ライザップの次は省エネ・地球温暖化対策の起業
ライザップにダメ出しの次は環境関連の起業を発表
カルビー元会長の松本晃氏が、71歳にして、初めて起業すると発表しました。
起業するのは、建物の外壁や屋根に張ることによって、屋内の気温をセ氏10度程度下げる特殊なフィルム素材の販売です。
日本経済新聞によると、特殊フィルムを建材に利用することによって空調などの省エネルギーにもつながるということです。
新素材は特殊な樹脂とガラスビーズを含んだフィルムで、熱を赤外線に変えて放出する機能がある。中国メーカーが開発した。建材に使用すれば、屋内の温度をセ氏10度程度下げることができ、空調などの省エネルギーにつながるという。(参考:日本経済新聞)
松本氏は、米ジョンソン・エンド・ジョンソンの日本法人社長やカルビー会長兼CEO、さらにはRIZAPグループ最高執行責任者(COO)などを歴任しました。
とくに、RIZAPのCOO在任中は、瀬戸健社長が短期間のうちに本業とは無関係な赤字会社などを次々に統合する買収・M&A戦略に危機感を覚え、凍結を提案したことでも知られます。
その報道後、割安に買った企業の負ののれん分を利益計上できる制度を利用し、利益をかさ増ししていたことも明らかになりました。
RIZAPグループが14日に2019年3月期の業績予想を引き下げ、33億円の連結営業赤字(従来予想は230億円の黒字)になる見通しと発表した。その理由の一つが、実現していない買収案件に関わる「負ののれん」の発生益。割安な買収に伴う会計上の利益で、業績予想から取り下げた。買収を積極的に進め始めた17年3月期と18年3月期の2年間合計で、負ののれん発生益は、営業利益の6割に達していた。(出典:日本経済新聞)
いまや、松本氏は日本を代表するプロ経営者ですが、起業は初めての経験だというのは意外でした。
プロ経営者がなぜ起業するのか?
おそらく、松本氏はあくせく働かなくても不自由なく生活できるはずです。
にも関わらず、なぜ、71歳になって初の起業に踏み出すのでしょうか?
松本氏は記者会見の中で、「いい年になったが、新しいものが大好きなのは変わらない。生きている限りはチャレンジしたい」と述べました。
つまり、好奇心が彼を突き動かしたのです。
ただ、好奇心だけでは起業しないはずです。
朝日新聞によると、松本氏は「新しいものが大好き。画期的な技術で世の中に貢献し、かつ、しっかり稼ぎたい」と意気込みを示したそうです。
さらには、彼が着目した新素材ビジネスについて「(温暖化に悩む)地球を冷やせる。世のため、人のためにもなる」と語ったと報じられています。(参考:朝日新聞)
私たちがビジネスや副業に取り組むうえで参考にすべきは、「世の中に貢献し、しっかり稼ぎたい」「世のため、人のためにもなる」という言葉に凝縮されていると思います。
それはなぜか?
社会や他人に役立つ副業や起業でなければ成功しない
どんなビジネスが稼げるのか
多くの人は、稼げる副業やビジネスはどんなものがあるのだろうかと考えます。
しかし、いくら、稼げる副業を考えても、なかなか答えは見つからないものです。
なぜなら、すぐに稼げる副業が分かるなら誰も苦労はしませんし、稼げる分野はすでに多くの人たちが取り組んでいて、レッドオーシャンだからです。
レッド‐オーシャン(red ocean) 経営学の用語で、血で血を洗うような激しい価格競争が行われている既存市場のこと。(出典:コトバンク)
しかし、頭を180度切り替えて、何が社会や他人に役立つのかという視点から考えると、意外に近道になることがあります。
GoogleやAmazonといった世界の代表的な起業は、そのビジネスが多くの人たちにとって、とても利便性が高いサービスを提供しています。
Googleは検索エンジンやGoogleマップなどを無料で提供しています。Amazonはプライム会員になれば、何度注文しても基本的に配送料は無料です。
つまり、社会や他人に役立つビジネスは多くのユーザーに支持され、支持が拡大し、最終的に富に繋がります。
最初に富を求めるのではなく、社会に奉仕した結果、あとから巨万の富が付いてくるのが成功者の共通点です。
では、我々庶民のレベルに目線を落とした場合、どんなことに応用できるのでしょうか?
副業で成功するための最大のポイントは?
私はサラリーマンが在宅で手軽に稼げる副業はブログによる広告収入だと考えています。
ですから、社会貢献が副業にとって、いかに大切かを考察するにあたって、ブログを例に取って説明したいと思います。
ブログで稼ぐためには、一人でも多くの人に読まれることが基本です。
お客さんの来ないお店は倒産するように、ブログも訪問者が来なければ、広告収入が増えず、ブログの管理者も運営を諦めてしまうでしょう。
では、なぜ、訪問者の多いブログと閑散としたブログに明暗が分かれるのでしょうか?
それは、ブログの記事が訪問者にとって役立つ内容ではないからです。
役立つ内容ならば、「明日はどんな記事が配信されるのだろうか?」と再訪問してくれるはずです。
場合によっては、常連客になってくれるかもしれません。
逆に、役立たない記事ほどアフィリエイト広告ばかりで、訪問者への奉仕より運営者自身の利益追求ばかりが目立つものです。
というわけで、最後にまとめたいと思います。
- ビジネスや副業は他人に役立つという社会貢献目線で考えることが重要
- ブログ運営は多くの人に役立つ記事を考えることが不可欠
- 最初から利益は追わない。役立つブログならば利益は後からついてくる
松本氏は71歳で「世のため、人のためにもなる」ビジネスを見つけて起業しました。
私も「人様の役に立つビジネスを見つけて、もう1社起業しようか」と考えるほど、触発されてしまいました。