでした。
むしろ、大手キャリアと何が違うのか、劣る点を探すのが難しく、現時点では見当たりません。
通話や通信が増える昼過ぎや夕方6時以降の時間帯に繋がりにくくなるのか?
そんなことも予測していましたが、問題なし。
この格安SIMは使えそうです。
基本料金が格安なのは最初の1〜2年
これといった問題が見当たらなかった楽天モバイルのスーパーホーダイですが、注意すべき点がいくつかあります。
私は承知で契約したのですが、基本料金が格安なのは契約後1〜2年間だけだということです。
例えば、月額基本料2980円のプランS(2GB)。楽天のダイヤモンド(DM)会員と普通の楽天会員はこんな具合です。
- DM会員=1年目980円→2年目1480円→3年目1980円
- 楽天会員=1年目1480円→2年目1980円→3年目2480円
また、私が契約した月額基本料3980円のプランM(6GB)は、こんな推移になります。
- DM会員=1年目1980円→2年目2480円→3年目2980円
- 楽天会員=1年目2480円→2年目2980円→3年目3480円
契約した当初の料金がずっと続くわけではありません。
ですから、3年目になって他に安いサービスが登場したときには、楽天モバイルを使い続けるかどうか再検討する必要があります。
仮に契約期間中に解約した場合、9800円の契約解除料が発生するので、その金額との比較ということにもなります。
ですから、楽天モバイルには、2年後、基本料金を更に引き下げ、ユーザーが長期間使える格安SIMにブラッシュアップしてほしいと願っています。