コロナで本格化するリストラと給料カットに対抗する方法
本当はコロナ前から進行していた企業のリストラと給料カットの願望
「普通のサラリーマンが人生の大半を企業に捧げて最終的に経済的・精神的な幸せを手にできるのだろうか?」
当ブログの大きなテーマは、まさに、これでした。
30歳前後で年収1000万円を軽々超える大手企業ならまだ、なんとかなるかもしれません。
しかし、40歳前後になっても年収800万円前後に止まる企業に勤めている以上、教育や住宅取得で貯蓄する余裕もなく、定年時には貯蓄の少なさと年金の心許なさで、元気の出ない後半人生を強いられてしまいます。
もっとも、最近は給料水準が高い企業であっても、40代以降のリストラ対象を探してスリム化に励んでいるのが実情です。
多くの人たちは2020年1月から表面化したコロナのせいにしていますが、実際のところは、サラリーマンの危機はコロナ以前から静かに進行していました。
コロナがその傾向を加速化し、あるいは企業にコロナという口実を与え、中高年サラリーマンが生き残りにくい時代となっているのです。
当ブログは、サラリーマンという恵まれた環境やポジションを手放すことなく、副業や投資で手元資金(貯蓄)を増やし、いつ会社をやめても生きていける経済的基盤作りの重要性を問い続けてきました。
さらには、会社に奉仕し続ける場合、その企業が社会に役立つサービスを提供しているのか、それとも社会を欺き、あるいは不当な価格で消費者を騙し続けているのか、自問自答する大切さも申し上げました。
なぜなら、社会に奉仕しない仕事では、最後に後悔と虚しさを抱えて人生を終えることになるからです。
コロナで会社を辞めずに複数の収入源で貯蓄を増やす重要性が高まった
普通のサラリーマンが心豊かな後半人生や老後を送るためには、なんと言っても経済的な生き残り戦略が必要不可欠です。
生き残るために必ず心がけること。それは・・・
- 簡単に会社を辞めないこと
- 給料の増減に一喜一憂しないこと
- 必ず給料以外の収入源を作り出すこと
- 晴れて会社を辞めて自由になった時の生活設計を考え続けること
- 会社にしがみつくという精神を捨て去ること
上記の5つには気構えも含めましたが、給料以外に収入源を確保する場合、気構えが伴わなければ、副業にしても投資にしても途中で投げ出し、会社依存の自分に後戻りするからです。
「自分の人生は会社頼みではなく自分の力で切り開く」
この気持ちがなければ、結局は給料を減らされ後輩にこき使われても65歳まで会社に居残る人生に陥ることになります。
そんな生活はストレスを抱え込み、体調を崩して、悲惨な最後になる危険性があることも肝に銘じておかなければいけません。
当ブログは、このことを500回以上にわたって書き綴ってきましたが、私自身、もう必要なことは申し上げ尽くしたと思い、4月で更新をとめていました。
あとは、私のブログを読んで一念発起してやる気になるのかどうか、各人の自主性に委ねるしかないと考えたからです。
しかし、あることをきっかけに再び随時更新しようと思っています。
2020年12月、コロナで始まり、コロナで終わりそうな1年が過ぎ去ろうとしています。そんなときに、なぜ再び記事を更新しようと思ったのか説明します。
「勇気づけられた」というメールに私もやる気をいただいた
上場企業に勤務する方から届いたメールに驚いた!
私はいま、カメラという趣味に没頭し、そのブログの更新を楽しんでいます。
生まれた地から自分の足跡を再びカメラを持ってめぐり、いずれは写真集を発行したいという、ささやかな夢も思い描いています。
そんなおり、一通のメールをいただきました。
akihimiさん、こんにちは。 数多くの退職ブログのなかから、こちらのブログにたどり着き、その見識の深さと意見の鋭さに圧倒され、また共感させていただきました。 また文章のまとめ方にも感心いたしました。
私は現在、某上場企業に勤めていますが、来年の3月で定年、その後本来なら65歳まで働けますが、来年の12月で退職することを決めております。 55歳から退職準備を進め、貴殿と同様に、まず金融資産1億の保有を目指しました。 結果的には現在、金融資産1.2億と持ち家1軒、個人年金が月6万、家賃収入月6.5万となりました。メイン副業としては、株式投資のスキルを身に着けるべく株式投資を研究した結果、年間平均500万程の収益をだせるようになりました。 貯蓄と収益力があればこそ、安心して退職できる気持ちになれました。 そうしたなかで、こちらのブログは共感できるところが多々あり、勇気づけられました。お礼をお伝えしたく、今後ともブログ頑張ってください。
某上場企業に勤めているAさんからいただいたメールには金融資産1億円を達成し、会社を辞めても年間500万円程度の収益を出せる目処がつき、来年12月には退職する旨が書かれていました。
このメールをブログで紹介して構わないかAさんにメールしたところ、快諾いただくと同時に、次のような返信までいただきました。
その返信を読んで、「なるほど」と思ったことがあります。
人生を楽しむための経済基盤戦略
では、来年12月に退職するAさんは、どうしたのか?
一度しかない人生、お金に支配されず、社会に役立ち、有意義な人生を全うするためには、現役時代に構築した資産をどう使っていくのか、これが最後の課題になると、最近、私も考えていることです。
最後に、私の近況とこれから
少しづつ変化する私の近況
早期退職したあと、悠々自適な生活を満喫している私も同期が定年退職を迎える年になりました。
私の親しい後輩が早期退職した会社の人事責任者なので、関連会社の役員だった同期が60歳できっぱり辞めたり、後輩が早期退職して専門分野で生きていくことなど、いろいろ教えてくれますが、徐々に後半人生を自由に生きたい人が増えている気もしています。
私も早期退職してから2年になります。
会社社長の妻からは「毎日が日曜日はいいわね」と皮肉を言われていますが、趣味に興じ、人様に役立つことを模索する生活は実に楽しく、1日があっという間に過ぎ去ってゆく感覚です。
ただ、妻も60代となり、「そろそろ一線を退きたい」と言い出すようになりました。会社オーナーとしては後継者を探さなくていけません。
その会社ですが、コロナ渦のなか増収増益の黒字で推移し、リストラや給料カットもせずに済んでいます。ただ、この先も安定成長するかどうかは誰も分かりません。
30〜40代よりも20代が多く平均年齢30歳という若い人が中心の会社なので、これから先の経営こそが大切です。私の会社のように個人が100%株式を保有するオーナー会社は、とかく役員に家族が名前を連ねる同族会社が多いようです。
しかし、私は妻が社長を退いたあとは、社員から社長を選出するつもりです。若い社員たちに経営を委ねても大丈夫なくらい優秀な人たちが集まり成長しました。
次に、家族ですが、長男はIT系、長女はナショナルブランドの食品メーカーに就職し、もう子供たちのことで経済的な心配や備えは不要になりました。
二人ともコロナ禍による売り上げ減や給料カットには直面していないので、選んだ職種が幸いしたようです。仕事は継続が重要です。コツコツ、仕事を覚え、周囲に信頼される人材になってほしいものです。
人生を最も楽しめる還暦が来た!
私はとうとう今年、還暦を迎えました。
還暦を迎えて感じることは、若い頃に比べて疲れやすくはなりましたが、気分はあまり変わらないということです。
夢や希望、生きがいを見つけて、その実現に向けて努力するのが若者の特権だと思っていましたが、この年になってもなお同じことを考えています。
ただ、「やはり、これは良かった」と思っていることがあります。
それはお金のことを心配せず生活できることです。
今年は趣味カメラに相当散財(自分で支出にキャップを設定しているが)しました。それでも、現役時代の蓄積が経済的・精神的なゆとりになっているのは間違いありません。
40〜50代の頃、周囲に流されず、一人コツコツとサイトや投資などで資産構築に励んだからこそ、いまの生活があると思っています。
最後に「これから」ですが、無理をしない程度に当ブログの更新を再開したいと思います。
そして、国や会社に全面依存せず、心から良かったと思える人生には何が必要なのか?
私の経験をお伝えしつつ、一緒に考えていきたいと考えています。
これからも、引き続き、よろしくお願いいたします。