iPhoneXR苦戦の原因は値段の高さか
新型のiPhoneXRは廉価版と思えない価格
私は普段、アップル製品を多用しています。iMac、MacBook Pro、iPhone8&7、そして今月下旬には新型のiPad Proが届く予定です。
アップル製品は洗練されたフォルムと、ユーザーフレンドリーな機能にひかれ、ついつい購入してしまいます。
私は新製品をアップル・ストアで購入していますが、今後、購入先の選択肢が広がりそうです。
ロイターなど米メディアが、米国のアマゾンがアップルの「iPhone」や「iPad」の新機種を販売すると報道しました。
アップルにとっては旧型だけでなく新製品も販路が広がるので、ありがたい話だと思います。
しかし、最近のアップル新製品は値付けが高すぎます。
アップル製品が大好きな私でも、この秋発売された新型iPhoneXSやXS Maxには、値段を見て触手が動きませんでした。
廉価版のiPhoneXRはiPhone8より1万7000円高い
さらに、先日発売された廉価版のiPhoneXRは、廉価版と思えない価格でした。
例えば、256GBモデルの価格(税抜き)は、次の通りです。
iPhone8 | iPhoneXS | iPhoneXS Max | iPhoneXR |
8万4800円 | 12万9800円 | 14万1800円 | 10万1800円 |
iPhoneXSとXS Maxは税込みだと13万円〜15万円ですから、Windowsなら高性能なパソコンが買えてしまう値段です。
私は以前、iPhoneXSが高すぎるので、XS発売と同時に1万円ほど値下がりしたiPhone8を購入したと書きましたが、Apple信者は別として、新型はおいそれと簡単には買えない値付けです。
廉価版のiPhoneXRですら、iPhone8より1万7000円も高額です。最近、iPhone8がよく売れているという記事を目にしましたが、「やっぱり」という気がします。
アップルの高額化路線は進むのか
iPad ProとiPhoneXSは価格が逆転した
さらに、iPhoneXSやiPhoneXRを7日に発売されたiPad Pro11と比較してみます。
すると、iPhoneXSの値段はiPad Pro11や12.5を上回っています。(表は256GBモデル)
iPad Pro11 | iPad Pro12.5 | iPhoneXS | iPhoneXR |
10万6800円 | 12万8800円 | 12万9800円 | 10万1800円 |
いまや、新型iPhoneは、IPad Proよりも高価なモバイルなのです。
先日、アップルが新型iPhoneXRの製造を委託している台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業などに増産の中止を要請したと日経が伝えていましたが、販売不振の大きな理由は廉価版とは思えない中途半端な価格にあるのではないでしょうか。
高額化するアップル製品の購入術
このところ気になるのは、アップルが販売台数の減少を単価引き上げで補っているということです。
2018年7~9月期決算は、iPhoneの販売台数が前年比横ばいなのに、純利益は前年同期比32%増でした。これは販売単価の引き上げ効果です。
米国はいま、インフレ気味なので値段の上昇は当然という見方もあるかもしれません。
しかし、アップルが単価の引き上げに味をしめて、今後も高価格化を突き進むのであれば、私は次の新型発表でも、iPhone8のように型落ちとなって値下げされたiPhoneXSを選択するかもしれません。
そんなことを妄想しているうちに、早くも次の新型iPhone発表が待ち遠しくなってきました。