サラリーマンの副業はフリーランスよりも圧倒的に有利だ
サラリーマンの優位性を再認識することが重要だ
私は、拙速な早期退職には否定的な考えを述べてきました。
私自身、早期退職して半年以上になりますが、その思いは変わりません。
むしろ、会社員を30年以上続けながら副業に取り組んだからこそ、いま、経済的にも精神的にも安定した早期リタイア生活が実現できていると思っています。
サラリーマンという身分は絶大です。給料という経済的な安定感は精神的な安定感にもつながります。
もちろん、会社組織に属していると、時間は自分の自由にはならないし、人間関係が煩わしい感じるデメリットはあります。
上司のパワハラや同僚との折り合いの悪さが悩みのタネとなり、心が傷つくこともあるでしょう。朝の通勤時間を考えるだけで気分が悪くなる人だっているかもしれません。
ただ、うつ病など病的な状況に陥っている人はすぐに退職せず、最後は辞める覚悟で、会社から休暇と治療費を勝ち取りましょう。すぐに退職するのは泣き寝入りと同じです。
そこまで追い込まれていない場合、早期退職して会社員という身分を捨てるのは、大きな資産を捨てることと同じだと私は考えています。
サラリーマンには経済的な安定以上に重要な資産があるからです。
大きな組織で経験した知見は将来の資産になる
サラリーマンのメリットは経済的安定以外に何があるのでしょうか?
新卒で入社すると、最初は組織の末端として、目先の仕事に追われます。しかし、数年後には後輩を指導したり、ある程度の責任を委ねられて後輩たちをまとめる立場になります。
仕事も覚え、大きな会社組織でなければ経験できない現場や人間に遭遇するはずです。
仕事に慣れてくると、自分の会社の良さも悪い点も見えるはずです。ただ、完全な組織はありません。会社の粗探しをする前に、まずは自分の実力向上に自分の労働資源を傾けるべきです。
私も会社全体が見え始めたのは20代後半からでした。
それなりに責任ある仕事や職種を命じられ、付き合う相手も学生時代には考えられないような人たちになっていきました。
そういう人たちから、多くの知見や経験、人間的な魅力を学ぶことも少なくありませんでした。
サラリーマンはポジションが上がるにつれて、見える景色が変わってきます。景色が変わると同時に、自分の経験や知見が格段に増えていることを自覚するはずです。
仮に、出世していなくても、日々の職務で経験や知見を蓄積しているものです。ちょっとおかしな上司や社員と仕事することになっても、「これは人間観察の宝庫だ」と喜ぶべきかもしれません。
サラリーマンを続けるということは、その職業自体の経験や知見だけでなく、人間観察で得た心理学的な経験や知見も無形の資産になっていきます。
サラリーマンであるがゆえに経験した知見こそが、副業では大きな武器になるのです。
なによりも孤独な作業に追われるフリーランスでは決して経験できない世界があるのです。
サラリーマンのデメリットを克服する方法
サラリーマンの強みを生かして副業で稼ぐ方法
サラリーマンとフリーランスの比較する場合、多くのブロガーは経済的な側面ばかりに目を向けがちです。
しかし、大きな組織で何十年も働くことで、狭い世界で生きるフリーランスでは得ることができない知見を手にできるのです。
その無形の資産が力を発揮するのは、サラリーマンが副業でブログを始めたときです。
自分が転職を重ねている人であれば、会社員を続けながら転職サイトを作ることができます。
実際、30代で会社から年収1200万円の給料をもらいながら、転職経験を生かして転職サイトで年収4000万円稼いでいるサラリーマンもいます。(ご参考)
私もそうでしたが、副業で稼げば稼ぐほど、早期退職を急ぐ気はなくなります。むしろ、安定的に年収の最大化を図るにはサラリーマンの副業が最適解だと気づくからです。
時間はお金で買ってサラリーマンのデメリットを克服する
サラリーマンがフリーランスに及ばない点は何か?
それは時間です。
ただし、フリーランスでも死ぬまで生きていける資産がない人は、アルバイトなど日銭を稼ぐ必要があります。ですから、現実にはサラリーマンよりも圧倒的に時間が自由というわけでもありません。
ただ、サラリーマンの方が拘束される勤務時間が長いのが一般的です。
その時間の短さを克服するには、どうしたら良いのか?
私は時間はお金で買いました。
まずはタクシーは多用し、タクシーで移動しながらタブレットでブログのネタを探したり、不動産の管理を任せている業者にスマホで指示を出したりしていました。
夜もタクシーで帰宅し、そのタクシーの中で体を休め、ブログのネタを考えたりしたものです。
とにかく時間に対する意識は高まりました。
まさに「Time is Money」という気持ちでした。
ただ、早期退職して時間が自由になった現在、会社員時代よりも時間を有効に利用できているかというと、むしろ会社員時代の方が短い自由時間を存分に活用していたような気がします。
毎年、大学の入学試験が行われていますが、東京大学の合格者は浪人生よりも現役高校生が多いというのも同じ理屈かもしれません。
自分の自由時間を一生懸命に捻出している時が最も成果が上がっている時期なのかもしれません。
副業に取り組む際は、サラリーマンという立場を障害と考えず、むしろメリットだと前向き思考になっていれば、フリーランスよりも確実に早く資産を構築できるようになっているはずです。