2019年もソニーが快進撃!その象徴的カメラとは?
ソニーがカメラ販売台数でニコンを抜いて2位に浮上
長年、カメラ業界はキヤノンとニコン2強時代が続いてきました。
しかし、小型軽量なミラーレスカメラの技術革新に取り組んできたソニーが販売台数で業界2位のニコンを抜く見通しとなりました。
現在の社名であるニコンを初めて製品名にしたカメラを1948年に発売してから71年。ニコンの代名詞であるカメラ事業が揺らいでいる。デジタルカメラの販売台数シェアでソニーに抜かれ、2020年3月期は100億円の赤字(前期は220億円の黒字)と現在の事業区分になって初の営業赤字に転落する見通し。カメラの市場縮小が止まらない中、構造改革を進めつつ、工作機械への新規参入など新たな成長策を模索している。(出典・日本経済新聞「ニコン、カメラ3位転落の苦悩」)
2018年初めに高性能で低価格のフルサイズミラーレスα7Ⅲを発表して以来、快進撃を続けるソニーですが、とうとうキヤノン・ニコンの2強時代に終止符を打とうとしています。
「家電屋のカメラ」
キヤノンやニコンの一眼レフが人気の時代、ソニーのミラーレスカメラはこう揶揄されました。
しかし、ミラーレスは文字通り重いミラーのないカメラですから、小型軽量化が可能です。
そのミラーレスに技術革新を重ねた結果、その性能・機能面で一眼レフカメラに引けを取らない水準に成長し、むしろ、小型軽量という使い勝手の良さに注目が集まり、時代はすっかりミラーレス時代に移行しました。
ソニーに対抗するため、キヤノンやニコンは昨年後半、フルサイズのミラーレスカメラを発売しました。
しかし、カメラボディーの機能・性能やミラーレス用レンズの品揃えはソニーに遠く及ばず、2019年は逆に返り討ちに会う結果でした。
何事もコツコツと継続することの重要性を見る思いです。
2019年はソニーが長年の技術蓄積を爆発させた1年だった
2019年は、ミラーレスの雄ソニーが長年蓄積した技術力を一気に爆発させた1年といってもいいでしょう。
9月には有効画素数6100万画素という驚くほどの高画素機α7RⅣを発売。店頭価格40万円近くにもかかわらず、売り上げベスト10に食い込みました。
小型軽量なボティに、高速で正確に追従するAF(オートフォーカス)性能を載せ、高画素機には難しいとされる最高約10コマ/秒の高速連写性能を搭載。多くのカメラファンのサプライズと所有欲を呼び起こしました。
そのソニーが今年、最も驚きを与えたのは高級コンデジのRX100M7だったと思います。
コンデジなのに、プロ機α9と同等の高速・AF性能だったからです。
フルサイズミラーレスのα9はスポーツ撮影などプロカメラマン用に製造されたカメラで、価格も2017年5月の発売時は48万円超でした。
そのα7に匹敵するAF性能を300gの小さなコンデジに搭載したのですから、多くの驚きと人気を博したのは当然です。
というわけで、今年買って良かったカメラNo.1は高級コンデジのRX100M7です。
RX100M7がなぜNo.1なのか?
買ってみて分かった魅力を説明したいと思います。
ソニーRX100M7は幅広い用途に対応できる万能機
私にとってRX100M7は最後のコンデジになりそうだ
RX100M7は購入後、その画質を確認するため、何度か散歩に持ち出して撮影しました。
結論から言うと、「もう、これ以上の性能や機能は必要ない」と感じるコンデジでした。
私はカメラの理想的な条件は次の6つだと考えています。
- 小型軽量
- オートフォーカス(AF)が高速かつ正確
- 高画質
- 時間無制限で4K動画の撮影が可能
- 手ブレ防止機能を搭載
- 液晶モニターはバリアングルか180度チルド式(自撮り対応)
RX100M7は全ての条件を満たしていました。
理想的なカメラの条件を満たしているうえに、焦点距離が24〜200㎜(35㎜判換算)と望遠域もカバーしています。
ですから、旅行や散歩だけでなく運動会やスポーツ競技にも使用範囲が広がります。
しかも、サイズは幅約10センチ、高さ6センチで、重量も約300と、超コンパクトです。
どんなに高級・高性能なカメラでも、バックに入れるとかさ張り、持ち出すのが億劫になるのでは意味がありません。
カメラは、いつ、いかなる時でも持ち出しやすく、手元にあることが重要です。
その意味で、RX100M7は日常的に常に相棒となって幅広い用途に活躍できるカメラだと感じました。
RX100M7の唯一の弱点とは?SmallRigの専用ケージで対策
高級コンデジRX100M7にも超軽量コンパクトなゆえに弱点があります。
それは小すぎて落としそうになることです。
ですから、何らかのアタッチメントがあれば、カメラの握った際のフィット感が高まり、落とすリスクや撮影のしやすさが向上します。
私はRX100M7購入直後にサードパーティ製のグリップを購入しました。(下記写真参照)
ただ、どうしても気になったのは、グリップとレンズ外側の間隔が狭くなるので、少し指の爪がレンズ外側に触りそうになる点でした。
そこで新たなアタッチメントを購入し、試してみました。
それが「SmallRig」のRX100M7専用ケージです。
これはレンズ外側と指も間隔も広いため干渉することはありません。しかも、小指も余らず、より一層グリップ力も向上しました。