人生100年時代に老後破産しない方法

株式・投資信託
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リタイア後の残り時間で投資戦略を考える

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「人生100年時代」に踊らされてはいけない

本当かどうかは分かりませんが、人生100年時代という言葉が踊り始めました。

政府は「人生100年時代」と称して、長寿時代に備えたライフスタイルや各種制度の整備に着手しています。

ただし、実際の平均寿命(2013年・厚労省調べ)は、男性は80歳、女性は86歳です。

しかも、日常的にお医者さんや介護に依存せず、自立した生活ができる健康寿命(2016年・厚労省調べ)は、男性が72.14歳、女性が74.79歳と、意外に短いのが実態です。

男性は60歳の定年退職後、心身ともに健康に過ごせる期間は12年しか時間がありません。

定年延長して65歳で退職した場合、健康な老後は7年しか時間はなく、投資で失敗した場合には取り返しがつかないのです。

現在の年齢で投資分野を選択する

老後の投資は時間的にリカバリーが難しいため、元本を大きく損なう投資や、自己資金の大部分をつぎ込むような投資は避ける必要があります。

ただし、これから、アーリーリタイアを目指す場合は、世代によって投資の種類が異なってきます。

30代や40代ならば、個別株やFXで大きく稼ぐ挑戦をし、仮に失敗しても、まだ取り返す時間があります。

私も人生の経験を広めるために40代には個別株やFXを実践しました。

結果は、株式投資は金融資産を倍増させましたが、FXは収支トントンでした。

しかし、50代が近づいた頃からは、貯蓄と不動産投資の売却にエネルギーを傾け、手元のキャッシュを増やす戦略に切り替えました。

今にして思えば、異次元の金融緩和とともに上昇した日本株にもっと資金を投入しても良かったと思っていますが、投資は結果論で考えないようにしてます。

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投資のリスクはどこで判断するのか

利回りとリスクは比例する

投資は、欲張らず、少しでも利益が出たら満足するマインドを持つことが鉄則だと考えています。

個別株の中短期投資ならば、2〜3割の利益が発生したら良しとします。

国債を購入して利息をもらうなら、変動金利の10年満期型で0.05%でしかありませんが、元本保証だということで満足するという具合です。

投資は、利回りとリスクが比例します。

国債の利回りが低いのは安全性が高いからです。

FX(外国為替証拠金取引)では、新興国通貨のスワップ利回り(金利に相当)が非常に高く魅力的に見えます。

例えば、トルコリラは、レバレッジ1倍でもスワップ利回りが20%の高金利通貨のため、個人投資家を中心に大人気でした。

しかし、トルコ当局に逮捕された米国人のアンドリュー・ブランソン牧師の身柄引き渡しをめぐって、米国が経済制裁に踏み切りました。

これを懸念したトルコリラの売り相場が進み、今年始めに1リラ=28円でしたが、8月には半値近い15円まで大暴落しました。

これではいくら年利20%のスワップをもらっても追いつきません。

投資は自分の欲望コントロールが最重要

以前、「高齢者が資産運用で注意すべきこと」で申し上げましたが、利回りが異常に高いものは高リスクか詐欺性の強いものだと考えるべきです。

どうしても欲望が先立つと、リスクよりも、取らぬ狸の皮算用が頭の中を支配します。

「年利20%だから、2000万円投資したら、年間400万円を貰える。これなら投資だけで生活できそうだ」

こんな夢のような皮算用を描く前に、長い間、そんな高い利回りを保証できる投資商品なのか、冷静に考える必要があります。

何と言っても、いま日本は日銀の政策金利が0.1%の超低金利時代なのです。

利回りに目がくらんで元本を失わないことが何より肝心です。

老後破産を避けるポイントは、自分自身の心と勉強なのです。

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