リタイアは家族の理解が重要

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家族の起業が成功した

妻が大手企業から専業主婦に

正直、妻が勧めてくれなかったら、早期退職はしなかったかもしれません。

彼女とは結婚してから30年の付き合いになります。

当時は、結婚後、専業主婦になるのが普通でしたから、彼女も結婚後、大手企業を辞め、家庭に入りました。

非常に優秀な女性社員だったようで、結婚式では「女性初の役員候補が会社をやめてしまい・・・」というような枕詞のあいさつが続いたのを覚えています。

そんなことを言われると、「家庭に入れてしまうのは申し訳ないな」という気持ちを抱いたものです。

活動的で利発な女性が家庭に入ると、向き合う相手はまだ言葉も話せない生まれたばかりの長男と、民間保育所の保母さん、ご近所の人たちと、環境は激変します。

もちろん、我が子可愛さで育児や掃除洗濯といった家事はそつなくこなしてくれたのですが、何か、私の心からは申し訳ないという気持ちが離れませんでした。

専業主婦の社会復帰は紆余曲折だった

そのうち、彼女の表情も働いていたときの輝きが薄れていました。

「君も仕事をしたら?」

そういったときの彼女の表情はいまだに忘れられません。

「本当にいいの?」

「うん、いいよ。家の中にずっといたって息が詰まるでしょ」

こんな会話をした数日後、行動の早い彼女は、元の会社の社長に再雇用を求めに行っていました。

というのも、寿退社にあたって、彼女は社長から「もし働けるようになったら戻っておいで。君だったらOKだよ」と言われたことが脳裏に残っていたからです。

しかし、結果は「ノー」でした。

というのも、当時はバブルが崩壊し、日本中の会社は徐々に業績悪化に苦しむようになっていて、いったん辞めた子持ちの主婦を雇う心の余裕を失っていたのかもしれません。

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家族がオーナー社長になった!

起業への決意

しかし、彼女はすぐに方向転換し、都心にある音楽会社の面接を受けていました。

結果は採用。すぐに社長秘書の仕事が始まりました。

ただ、これは、大手企業元社員によくありがちな話なのですが、仕事内容や周りの仕事ぶりが不満を抱くようになりました。

彼女の口から愚痴が出るようになり、そこは数か月で辞め、それなら自分の会社をつくったらどうかということで、知人と出資し合って会社を立ち上げました。

いまでいう「起業」です。しかも、2年後には年商1億円を超える会社に成長し、傍目からも「すごい」と思ったものです。

しかし、もともと方向感の異なる人たちが寄り集まって起こした会社ですから、しばらくすると経営方針の違いが鮮明になりました。

このため、彼女は会社の社員一部を引き連れて独立し、現在に至るわけです。

その後、借金を背負うこともなく、この人材不足、労働不足のなか、平均年齢30歳の若い人たちが中心の明るい会社のようです。

なにせ、採用方針は、性格の良さそうな人。本当に面接でわかるものなのかと思いますが、彼女は自分の人を見る目に自信があるようです(笑)

リタイアの背景には子どもたちの独立

我が家は、完全に妻の強い指導力?を中心に回っているような家庭です。

2人の子も長男はすでに就職し、長女は来年就活を控えています。

長男は就職後も我が家から出勤し、家を出る様子はありません。彼は、そのほうが家族が助け合えると考えているようです。

長女は大学のラクロスチームに所属し、チームメイトの話では、足が速いゆえにエースなんだそうです。

来年の就活は食べることが好きなので、食品メーカーを中心に就職活動するといっていますが、そんな動機で企業の方は斎藤してくれるのかどうか?

まあ、最近の売り手市場という就職状況の良さに期待するしかありません。

妻がリタイアを急かすけれど、夫は・・・

そんなこんなで家族の状況が安定してきたことが早期リタイアの背景にありますが、最も背中を押してくれたのは現在はオーナー社長の妻でした。

「そろそろ辞めたらどう?これからは、やりたいことだけやって生きてみたら」

「いいの?」

「生活は大丈夫だから。家のローンと長女の学費だけはお願いね」

というわけで、もう遮るものはありません。

むしろ、最近は、会社を辞めることに逡巡している私を見て「まだ辞めないの?」「まだ会社に通告していないの?」と早期退職を急かすほどです。

さて、いつ、会社に「早期退職します」と言おうか、そのタイミングに悩んでいる中年男が、ここに一人いる次第です。

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