いくら貯蓄があったら早期リタイアは可能なのか?最低限のケースを考える

リタイア準備
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アーリーリタイアに必要な貯蓄は最低限いくら必要なのか?

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理想的な貯蓄は厳しいハードルか?

これまで早期リタイアに必要な貯蓄は50代の場合でも1億円が理想的だと申し上げてきました。

ただ、早期退職する年代によって残りの年数が異なるため、貯蓄の目標額も異なってきます。

年間400万円で生活する場合、35歳で2億円、45歳で1億6000万円、55歳だと1億2000万円が必要です。

  • 35歳で早期退職 400万円×50年間=2億円
  • 45歳で早期退職 400万円×40年間=1億6000万円
  • 55歳で早期退職 400万円×30年間=1億2000万円

上記の金額から、退職金や将来の想定年金を差し引けば、目標金額が算出できます。

仮に40代で早期退職する人が年金と退職金で6000万円を調達できるなら、自力で貯めるのは1億円という計算になります。

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リタイア生活において、金融資産はいざという時の保険、心の安定を保つための手段ともいえます。

ですから、多ければ多いほど、経済的な懸念という心のストレスは払拭することができます。

しかし、貯蓄額1億円というのはハードルが高すぎる、と感じる人も少なくないと思います。

ですから、今回は早期リタイアに、最低限、どのくらいの貯蓄額が必要なのか?考えてみたいと思います。

最低限の貯蓄はいくら必要か?

リタイア後の生活に、どれだけの生活費が必要なのかは個人差や家庭状況によって、大きく異なります。

ですから、平均値で考えるのは、実はナンセンスなのではないかとも思うことがあります。

しかし、ある程度の目標額があったほうが、人間というのは頑張れるものです。

ですから、それぞれが目標額を計算して少しでも理想的な生活を手にすることは大切だと考えています。

余裕ある生活はいらないから、会社勤めというストレスの溜まる生活とはお別れして、セミリタイアのような生活を実現したい。

こんな人はとても多いはずです。

というわけで、毎月の生活費を20万円前後に設定してみたいと思います。決して贅沢はできませんが、不自由なく生活はできるはずです。

すると、必要な貯蓄額は次のようになります。

  • 35歳で早期退職 240万円×50年間=1億2000万円
  • 45歳で早期退職 240万円×40年間=9600万円
  • 55歳で早期退職 240万円×30年間=7200万円

だいぶハードルが下がりました。

しかも、上記の金額から退職金や年金支給額を差し引くと、さらに目標とする貯蓄額は下方修正されるはずです。

月20万円で生活する場合、早期リタイアに必要な最低貯蓄額は5000万円というのが、私が算出した結論ということになります。

しかし、貯蓄5000万円でリタイアする場合、必ず考えておくべき重要なことがあります。

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何もしない生活は辛いと認識することが重要

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早期リタイア生活で実感したこととは?

私が早期リタイアしてから、かれこれ10ヵ月になります。

この間、とても充実した日々を送ることができました。充実しているせいか、会社勤めの頃よりも、1日が過ぎ去るのが早く感じます。

「もう夕方?1日は短いなあ」

こんなことを思う日が実に多いものです。というのも、リタイアしてから趣味や小さなビジネスなど熱中できるものがあるからです。

しかし、何もやることがなければ、リタイア生活は逆に地獄のような日々になるのは間違いありません。

確かに、最初のうちは嫌な職場から解放され、心のストレスも軽減できます。

しかし、そんな生活も慣れてくると、退屈な日々に苛まれます。

退屈な日々が続くと、過去のことを悶々と考えたり、精神衛生上も良くないものです。

しかも、毎月給料をもらえた生活から毎月貯蓄を切り崩す生活に変化すると、今後のことを過度に心配するようになります。

退屈と心配。

早期リタイアに入る際には、この2点を防ぐ対策を考えることが重要です。

小さなビジネスで月収10〜20万円を目指すセミリタイアが賢明

人間は忙しすぎると心身を病みますが、退屈すぎるのも苦痛なものです。

しかも、潤沢とは言えない貯蓄額でリタイア生活に入ると、将来不安も芽生え、「こんなことなら早期退職せずに我慢して働いていたら良かった」と考えるようになります。

実際、早期リタイアしても経済的な不安に苛まれ、再び雇われて生きている人は少なくありません。

しかし、雇われたら、再び、仕事上のストレスが襲ってきます。

では、どうしたら良いのか?

結論からいうと、現役時代に貯蓄と同時に、趣味や小さなビジネスを積み上げておくということです。

ビジネスになるような趣味があれば理想的ですが、趣味は趣味、ビジネスはビジネスと切り分けるのも悪くはありません。

私は趣味のカメラやキャンプをビジネスにも繋げたいと考えていますが、現在はカメラに特化したブログを立ち上げ、最近、収益も発生するようになりました。

私の場合、小さなビジネスはブログによる収益ですが、これは大儲けを目指すことより、自分が熱中できる趣味のような存在です。

しかし、ブログを書くためには事前準備が必要で、調査した結果をアウトプットする作業はとても楽しいものです。ブログを通じてネット上のマーケティングを学ぶことも可能です。

何よりも熱中できるので、余計なことを考えることもなくなります。

ブログ運営は達成感もあるので、リタイア生活には最適です。

ですから、貯蓄が少ない場合は、完全リタイアではなく、無理することなく小さなビジネスに取り組むセミリタイアが理想的だと考えています。

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