アップルが新型iPhoneを発表しました。
発表されたのは、iPhone11、Pro、Pro Maxの3機種です。
いずれも2018年に発表されたiPhone Xシリーズの後継で、「iPhone XR」は「iPhone 11」、「iPhone XS」は「iPhone 11 Pro」、「iPhone XS Max」は「iPhone 11 Pro Max」に進化し、様々な機能が引き上げられました。
私は昨年、新型iPhone発表のあと、最もコストパフォーマンスに優れていると判断した旧型のiPhone8を購入しました。
iPhone8は新機種以上に大人気となり、皮肉な結果でした。
ライトユーザーにとって、旧型であっても機能は必要十分なことや、Andoroidスマホが安価な割には機能面で進化している現在、「高いお金を払ってiPhoneの上位機種を買うこともない」と判断したユーザーが多かったとみられます。
私は現在利用しているiPhone7を新型機種に買い換える予定です。
そこで、Appleの新型iPhoneを徹底比較し、ベストバイはどの機種なのか考えてみました。
みなさんの参考になれば、幸いです。
新型iPhoneの違いは何か?
新型3機種に共通する基本機能は?
新型のiPhone11と、上位機種iPhone11 Proシリーズは、何が共通し、何が異なるのか、まずは、詳しくみていきたいと思います。
3機種すべてに共通する主な機能は次の通りです。
- 第3世代のNeural Engineを搭載したA13 Bionicチップを搭載
- Face IDを採用。タッチIDは搭載せず
- iOS 13がプリインストール
- インカメラは1200万画素
- 暗所でも綺麗に撮影できるナイトモード搭載
- ワイヤレス充電と高速充電が可能
- eSIMによるデュアルSIM
- 外部接続端子はLighting
今回、新型iPhoneはバッテリーの持ちも強化されました。
先代よりもPro Maxは最大5時間、Proが最大4時間、11は最大1時間、バッテリーの駆動時間が長くなりました。
また、耐水性能も、Proは水深4メートルで30分間、11は水深2メートルで30分間大丈夫だということです。
ただ、iPhoneで水面下で撮影する人がどれだけいるか分かりませんが、雨天での撮影や利用も心配なくなるということなのかもしれません。
新型iPhone11とProの大きな違いは何か?
次に、iPhone11とProの大きな違いを比較したいと思います。
– | iPhone11 | iPhone11 Pro(Maxも含む) |
ディスプレイ | 液晶 | 有機EL |
ディスプレイサイズ(インチ) | 6.1 | 5.8(Max6.5) |
カメラ機能 | 広角+超広角 | 広角+超広角+望遠 |
ボディーカラー | パープルやグリーンなど6色 | ゴールドなど4色 |
容量(GB) | 64、128、256、 | 64、256、512 |
最安価格(64GB) | 7万4800円 | 10万6800円(Max11万9800円) |
iPhone11とPro、Pro Maxの主な違いは次の通りです。
- ディスプレイの大きさ
- Proは3眼カメラ機能
- カラーのバリエーション
- 容量のバリエーション
- 最安モデルで3万円超の価格差
- バッテリーはPro Maxが最も長持ち
新型iPhoneの大きな違いをまとめると、ディスプレイが有機ELか液晶かという点がひとつあります。
もうひとつは、Proシリーズは3眼カメラ(超広角+広角+望遠)なのに対し、iPhone11は超広角と広角の2眼カメラだという点です。(下記画像)
このレンズの焦点距離は35mm判換算で次のようになります。
- 超広角 13mm(全機種共通)
- 広角 26mm(全機種共通)
- 望遠 52mm(Proシリーズのみ)
iPhone11 Proの3眼モデルはデザイン的に賛否が分かれそうですが、超広角から望遠まで3パターンを選択できるので撮影の幅は広がりそうです。
「カメラ機能に望遠(52㎜)も欲しい」というユーザーはProかPro Max。
「そこまでのカメラ機能は求めない」というユーザーはiPhone11でも十分満足できるはずです。
では、最も重要な価格はどうなのでしょうか?
コストパフォーマンスを比較してみたいと思います。
新型iPhoneの価格を徹底比較!ベストバイは?
去年の不人気を反省?新型は発売当初から値下げでスタート
今回の新型iPhoneは、新型のチップと複数のレンズを搭載し、カメラ・ビデオ機能が大幅に強化されたモデルです。
しかし、お得感を感じるスマホなのかどうかは、価格が重要になってきます。
というわけで、昨年と今年の発売当初の価格を比較してみたいと思います。
売り出し価格(258GB)は以下の通りです。(赤字が新型iPhone)
iPhone XS | 12万9800円 |
iPhone 11 Pro | 12万2800円 |
iPhone XR | 11万1800円 |
iPhone 11 | 9万0800円 |
売り出し価格の比較では、iPhone11 ProがXSより7000円、iPhone11がXRより2万1000円も安くなっています。(詳しくはApple公式サイトで確認してください)
昨年、廉価版のiPhoneXRが発売当初、高額なため不人気だった教訓を踏まえ、今回は最初から安価な価格を設定したものとみられます。
そうはいっても、64GBモデルで7万4800円。高機能なandroidスマホと比べて割高と感じ、新型iPhoneを買うべきかどうか迷っている人も少なくないと思います。
しかし、iPhoneにはいろいろな選択肢があります。それも考えてみましょう。
生き延びた旧型はiPhone8とXRのみ!
Apple社は、毎年、新型iPhoneの発表と同時に、廃盤となる旧モデルと生産を継続する旧モデルも発表します。
今回、廃盤となったのは「iPhone 7」「iPhone XS」「iPhone XS Max」の3機種。一方、生き残ったのは「iPhone 8」と「iPhone XR」の2機種のみでした。
今回、指紋認証でロック解除できるモデルは、iPhone 8が唯一の機種となったので、「顔認証は苦手」という人は、iPhone8の一択ということになります。
そのiPhone 8ですが、64GBモデルは6万7800円から5万2800円に1万5000円値下げされました。
さらに、XSとほぼ同じ性能のXRは8万4800円から6万4800円に2万円の値下げとなっています。
しかも、下取りがあれば、さらに安くなります。
コストパフォーマンスは新型iPhone11、旧型のXRや8も魅力的だ
最後に、新型機種と生き残った旧型機種について、価格を比較したのが下記の表となります。
– | 容量64GB | 容量258GB |
iPhone11 Pro Max | 11万9800円 | 13万5800円 |
iPhone11 Pro | 10万6800円 | 12万2800円 |
iPhone11 | 7万4800円 | 9万0800円 |
旧型・iPhoneXR | 6万4800円 | 6万9800円(128GB) |
旧型・iPhone8 | 5万2800円 | 5万7800円(128GB) |
(注)iPhoneXRと8はストレージが64GBと128GBの2択となっています。 |
旧型のXRと8は、容量の選択が64BGと128GBの二択となりましたので、やや条件が異なる点にご注意してください。
私自身は新型iPhone11にするべきか、iPhone11Proにすべきか迷っていますが、価格を比較すると、旧型のXRと8のコストパフォーマンスが際立っているようにも感じます。