吉本興行の岡本社長はなぜ火に油を注いだのか?覚悟なしに企業トップが記者会見する危険性

スポンサーリンク

吉本興業の「闇営業」問題を岡本社長が複雑化

5時間に及んだ記者会見は国民をイラつかせた

久しぶりに覚悟のない記者会見を見たような気がします。

雨上がり決死隊・宮迫博之さんとロンドンブーツ1号2号・田村亮さんが反社会的勢力のパーティーで会社を通さない「闇営業」をしていた問題。2人は20日、独自の謝罪会見で、吉本興行の岡本昭彦社長に記者会見を止められ、しかも脅し文句をを浴びせられたことを明らかにしました。

その謝罪を受けて、22日、岡本社長が5時間以上にわたって記者会見しました。しかし、記者の質問に真っ正面から答えらず、グダグダな発言を繰り返しました。

これほど視聴者をイラつかせた記者会見は珍しく、所属芸人からは批判のSNSも相次ぎました。

岡本社長は自身の年棒5割カットの処分を発表しましたが、辞任はせず。しかも、不都合な事実に即答せず、保身を印象付ける発言オンパレード。

岡本社長が覚悟もなく記者会見に臨んだことが手に取るように分かりました。

「闇営業」問題の本質を履き違えてはいけない

この問題は、高齢者らからお金を詐取した反社集団のパーティーで、宮迫さんが100万円、田村亮さんが50万円受け取っていたことが出発点です。

当初、「お金は受け取っていない」と答え、後輩芸人らにも口裏を合わせさせたわけですから、最も責任が重いのは宮迫さんです。

高齢者を騙したお金の一部を受け取っていたことから、コンプライアンスを重視する多くの企業がテレビ番組のスポンサーにはつけないし、彼らも引退せざるを得なくなったわけです。

しかし、宮迫さんらの謝罪会見以来、論点が散漫になっている印象があります。

いくら吉本興行社長から圧力を受けたとしても、最も罪が重いのは謝罪会見した2人なのです。

ダウンタウンの松本人志さんやさんまさんが吉本をクビになったら宮迫さんらを自分の事務所に誘うなどと言っていますが、それは芸人仲間のかばい合いの問題です。

ところが、岡本社長までもが、宮迫さんらの契約解除を撤回するといい、「真の芸人ファーストができていなかったことを心からおわび申し上げ上げます」と陳謝しました。

岡本社長は「真の芸人ファーストとはなんぞや?」と考えたことがあるのでしょうか?

全く考えていない疑念が図らずも記者会見で露呈してしまうのです。

スポンサーリンク

真の芸人ファーストは優しく接することにあらず

なぜ吉本興行の岡本社長は火に油を注いでしまったのか?

今回の事の本質は、高齢者らからお金をだまし取った集団から吉本芸人が金銭を授受したという実にシンプルな問題です。

にもかかわらず、岡本昭彦社長の登場で事の本質が散漫になり、新たな火種をつくってしまいました。

岡本社長は、宮迫さんらに「お前らテープ回してないよな」と言ったことについて「冗談で言った」「なごませるため」と説明。

宮迫さんらの記者会見を「やってもええけど、ほんなら全員連帯責任でクビにするからな」と圧力をかけたことも「息子に『勘当や、ええかげんにせい』という感じだった」などと釈明しました。

不都合な事実を素直に認めようとしない姿勢ばかりが目立ち、「なぜ、覚悟もなく会見に出てきたのか?」という疑問を多くの人たちに植えつけました。

同時に、「自分の減棒で幕引きを図りたいのか?」という浅はかな戦略を印象付けたのです。

「芸人ファースト」とはなんぞや?

さらに、危険な発言が続きます。

会社側と芸人のギャラの分配率について、岡本社長は「5:5から6:4」などと発言しました。

「ブラック企業」という印象を避けたかったのかもしれませんが、これには会見中にもかかわらず所属芸人たちがSNSで猛反論する始末です。

吉本芸人は給料が安く、「直営業(闇営業)」なしには生活できない人が少なくないというのは有名な話です。今後、各メディアが分配率「5:5」が本当なのか取材するかもしれません。

というのも、「真の芸人ファースト」とは、まず第一に経済的に困窮させないことだからです。

働き方改革など労働環境や労働条件をめぐる国民の意識が高まっています。

いくら芸能事務所といえども、食べさせることができないのなら、安易に子供(所属芸人)を作ってはいけない時代になったのです。

お笑いタレントのビートたけしさんが、TBSの情報番組で、「こういう闇営業をしなきゃ食えないような状態という事務所がおかしいと思う」「最低限の金銭補償くらいすればいいなと思うけど」と発言しました。

もしも、吉本興業の岡本社長がギャラの分配率について正直に答えていなかったならば、「真の芸人ファースト」を実行する気がない疑念が新たに生じる可能性があります。

ですから、会社と芸人の分配率はいい加減に答えてはいけない部分だったのです。

久しぶりに絵に描いたような企業トップの失敗会見を見たような気がします。

次回は、久しぶりに出現した捨て身の人物について解説したいと思います。

テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました