サラリーマンが副業を始めるために最適な時期とは?
中高年のリストラや副業解禁で”昭和的人生観”は終焉
政府は「人生100年時代」という掛け声と同時に、企業に70歳まで雇用することを推奨しています。
しかし、高齢者の押し付けを恐れる企業は、先手を打って40代でリストラする動きを強めています。
サラリーマンには会社依存から脱して、自力で稼ぐ力が一層必要な時代になってきました。
政府も2018年は「副業元年」と位置付けて”副業解禁”の方針を打ち出しました。
「会社に与えられた仕事をこなしてさえいれば、定年まで安泰」。
こんな昭和的人生観が終わろうとしています。
では、どのくらいのサラリーマンが副業に取り組んでいるのでしょうか?
今後副業をやりたいサラリーマンは4割を超えた!
パーソル総合研究所が実施した「副業実態・意識調査」によると、正社員の10.9%が副業に取り組んでいました。(調査は2018年10月26日から30日)
では、すでに副業に取り組んでいる正社員は、いつ頃始めたのか?
最も多かったのは、「6ヶ月から1年以内」(21.9%)。
これに、「1ヶ月前」「2ヶ月前」「3〜5ヶ月前」も含めると、「1年以内」に副業を始めた人が4割(41.3%)を占めました。(下のグラフ参照)
政府が打ち出した2018年の「副業元年」は副業をスタートした人が増えたということです。
しかし、まだ9割近いサラリーマンが副業を実践していないということでもあります。
それでも「今後、副業をやりたい」と回答した人は41%に上りました。
今後、副業に取り組むサラリーマンは加速的に増えるものとみられています。
では、副業はいつ頃から始めるべきなのでしょうか?
最適な副業スタート時期はいつなのか?
年齢によって最適な副業時期は異なる
最適な副業の開始時期を考える際に重要なことがあります。
まずは、年齢です。
定年間近のサラリーマンが不動産投資を始めるのは、決して好ましくありません。
投資資金を回収する前に、この世を去る恐れがあるからです。
多額資金を投資するのは、失敗してもやり直しができる若い頃に始めるのが理想的です。
その分岐点は基本的に50歳だと考えています。
30〜40代の頃はリスクを取って積極的に投資を実践し、50歳を過ぎたら投資資金の回収を心がけて、トータルのリスクを減らすのが賢明です。
ある年齢になったら、お金を増やしたり稼いだりすることだけでなく、有意義にお金を使うことを考えたいものです。
副業の種類によって開始時期の調整も必要だ
副業の種類によっても、適切な開始時期は異なります。
サラリーマンに多い副業や副収入といえば、株式投資や投資信託ですが、年初来最高値を更新し続けている時に始めるのは愚の骨頂です。
大暴落で誰も買いたがらない時期にコツコツ買い始めるのが理想的です。
大衆心理とはおかしなもので、株価高騰で「これだけ稼いだ」と喜んでいる人たちが増えると投資したくなるものです。
一方で、大暴落で阿鼻叫喚の他人を見ると、「やっぱり投資は怖い。自分はやっていなくてよかった」と投資を見送ってしまいます。
しかし、株式投資や投資信託を始めるならば、阿鼻叫喚の相場こそが好機なのです。
商品の購入と同様、株式もバーゲンセールの時に買うのがお得なのです。
「安く買って高く売る」
これが投資の大原則ですが、意外に意識していない人は多いものです。
ですから、株式投資や投資信託はみんなが儲かっていても慌てて始める必要はないのです。
ブログは「鉄は熱いうちに打て」が大原則
最近、ブログやユーチューブを始めるサラリーマンが増えています。
ブログやユーチューブは、毎日、コツコツ記事や動画を作成することによって、広告収入を稼いでくれる自分の分身を増やすビジネスモデルです。
自分が寝ている時であっても、会社で仕事している時であっても、自動的に稼いでくれるので、家賃収入を稼ぐ不動産投資にも似ています。
このため、ブログはコンテンツ資産型の副業とも呼ばれます。
ただ、ブログと不動産投資は異なる点があります。
不動産投資はたとえ銀行ローンを利用しても不動産仲介料や不動産取得税など多額の資金が費用ですが、ブログはほとんどお金がかからないという点です。
レンタルサーバーと独自ドメイン代を合わせて年間1万円前後という安さです。
コンテンツ資産型の副業は記事や動画といった自分の分身を増やすことが勝負なので、基本的には早く始めた方が有利になります。
ですから、ブログは「自分もやってみたい」と興味が湧いた時が最適な開始時期といえます。
「鉄は熱いうちに打て」という言葉がありますが、ブログは早く動いた人が勝ちやすい副業であることは間違いありません。