人工知能がTOEIC900点超レベルで会議資料を瞬時に翻訳!
NTTコミュニケーションズがAI翻訳サービス
高度な専門職のひとつに翻訳業という職業があります。
近い将来、その職種が存亡の危機に直面するかもしれません。
というのも、NTTコニュニケーションズが金融や製造、医薬、法律、特許など専門用語を必要とする企業向けに、人工知能(AI)が瞬時にTOEIC900点レベルで翻訳するサービス「COTOHA Translator」を始めたからです。
私は近い将来、多くの企業がこのAI翻訳を利用するのではないかと予測しています。
というのは、次のような機能があるからです。
- 「ファイル翻訳」によって会議資料やレポートをまるごと翻訳
- 翻訳したいファイルをドラッグ・アンド・ドロップするだけで、 WordやExcel、PowerPoint、PDFなどのビジネス文書をそのままのレイアウトで翻訳
- 翻訳時間は人間の数10~数100の1のスピード
この翻訳サービスは、専門用語も辞書登録でき、英語だけでなく中国語も高精度に翻訳するということです。
まさに最近の日本企業が欲する米中の翻訳需要を考えたサービスといえます。
機密文書の翻訳や翻訳コストの削減にAI活用
NTTコミュニケーションズが開発したTOEIC900点超の精度で翻訳する「COTOHA Translator」は、今後、金融や製造、医薬、法律、特許関連の需要が見込まれます。
というのも、この人工知能はファイルを丸ごと翻訳するので、海外レポートや海外現地法人とのやりとり、海外製品の仕様書などの翻訳に活用できるからです。
最近は、インターネット翻訳も出現していますが、特許情報や新製品情報などを翻訳するには情報漏えいの不安があります。
何よりも、AIによる「COTOHA Translator」の出現で、TOEICの成績優秀者を大量雇用したり、翻訳の外注費をコストカットできるかもしれません。
人工知能が多くの職種で人間に取って代わるといわれていますが、翻訳業務もその一例になるかもしれないと感じました。
日本人が暇を持て余す時代は意外に早いかもしれない
人工知能は企業が人を雇わない時代のトリガーになるのか
最近、銀行が新卒採用を減らしています。
AIの発展とともに支店の窓口業務が減ると見ているからです。
銀行だけでなく、無人運転タクシーや、コンビニの無人店舗など、幅広い分野で人工知能の活用がささやかれています。
今回のAI翻訳サービス「COTOHA Translator」の登場で、人工知能が人間に取って代わる時代が押し寄せてきそうな予感がします。
現在はまだ、少子高齢化による人手不足の時代ですが、人工知能が担える分野が増えてくれば、企業の経営者は、労使交渉や労務管理の問題もなく、不祥事の心配もなく、コストも安いAIの方が気が楽だと考えるかもしれません。
私の会社も、雇用にはとても気を使います。基礎能力や基礎学力が高く、性格も良い学生を雇いたいのですが、採用に失敗しても解雇はできません。
しかし、1人でも問題のある社員が入社すると、他の先輩社員に多大な苦労を与えてしまいます。
幸いにも、これまで、そうしたケースは皆無でしたが、経営者目線に立てば、「AIの方が気が楽だ」と感じ、人よりAIを欲する経営者が増えない保証はありません。
暇を持て余す時代はうつ状態の人が増える危険性
人工知能がどんどん人間に取って代わって働く時代が到来したら、どんな社会になるのでしょうか?
仕事がなくなれば、生活保護を受給する人たちが増加するかもしれません。多くの人たち受給する時代になれば、生活保護は事実上のベーシックインカムになります。
ただ、仕事もせずに暇を持て余す生活は苦しいものです。うつ状態に陥る人が増える可能性もあります。
たとえ、人工知能に仕事を奪われても、楽しく自由に生きるためには、どんな対策が必要なのでしょうか?
- 経済的自立が可能な資産とスキルを身に着ける
- 熱中てきる趣味を持つ
- 趣味と実益が伴えば、なお理想的
この3つを見て、あることに気づいた人は生きる術に長けた人かもしれません。
そうです。早期リタイア生活のコツと同じです。
AI時代は、おそらく人間が担う職種とAIの担う職種が明確化する時代かもしれません。
近い将来、AIに仕事を奪われても、決して悲観することなく、むしろ喜んで自由なリタイア生活を謳歌できる準備と心の余裕を持ちたいものです。