福山雅治演じる三友銀行蒲田支店長はヤバイ上司だと思う理由!TBS日曜劇場「集団左遷」は感情移入できない企業ドラマ

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TBS日曜劇場の「集団左遷!!」は感情移入できない作品

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行員に馬鹿げたノルマを指示する支店長

TBS日曜劇場といえば、過去に「半沢直樹」や「下町ロケット」「陸王」といった秀逸な企業ドラマが続いていました。

このため、今月から始まった福山雅治主演の「集団左遷!!」も楽しみにしていたのですが、2話まで見終わって深く失望しています。

物語は、三友銀行に勤務する片岡洋(福山雅治)が蒲田支店長に抜擢されたものの、片岡は赴任前に蒲田支店が廃店候補の筆頭に挙げられていることを告げられます。

このリストラ計画は人事担当の横山輝生常務取締役(三上博史)が銀行の生き残りをかけて遂行している支店の統廃合ですが、片岡はどうしても納得できません。

片岡は蒲田支店に赴任後、支店の行員を叱咤激励しますが、統廃合の対象となっていることが引っかかります。

送迎会の席上、片岡は横山常務には廃店が承服できないと訴え、融資ノルマ「100億円増」という目標を達成できれば、廃店にしないという約束を取り付けます。

そして、支店の行員たちに「頑張れ」と尻を叩き、自分の部下の融資先に同行してノルマの達成を目指そうとする。第2話までは、こんなストーリーで進みます。

ここまでストーリーを見て、誰もが思うことは、「横山常務の計画は正しいのではないのか?」「片岡支店長が行員の尻を叩いているのは行員と自分の自己保身のためではないか」ということだと思います。

つまり、大義名分を感じないのです。

ドラマ制作者はリストラは全て悪という単純な思考に陥っている

「集団左遷!!」は、妻と二人で鑑賞しているのですが、1話も2話も見終わったあと、出るのは二人ともため息ばかりです。

まず、第一にとにかく福山雅治の演技が過剰で軽い。軽薄過ぎて信頼できる支店長という顔ではありません。どちらかというと、視聴率を取れていないテレビプロデューサーの顔です。

そのために、リストラ回避のために頑張っている姿もなぜか浮いて見えてしまいます。

何取りも、このドラマの制作者は、銀行のリストラ計画に偏見を持っているのではないでしょうか?

リストラ計画する横山常務は悪者で、リストラに抵抗して行員に頑張れと叱咤激励する支店長が正義の味方という、とても単純な図式でストーリーが進行します。

しかし、いま、リストラと言っても大手銀行が生首を切るようなリストラは実行しません。

このドラマは、リストラの詳細を説明しないので、行員たちの行く末は不明ですが、おそらく普通は他の支店勤務か関連会社や取引会社への異動です。

実社会では、もっと悲惨なリストラはたくさんあります。

銀行自体が倒産するかどうかの瀬戸際なら頑張る動機として分かります。

しかし、支店の統廃合に抵抗して、顧客にとって必要かも分からない融資を必死に増やそうと頑張る姿はどうしても感情移入できないのです。

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福山演じる支店長の部下は心を病むと感じる理由

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自分の手柄のために部下を動かす上司はいるものだ

私が会社員だったころ、ひと目で心を病んでいると分かる人たちがいました。

それはノルマのために一生懸命に頑張っていた人たちです。

どうして心を病んでしまったのでしょうか?

自分の趣味的な部目標を掲げて、部下を叱咤激励する部長がいたからです。

部員たちは部長のつくった目標ですから頑張らないと評価を落とされてしまいます。

ですから、頑張るわけですが、頓珍漢な目標を掲げて尻を叩くような部長ですから、人望もありません。尊敬できない人のために日夜頑張るうちに、心を病む人も出てくるわけです。

はたから見ていて、部員たちが不憫に思えたので、私も「君、考え直した方がいいのではないか?」と諭したのですが、彼は唯我独尊の人でもありました。

日曜劇場「集団左遷」を視聴していて、福山演じる片岡支店長が唯我独尊の変な部長と同じような人に見えてしまったのです。

サラリーマンが心を病む原因は上司が大部分

サラリーマンが心を病むとき、その原因はほとんどが上司との折り合いの悪さです。

早期退職しようか悩んでいる人のブログを読むと、上司との関係に悩んでいる人が驚くほど多いものです。

どんなに優秀な人でも必要以上に心に負荷がかかり続けると、どこかで爆発し、自分を制御できなくなります。真面目で几帳面な人ほど、責任を感じ、心を病むと出勤するのも億劫になるものです。

ですから、私はいい加減な会社員になることを推奨しています。「いい加減」は「良い加減」なのです。多少、上司に睨まれても命を取られるわけでもありません。

実際、いい加減な社員は会社の評価など気にしていません。常にマイペースです。だから、人生を楽しそうに生きているのです。

いつ会社を辞めても怖くない自分になることの大切さ

サラリーマンは尊敬できない上司の指示だと、些細な事でもストレスに感じるものです。

一方、心から尊敬できる上司の指示であれば、ノルマがきつくても寝食を忘れて頑張り、それでも疲れないものです。心が前向きになっているからです。

しかし、尊敬できる上司にいつも巡り会うとは限りません。

どうしても気の合わない上司ばかりで、自分の心が壊れそうになったら頑張ることを辞め、堂々と会社を休み、自分を守ればいいのです。

同時に、会社以外に副業で別のスキルも高めて、いつ会社を辞めても大丈夫な自分を築き上げることが何よりも重要です。

何も会社員生活だけが幸せにたどり着く道ではありません。むしろ、早期退職した方が、毎日、心身ともに健康で、幸福な人生にたどり着けるかもしれません。

昨年、早期退職した私は、いまは学生時代のような自由な気分で生活しています。

最も注意すべきことは、身勝手な上司の命令に従おうとするあまりに心が壊れることです。自分の心を守れるのは自分だけなのです。

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