地球温暖化で巨大化する台風!自己防衛策が重要な時代
台風19号がもたらした甚大な被害
東日本を中心に襲った台風19号は、豪雨による堤防決壊など甚大な被害を日本列島にもたらしました。
いまだに被害の全容は判明していないようですが、堤防の決壊は55河川79カ所、亡くなられた方々は70人以上でなおも増え続けていると報じられています。(参考:NHK NEWS WEB)
テレビの情報・報道番組では、連日、被害に遭われた方々の様子が報じられていますが、本当にお気の毒で、長野県の千曲川が決壊して自宅がめちゃくちゃになった高齢女性は以前から高台に移住しようかと考えていた時期もあったそうです。
しかし、60年間住み続けた土地に愛着があって離れ難かったといいます。
「これは私が背負っていかないといけない宿命なのかもしれませんね」
高齢女性が最後に語った言葉は、私の心に深く残りました。1日も早く平穏な生活を取り戻して欲しいものです。
地方だけでなく、東京都内も都市型被災の典型とも思える被害が発生しました。
タワーマンションの林立で有名な武蔵小杉では、47階建てマンションが浸水で地下の配電盤が壊れて停電したために水を上層階にポンプアップできなくなって断水と停電が長期化しています。
天災は想定外の被害をもたらすことを改めて感じました。
巨大化する天災から自己防衛を考える重要性
台風の勢力や規模が年々拡大しています。その原因に地球温暖化が指摘されています。
温暖化によって太平洋側の海水温が恒常的に上昇し、台風の勢力を強めているということです。
国際会議の場で小泉進次郎環境大臣が「気候変動問題に取り組むことはクールでセクシー」と発言して物議を醸し出しましたが、そんな軽薄な言葉遊びをしている場合ではないのです。
各国の利害関係や大臣の能力を考えると、政治的な知恵や力で地球環境を改善することは期待できません。
今回の台風19号の被害をみても、国や自治体の支援を待つだけでなく、自分自身で少しでも災害に備えておくことが重要だと感じます。
私たちは大きなプレート上の日本列島に住む以上、地震とうまく共生する必要があります。
その地震に加えて、日本列島は台風の通り道でもあるわけですから、地震と台風の双方に備えた自己防衛策が一層重要になっています。
では、具体的に、どう備えるべきなのでしょうか?
地震や台風など天災に備えて最低限必要な事とは?
台風19号直撃前に準備した防災対策
台風19号の直撃を前に、我が家では停電や断水に備えた対策を考えました。
まずは、数日間、断水が続いても耐えられるように、常備している防災用ペットボトルだけでなく、キャンプ用のタンクにも水を充当しました。
また、断水で水洗トイレが使用できなくなった場合に備え、日頃から防災用の簡易トイレも常備しています。
次に電力の確保です。
緊急時は、スマホやラジオ、LEDランタン、ノートパソコンが使える電力量があれば、急場をしのげるはずです。
このため、キャンプで使用しているsuaokiのポータブル電源G500に電力を蓄電しておきました。
このポータブル電源G500は、蓄電量が137700mAh/500Whと大容量の割には、サイズがコンンパクト(横28㎝、奥行き19㎝、高さ21㎝)で、重さも6.8kgと比較的軽量です。
それでいてスマホやLEDランタン、パソコンなどあらゆる電化製品に電力を供給できるので安心です。
この蓄電池は家庭のコンセントや車のシガーソケットから充電できるだけでなく、太陽光で発電した電力も蓄積しておくことが可能です。
このため、折りたためて携帯性に優れたsuaokiの100Wソーラーパネルも常備し、電力がストップした場合には太陽光発電で蓄電できる体制にしています。
夏は冷凍冷蔵庫、冬は灯油ストーブが必需品
真夏の被災には食物腐敗を防ぐことが重要
今回は秋の台風だったので、蓄電式の冷凍冷蔵庫に充電するかどうか迷ったのですが、万が一に備えて冷凍冷蔵庫にも充電しました。
我が家が利用しているのは、バッテリー内蔵型の冷凍冷蔵庫・サンコー CLBOX30Lで、冷蔵だけでなく冷凍機能も備えた優れものです。
とくに、夏の被災では食物の腐敗が心配です。
キャンプで利用されている一般のクーラーボックスは1泊程度なら冷蔵効果が持続しますが、2泊以上は高性能なものでも厳しくなります。
しかし、バッテリー内蔵型の冷凍冷蔵庫(サンコー CLBOX30L)があれば、suaokiのソーラーパネルやポータブル蓄電池(ポータブル電源G500)と連動させて、長期間耐えられると考えて常備しています。
バッテリー内蔵型の冷凍冷蔵庫(サンコー CLBOX30L)は、容量が30Lと大きく、温度設定も最大マイナス20度まで可能です。
サイズは幅560x高さ360x奥行365(mm)で、重さは10.2kgとやや大きめですが、持ち運びやすいように取っ手と底に車が取り付けられています。
災害時は、水と電気の準備が重要ですが、夏場は冷凍冷蔵庫があれば、食中毒を防げるので安心です。
ただ、これからは冬に向かいます。
夏場だけではなく、寒い時期の災害も想定して、灯油ストーブも常備しています。
冬の被災は防寒対策が最重要になる
冬場の災害では防寒対策に苦労しそうです。
電気やガスがストップした場合、暖房器具が利用できなくなるためです。
人口や住宅が密集する東京では焚き火で暖をとるのは困難です。火災という二次災害にもなりかねません。
しかし、灯油ストーブがあれば、寒さをしのぐことができます。
灯油はガソリンスタンドで購入でき、手に入れやすい燃料でもあります。廃棄もガソリンスタンドに持ち込めば引き取ってもらえます。(ガソリンスタンドは顧客の灯油を廃棄することが義務付けられています)
最近のキャンプブームで、灯油ストーブは各メーカーから様々な商品が販売され、驚くほど売れています。
私が常備しているのは、トヨトミの対流形石油ストーブ。防災だけでなく、キャンプでの利用も念頭に購入しました。
トヨトミの優れた点は次の通りです。
- 他のメーカーにはない洗練されたフォルム
- ライターやマッチがなくても電子点火できる
- ニオイセーブ消火や対震自動消火装置を備えている
- 日本のメーカーが製造した商品
- 手頃な価格設定
海外製の灯油ストーブもたくさん発売されていますが、火を扱うだけに日本企業が製造したストーブが安心だと思いました。
サイズは小ぶり(高さ約48センチ×幅約39センチ×奥行き約39センチ)で、重さも約6.2Kgなので、比較的、持ち運びが容易です。
暖房の目安は、マンションなどコンクリート住宅が9畳、木造の戸建は7畳なので、 家族使用なら十分と考えました。
キャンプ用品と防災用品は共用できる
幸いにも、今回の台風19号では防災用品を使用することはありませんでした。
しかし、各地の被災を見ていると、災害に対する自己防衛策は極めて重要だと再認識しました。
もともと、私は防災意識が希薄でした。
しかし、この数年、災害が頻発し、被災規模も大きくなっているので、早期退職を機に、一気に防災用具を整えました。
被災してから「あのとき準備しておけば良かった」と後悔しないためにも、早めの備えをおすすめします。